R&B feat. JAZZ 『Life is beautiful』インタヴュー

2004.11.20 09:59

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私は私のやり方でジャズを歌おうと思った。



“R&B QUEEN”としてシーンをリードしているDOUBLEが、

m-floとのコラボレートをきっかけにジャズと急接近。

そして偶然が重なって、ついにジャズを全面にフィーチャーしたアルバムを作ってしまった。 

果たしてDOUBLEが歌うジャズ・アルバムとは?






























NEW ALBUM



『Life is beautiful』


2004年11月24日発売

FLCF-4039 \2,500(tax in)


クリスマスを控えて街中もロマンティックに輝くこの季節にピッタリとマッチする、R&B QUEENによるソフィスティケイトされたジャズ・アルバム♪




1. Bye Bye Baby

2. Diamonds Are A Girl’s
Friend

3. Moon River

4. You Took My Heart Away

5. ワインレッドの心

6. Lullaby of Birdland

7. BED PART2

8. Sweet time again

9. Life is beautiful






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information





■オフィシャル・サイト

www.forlife.co.jp/double/











――ジャズ・アルバムを出すことになったきっかけは?



TAKAKO

まず最初はm-floのアルバム『ASTROMATIC』で、ジャズのトラックでR&Bシンガーが歌ったら面白いんじゃないかっていうことでTOKUさんと一緒に「Life
Is Beautiful」っていう曲をやったんです。その時初めてビッグ・バンドとコラボレーションして、それはそれで終わったんですけど、その後にPS2ゲーム「ルパン三世~コロンブスの遺産は朱に染まる」のエンディング・テーマのお話を頂いて、そこではジャズ界の大御所、大野雄二さんとコラボレートしたんです(「You
Took My Heart」)。2曲ちょうどジャズで繋がって、その後に井上陽水さんのトリビュート・アルバムのお話を頂いたので、“これもジャズ・アレンジにすればジャズの曲が3曲できるね。それだったらいっそのことアルバムを作っちゃおうか”っていうことで、このアルバムを作ってみたんです。




――作るにあたって、苦労された点はありますか?



TAKAKO
ジャズのことをちょっと勉強しようと思って、スタッフにジャズと名の付くものを集めてもらったんですけど、聴けば聴くほど“ジャズってなんだろう?”ってわからなくなっちゃって。年代とか人種によってもまったく違うし、中にはラジオでソウル・ナンバーとして紹介されているものが、ジャズのコンピに入ってたりしてて。それまでの方がジャズに対するイメージがはっきりしてたのに、余計混乱しちゃったんですね。そうなってくると原点に戻って、自分が好きだったジャズ・ナンバーを入れたほうがいいのかなって思って、あまり深いことは考えないで今回こういうセレクションになりました。例えばマリリン・モンローの映画の2曲(「Bye
Bye Baby」「Diamonds Are
A Girl’s Best Friend」)は私が学生の時に『紳士は金髪がお好き』にはまって、音楽もサントラまで買うくらい好きだったんですよ。それで“これもジャズだよね”ってことで、今回入れてみたんです。




――その「Bye Bye Baby」や「Diamonds
Are
A Girl’s Best Friend」でコラボレートしているビッグ・バンド、Frontpage
Orchestraとはレコーディングも一緒にやられたんですか?



TAKAKO
はい。それが一番今までと違うところですね。ジャズって本当にライヴなんですよ。ヴォーカルがすごく盛り上がってる時に管楽器の人も一緒に盛り上がっちゃうみたいな、そういった高揚感は絶対デジタルでは出ないんですよね。アルバム全体を通してライヴ感があるアルバムになってると思います。



――生バンドと一緒にやる難しさはありました?



TAKAKO
それはあまり感じなかったですね。本当に楽しくできたし。それに今回カヴァー曲が多いじゃないですか。自分で作った曲を自分でレコーディングするってなると、どうしてもプロデューサーとしての視点が出てきてしまって、歌だけにのめりこむことがなかなか難しいんですけど、カヴァー曲の場合既に出来上がってる曲なので、単純にシンガーとしての楽しみを今回は満喫しましたね。



――Souliveとはリメイク「Bed~Part2~」「Sweet
Time Again」でコラボレートしてますね。



TAKAKO
Souliveは“これはジャズなの?”って思うくらい現代のR&Bに近いですよね。従来のDOUBLEファン、R&Bファンとの架け橋になるようなバンドだなって思って、今回コラボレートしてみました。彼らから送られてきたデモの中に「Bed」のDメロの部分と同じコードをループした曲がたまたま入ってたんですよ。元々オリジナルの「Bed」を作る時に、そのループを使って曲を作るという構想があったんですけど、その当時はワンループは日本では受け入れられ難いってことで、その時はやらなかったんですね。でも、これだったらあの時のアイデアができると思って、今回この曲をリメイクしてみたんです。「Sweet
Time Again」はどの曲をセルフ・カヴァーしようかなって考えてる時に、これが一番ジャズに合うんじゃないかなと思って選んでみました。この曲、アメリカ人にすごくヒットするらしく、「この曲大ヒットしたでしょー!」って言われるんですけど、残念ながらシングルとしてリリースしてないんですけよね(笑)。




――ジャズ・アルバムを作りながらもR&Bテイストも忘れずにとは思ったのですか?



TAKAKO
意識したわけではないんですけど、自然と出てきたと思いますね。ジャズを色々聴いていくうちに、ジャズはジャズの歌唱法があるなとがわかったんですけど、それをまんまやるのも陳腐かなと思ったんですね。だったら私は私のやり方で歌おうかなと。ジャズだからということで完全にジャズっぽくっていうよりも、自分のR&Bの歌い方ってのは守りながら、自分のイメージするジャズっぽさを織り交ぜてやってみたつもりです。



――今後もこういったジャズ・アプローチをやっていかれます?



TAKAKO
うーん、機会があったらやってみたいですね。でも次はまたいつものR&BのDOUBLEが見られると思いますよ。


取材・文●川口真紀






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