問1 ユニット結成のきっかけを教えて下さい。
これまで<りんけんバンド>や<ディアマンテス>にいて経験したことを、今度は自分を表現する為に使いたかったから。
問2 “しゃかり”というユニット名はどのように決まったのですか?
自分達の足下からでてくる音楽を作りたい」という気持ちから、生まれ育ち今も暮らしている「謝苅<ジャーガル>」の読み方をかえ”しゃかり”と決めました。
問3 しゃかりさんの作品は、民謡とポップスをミックスさせた独特なサウンドが印象的ですが、曲作りはいつもどのように進めてらっしゃるのですか。
沖縄の古い謡だったら、こんなメロディの動きをするからこんな風に…とか、古い表現のキレイなメロディーや歌詞などを現代風にすると…と考えています。
問4 “天”という言葉がいろいろな楽曲で使われていますよね。“天”という言葉に特別な思い入れはありますか。
普遍的な大きな愛や、自然に対する思いを歌っていきたいので、“天”という言葉が多くなったのかも。
問5 今の“しゃかり”に最も影響を与えた沖縄の風土や文化的な特徴は何ですか?
いつも島の平和や五穀豊穣、「かふう」(=幸せ、幸運)を願って歌が生まれること。音楽が大好きなところ。自分達のアイデンティティーを大切にしていること。
問6 「新しい私」や「心の声」など、“再出発”をテーマにした歌にすごく感銘を受けました。沖縄の歴史を振り返ると何か共鳴するものがあると思うのですが、地元の方々からはどのような反響がありましたか?
自身の実体験も含めて「さぁ、がんばるぞ」みたいな気持ちがいつもあります。地元の人には、特に歴史的なことに対する詩だとは思われてないと思いますし、私達も意識はしていません。
問7 琉球フェスティバルの時、千秋さんが持っていたお花のついた三線が印象的でした。“三線”を選ぶ時、一番気をつけている点はなんですか。
古い音楽(古典)の時は、オーソドックスなものを。しゃかりではミクスチャー 的な、新しい発想が欲しかったので、カスタム三線を作りました。
問8 今まで発売したシングル、アルバムを全て聴かせていただきました。どの楽曲も全てポジティヴな感情を歌っていて、いわゆる“哀歌”がないのに驚きました。あえて“ポジティヴな歌”にこだわる理由について教えて下さい。
こだわっているつもりはないのですが…生まれてくる言葉達、思いがそういう楽曲になりました。
問9 デビュー以来、一番印象的だった出来事は?
千秋が突然かかった「右顔面神経麻痺」。
問10 “沖縄から発信する音楽”の醍醐味を沖縄言葉で表わしてみてください。
天向かてぃ、ウタや鳴響む 今日ぬ遊び
(てぃん んかてぃ)(ウタやとぅゆむ)(きゆぬ あしび)
※意味:天に向かい、ウタが鳴り響いている。今もなお。
沖縄の自然や人に感銘を受けて作ったウタよ、
海を越えてどこまでも鳴り響け!
問11 一番好きな“沖縄言葉”は何ですか?
「かふう」 ※意味:幸せ
問12 千秋さんは、琉球フェスティバルの際に「足袋を履くのがマイブーム」とおっしゃっていましたね。今の“マイブーム”は何ですか?
今もかわらず、可愛い足袋を探して履いています。あとは、可愛いかんざし&草履も集めています。
問13 皆さん泡盛が大好きなそうで。沖縄に来たらこれだけは飲んで欲しい!というご自慢の泡盛を教えて下さい。
北谷長老(ちゃたんちょうろう)。
問14 ふだん、オフの時は何をしてらっしゃるんですか?
飲み会、ファミリーゲーム(笑)。
問15 今後のリリース予定、ライヴ予定は?
春に3rdアルバムリリース予定、それをひっさげてライヴツアーを予定。夏・冬のディナーショーです。
取材・文●中井雄子