テクノも沖縄旋風、話題の双子テクノ・バンドへ直撃!<2>

2004.11.16 10:30

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最新DISK
『LEQUIO
DISK』

発売中
platik
plat-04 ¥1,580(Tax in)
(マークは試聴ができます)

1
zan( in waves)

2 eisa
tribe

3 memento of melody
4 the melon and tofu
5 sanshin elektro
6 more summer
7 kkm(rkd radio mix)

▼このCDを買うなら

──テクノとの出会いは?

RKD1(兄/RHYTHM and SEQUENCE)
: J-POPとか聴いてたんですけど、中学の時に電気グルーヴを聴いて衝撃を受けて、それからテクノ一直線ですね。兄弟なんで、1人がCDを買ったらみんな借りて聴くので2人とも影響を受けました。

──電気グルーヴのどこに影響を受けたのですか?

RKD2(弟/VOX, MIX, FEX)
: その頃中学生であまり音楽を知らなくて、音楽やっている人=歌ってる人っていうイメージがあったんです。で、電気グルーヴってメジャーだし、TSUTAYAとかにも売ってるし…とか思ってたんだけど、その聴いた曲に歌が入ってなくて、それがすごく印象的だった。それでどんどん電気グルーヴやテクノを聴いていくうちに、歌がなくても全然楽しめる、おもしろい、すごいカッコイイ音楽だなって思って、それからクラブ・ミュージックを好きになりましたね。

──それから曲を作り出したりしたんですか?

RKD1: 僕が初め曲作りをやりはじめて、弟の方がDJをやりだして。

RKD2: でも本格的に始めたのは、20歳くらいでクラブに行くようになってから。そこでプレイできたらいいな~って思って。

──まずはどんな曲を作ろうとか、漠然とあったのですか?

RKD1: そうですね。初めはテクノをやりたい!と思って始めたんでテクノを作ってたんですけど、それだけじゃなくて、小さい時から自然に耳に入ってくる沖縄の音楽を取り込みたいと思って。最初はテクノに沖縄音楽をただ乗せてただけなんですけど、あとから少しづつ変わってきましたね。

──沖縄音楽を取り入れるポイントは?

RKD1
: 音階ですね。“レとラ”がないんですよ。そうすると沖縄っぽくなりますね。

──あとはエイサーがお好きということですが…。

RKD2: テクノはリズムが基本なんで、エイサーは太鼓を使ってるところ、リズム主体なところが合うんじゃないんですかね。テクノに沖縄の音楽を入れるときに沖縄の音楽もたくさんあるのでいろいろ試したんですけど、エイサーのリズムが一番取り入れやすかったです。太鼓の低音が出てたりとか、その辺が合いますね。


──そして今年、卓球さんのレーベルからデビュー作『LEQUIO DISK』を出したわけですが、卓球さんとの出会いは?

RKD2: 卓球さんが沖縄に来たときにデモを渡して。それ以来、ず~っとデモを送りました。初めて会った時は結構、衝撃的でしたね。


RKD1
: すごいおもしろかったんですよ。ず~っと話してる間笑いが止まらずに。

──いろいろアドバイスとかはあったのですか?

RKD2: いや、細かいのとかはなくて、感想を言ってくれたり。「新しいのどんどん作ってどんどん聴かせて」って言われたので、僕らもいっぱい作って、また聴いてもらおうっていう気になりましたね。

──そして遂に作品がリリースされたわけですが、どうでしたか?

RKD2: とりあえず満足しました。でも、リリースのときにはすでにやりたいことが次から次へと出ていましたね。

RKD1: テクノはやっぱり進化が早い音楽なので、その時点でやっぱ新しい音じゃないとおもしろくないので、そのとき一番おもしろいものを出したつもりです。

 
最新DVD
『LEQUIO
LIVEーLIVE at WIRE 04ー(DVD)』

2004年11月5日発売
platik
platdvd-01 \ 2,200(Tax in)

1
rkd intro
2 eisa matsuri
3 rkd loops 4
4 rkd green track
5 rkd orange track
6 rkd looks 5
7 eisa wire
8 the melon and tofu(live mix)
9 sanshin bytes
10 sanshin bits
11 typhooooon
12 zan (live mix)
13 rkd loops 7
14 more summer(live mix)
15 rkd outro

▼このDVDを買うなら

──さらに今回のDVDとなった<WIRE04>に出演もしたわけですが……。

RKD1: 憧れてたので、決まったときは本当に嬉しかったです。


――機材はどんなセットだったのですか?


RKD1
: MPC2000、リズムを出すリズムマシーン。それをミキサーにまとめて、あとはエフェクターとCDJで結構シンプルですね。


──一番大変だったことは?

RKD1: 普段はあまり練習をしなかったんですけど、今回はすごい練習しました。<WIRE04>で初めて披露したセットだったんですけど、練習よりもお客さんのパワーをもらったんで、すごいいいプレイができたな~と。

RKD2: 30分っていう決まった時間内で、できることは全部やりたいっていうのはありました。新しいことも見せたかったので作品からは3曲しか使わず、その音もかなりアレンジしましたね。

──特に前半から中盤の「eisa
wire」ではガツンと盛り上がりましたね。

RKD2: あの表現方法は自分で前にひらめいたんですけど、これは<WIRE>で使おう、とずっと温めてて。盛り上がったときは気持ちよかったです。


──琉球ディスコのライヴは、作品とは違うバンドっぽい躍動感が印象的ですね。

RKD2: 琉球ディスコはバンドなんで。テクノ・バンドなんです。ミニアルバム『LEQUIO
DISK』はライヴ感を出しつつっていうのもあるんですけど、DJでかけやすいような曲にしたんですよ。ライヴは楽しくしたいっていうのがありますし、自分達なりのライヴをみせてますね。ココを強調したいっていうのも、やりたいときにできるしいいですよね。楽しくできたら、お客さんにも直で伝わるし、お客さんが楽しそうだと、こっちも楽しいし。ライヴは本当に大切に思ってます。

──DVDではデバイスガールズのVJも観れるのですが、雰囲気も伝わってきてすごいよかったです。


RKD2
: 全くリクエストとかないんですけど、デバイスガールズが沖縄を好きみたいで、予想以上にいいものをやってくれました。


RKD1
: テクノのライヴやVJをDVDで観れるのってあんまりないし、、クラブの雰囲気を伝えることとか、もしお客さんの立場だったらすごい嬉しいだろうな…と。たくさんの人に観てもらって、こういうところがあるんだっていうのを知って欲しいですね。で、クラブに行くきっかけになればいいかな~と。

──今後は?

RKD1: 日本でもいろんなところへ行って聴かせたいっていうのはあるし、沖縄のシーンで、ダンスミュージックを盛り上げたいし、世界へも行きたいですね。テクノは本当に奥深い、どんどん発見がありますからね。

RKD2: 今後は歌を練習する。すぐにはできるとは思わないけど。でも、あまりカラオケが好きじゃないんですけどね…(笑)。

取材・文●イトウトモコ

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