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↑  椿さんのインタヴュー映像。 原稿で書いてないこともいっぱい語ってもらってます! |
――今回のシングルの前に、渋谷HARLEMから作品を出していますが・・・そのきっかけは?
「ダンスと歌のオーディションをうかるつもりでうけて(笑)。それを気に地元の九州と東京を行ったり来たりするようになってクラブに行くようになったんです。まあフラッと知り合いとHARLEMに行く機会があって、その時のインスピレーションで、ここで自分の曲を流せたらいいなって」
――そのインスピレーションはどんなところだったんですか?
「HARLEMにいると心地よかったんですよね。まあ、シンガーやラッパーだったり、ダンサーだったりそういうの関係なしに楽しめる場所かなって。来てる人たちと、やっている(プレイ)してる人の距離感がない。みんな一緒でみんなが主役、全員で発信してる感じがすごく好きで。だからコレかなって」
――椿という名前の由来は?
「表に立っていろんなものを表現していく上で、思ったこと、感じたことを何でもストレートに表現できるような強い名前が欲しいなって。あとは花の名前がよくて、一番寒い冬を乗り越えてから咲く強い花っていうところに惹かれて椿にしたんです。これもたまたまなんですけど、実家の近くに町の展望台に椿がバ~ッと咲く名所があって、そこに家族とよく行ってて、思い出のある花っていう感じです」
――そして今回は美空ひばりさんの名曲「川の流れのように」をカヴァーしてのメジャー・デビュー。かなり驚きました。
「数年前にこの曲をデモテープの中で歌ってたんですよ。それがきっかけでHARLEMで歌うようになったんですね。だから今回1stシングルで「川の流れのように」をカヴァーしたのも自然の流れなんですね、その時身近にいた人はみんな私がこの曲をカヴァーしているの知ってるし。これをカヴァーしてなかったら今の自分はなかったかもしれない」
――この曲の魅力は?
「初めて歌った時期っていうのが、一番自分が悩んで思考錯誤していたときだったんで、そのときに自然にたどり着いたんですよね。最後の歌詞で<青いせせらぎを聞きながら>ってところがあって、終わらずに続いてるってところにグッときたんですよ。いろんなことがあるのは当たり前、そんなもんなんじゃないのかなって。そんな楽しいことばかりじゃないだろうし、それでもやってみることに意味があることを感じたんですよね」
――カップリング「FRIENDS」は一曲目と対象的にクラブ対応ですよね。
「クラブって、壁がないっていうか、みんなが発信してる感じで、それがエネルギーになっていますよね。クラブで歌い始めて、今があるので、もう一曲収録できるんだったら、キャッチーでみんなも歌える、なじみやすい感じにしたいなって思って」
――KOHEI JAPANのリリックが、この曲を親近感のあるものにしていますね。
「KOHEIさんってリリックが日常的に感じられるんですよ。自分にないものを持ってるからその世界観が欲しいかな~と。自分は言葉で表現して伝えるのが苦手な方なんで、日常的っていうよりは、「何々のように」とか比喩的なものが多いですね」
――今後、椿さん自身がラップをする可能性はあるんですか?
「ラップは嫌いじゃないですよ。HARLEMのコンピ(『HARLEM ver.1.0』)でクラーク(・ケント)さんとやってる曲(「PLAYING GAME」)が椿として初めての曲なんですけど、あれも歌っていうか、語りに近い部分があるんですよ。ラップとまでは言えないけど、しっかり譜面に割れないっていうか、グルーヴ感だけで歌っている感じだから。一発目でそういうのをやってるからラップにも興味はありますね」
――椿さんはその他にも写真とか、ダンスとかいろいろやってますよね。
「いろいろ試行錯誤している時期に、一個のことから全てがうまくいかない時期があって。HARLEMと出会う前の話なんですけど、どこから自分を発信させようかなって思ったときに、写真とかなにか視覚的なところから表現したいなって思って、そこから撮りだしたんですよ。もともと油絵とか絵が好きで、最近はデザインっぽいものも興味があるますね。ダンスも同じで、すごくソウルフルなものに惹かれますね」
――今後、アルバムもつくり出しているようですが、どんな感じになりそうですか?
「だいぶ、曲もたまってきて、あれもこれもやりたいっていうのが、出てきてるんですけど(笑)。今ある楽曲に関してはクラブであるようなトラックもありますし、ピアノやギターとか生楽器が好きなのでそういう楽曲とか……、すごくバラエティに富んだアルバムになるかと思います。あとは、今、声に関してぬき加減が難しいって思ってるんですね。なので、アルバムでは近くで歌われてもイヤじゃない声質を出したり、そういった声の美味しい部分をいろいろ使ってみたいですね」
――なるほど。椿さんは全て対してオープンで、ジャンルがないですよね。
「もっと自由に、自分っていうジャンルを大事にやっていきたいですね」
取材/文●イトウトモコ
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