心に響く本格的サウンドを追求すべくロックの申し子たちがタッグを組んだ!
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![]() 凄腕ギタリスト梶山章とパワフルなヴォーカリスト森川之雄のユニットGOLDBRICK。 自分が演りたい、また自分にしかできないハードロックを求めて、 稀代のロッカーが手を組んだのだ。 その音は、陳腐な様式美や無意味に華美な装飾はなく、 ロックの本質に迫る塊となって聴く者の耳に襲いかかる。 キーボードとリズム隊にGERARDを迎えて作られた2ndアルバムは、 梶山と森川それぞれのキャリアに裏打ちされた快心作に仕上がった。 このアルバムにかける意気込みと決意について話を訊いた。
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永川:ギタリストは自分が主役という人が多いですからね、それをサポートするのは面白いですよ。僕もディープ・パープルとかが好きで、梶山さんとも同じような音楽を聴いてきましたから、演奏しててもコンビネーションが分かるんです。それがお互いに気持ちよかったんでしょうね。梶山さんってオルガンのマニアなんですよ、実は。音色も弾き方もコダワリがあって、デモなんか、オルガンが一番凝ってるんですよ。僕はそれを再現しつつも、自分なりのものを付け加えてるんですが、アイデア的には梶山さんのものばかりですよ(笑)。 ──GERARDと梶山さんということで弾きまくりの音を期待する人が多いかもしれませんね。 梶山:僕は歌が好きでギターを弾くようになったということが大きいんです。だから、楽器が前面に出る音楽ではなくて、あくまで歌モノをやりたかった。だから音楽性とかに縛られることなく、良いメンバーで良い音楽を作りたかった。このメンバーでからって、弾きまくりの音楽を作るつもりはないです。 森川:楽曲を殺すような必要以上に長いソロは省いて、歌モノとして完成度の高いものを目指しているというのが、このプロジェクトの性格なんです。 梶山:抑えてるわけじゃなくて自然なんです。曲にとって必要じゃない速弾きなんて弾きたくない。ライヴでは“やっちゃったー”ってこともありますけど、スタジオでは冷静で客観的なんで、曲に常に尋ねてみるって感じですね。あくまで“音楽”を作ってるんで、ギターアルバムを作ってるわけじゃない。 ──「CRIMSON TEARS」はスゴイ迫力です。これは弾きまくりですもんね。
──アルバムの中で気に入ってる、もしくは印象に残ってる曲を教えてください。
梶山:曲を作ったのが’03年でレコーディングしたのもかなり前だから、今はエンジニアとしてのミックスとかの作業の印象の方が強いんです。そこでこだわったというか苦戦したのはプレイとか曲調とかよりも、ミックスなんかのサウンドプロデュースです。こちらの方が全体を決める上で重要なんじゃないかと思っています。だから、そこが印象に残っていますね。 森川:ミックスだけで2、3ヶ月かけましたからね。他には、曲を生かすドラミングにもコダワリましたね。グルーヴがあって表情豊かなリズム。ヴォーカルが乗ることで、よりよいグルーヴを作り出せるようなリズムっていうのが、今回のアルバムの大きなテーマでした。 取材・文●森本 智 |




──永川さんは、梶山さんとの競演ってどうですか?
──梶山さんが他のギタリストと違うと森川さんが感じる点は?
