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LuckyFes
ジャパン魂を歌い、ジャパンを斬る! それがレゲエDJ スタイル三木道三
2001.07.23 00:00
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『Lifetime Respect』 徳間ジャパン 2001年07月25日発売 TKCA-72175 3,059 (tax in)
1 Do the Reggae2 斬る!Japanese3 太陽4 道三スタイル’015 肌の色6 月光7 むちゃくちゃやんけ’018 Big Up9 明日の風10 Life time Respect11 肌の色 (Fatta Re-Mix Ver.) 12 Lifetime Respect (Strings Re-Mix Ver.)
ジャパニーズ・レゲエ界のNo. 1シンガーMOOMINと、No.1 レゲエDJ三木道三とのマキシシングル「SUMMER RIDDIM 01」 が夏本番の8月にアウト!
この曲は、MOOMIN 2ndアルバム『MOMENTS』の収録曲「SUMMER RIDDIM feat. 三木道三」を’01ヴァージョンに仕上げた曲であり、カップリング及び、ジャケ違いで2レーベルから同時リリースされるとのこと。どちらも外せない…やっぱり夏はレゲエだねぇ!
「SUMMER RIDDIM 01」 2001年8月8日 1.020(tax in)
しかし今や名前を聞かない日はないというぐらい世間を騒がせているレゲエDJスタイルの三木道三。
シングル「Lifetime Respect」の大ブレイクに「一体、彼は誰?」という人も多いと思うが、これを機に少しでもジャパニーズ・レゲエに興味を持って頂ければ嬉しい。
今回のアルバムはそのヒットしたシングルと同タイトルの『Lifetime Respect』。
過去にリリースされた2枚のメジャー・シングルが今作に収録されているが、まずメジャー進出の1stシングルとしてリリースされたのは「斬る!ジャパニーズ」であった。
彼の歌詞は固い韻を踏みながらもユーモア溢れる節回しが得意であり、その一方シリアスなメッセージ色も強く、この曲では日本全体に向けて忠告を発している。インディーズ時代にも「Japan一番」や「むちゃくちゃやんけ」など“日本”をトピックにした作品があり、言わば十八番のネタである。
ちなみに今作には今年ヴァージョン「斬る!ジャパニーズ ’01」が収録され、日本の時事ネタを取り上げているが、タイトル通りよりストレートな表現でその一語一句に頷け、きっと共感できる事が多いのでは。是非多くの人に聴いて頂きたい。
またそのユーモア面の代表としては「道三スタイル ’01」だろう。会話の延長的に関西弁を違和感なく使い、ユーモアさの中にも固い韻を崩さず、ストーリー性を持たせるその才能にはいつも驚かされる。
そして続く2ndシングルとしてリリースされた「太陽」。これは大和RECORDINGSのレーベル・メイトであり、弟分的存在の446をフィーチャーした強力ダンス・ホール・チューン。
そのカップリングに収録されていたのが、Moominをフィーチャーした「月光」。今作にも収録されているが、全体を通して唯一のシンガーものであり、ミディアム・トラックにはまった、熱帯夜に聴きたいラヴ・ソング。
そして言わずもがな、大ブレイクのきっかけになった3rdシングル「Lifetime Respect」。
“歌詞がいい”や“女の子に人気”などヒットの要因を語る人がいるが、この曲で三木道三を知ったリスナーは多面性溢れるこのアルバムをどう思うのか訊きたいところである。
三木道三ライヴ情報
【Hot Spin Splash 2001】8月12日@池田市猪名川総合運動公園info:H.I.P. 大阪 06-6362-7301
【The Highest Mountain 3】8月18日@大阪マザーホール
【横浜レゲエ祭】8月25日@横浜ベイホール
【リキッドルーム7周年】8月30日@新宿リキッドルーム
とにもかくにも、コア層~レゲエ・シーン全体もこのブレイクを後押しし、「Lifetime Respect」は、とてもいい状況であり、同時にレゲエ・シーンにおいてもいい影響を与えるに違いない。
世間では“ポッと出”や“一発屋”的な事を言う人がいるだろうが、確実にシーンの活性化に繋がり、今後様々なアーティストにもチャンスが訪れるだろう。 またカップリング曲だった前向きな歌詞が印象的な「明日の風」もアルバムに収録されている。
レゲエだけでなくヒップホップ、R&Bのシーンは昨日、今日に出来たジャンルではなく、長い時間をかけて多くのアーティストが築きあげた歴史が現在の活躍に繋がっている。
クラブを中心に成長したそれぞれは常にジャンルを越えた交流が行なわれ、言わば切磋琢磨し、成長している関係である。今のヒットをブームとして捉える人がいるが、既に若者を中心に定着し、今後さらなる勢いで伸びていく事を個人的にも願っている。
文●桜井克彦
レゲエDeeJay、略してDJ(ヒップホップで言うところのラッパー)として’92年頃からマイクを握り始め、地元奈良、京都を中心に活動を始める。
’93年にはレゲエ発祥の地ジャマイカに渡り、大きな刺激を受ける。そんな本場仕込みの影響を受けた後、’95年には当時日本最強のレゲエ・レーベルJap Jamからシングル「Japan 一番」を発売。
彼はラッパーのように強力に韻を踏み倒し、かつ意味を繋げ、ヒップホップ層からもそのスキルは一目を置かれるようになっていた。
必然的にヒップホップとの交流も盛んになり、幅広いジャンルのファン層を獲得するようになる。
そんな中、ミックス・テープなのだが、あえて『Miki-FM』と名づけたテープが飛ぶように売れ、それをきっかけに多くの客演をこなすことに。
そして’98年、全国ツアーをこなし、その後約2年間の充電に入る。
そして’99年、活動拠点の大阪に当時のパートナー&プロデューサーである山本と共にレーベル大和RECORDINGSを設立。翌年、2000年には「斬る!ジャパニーズ」で遂にメジャー・デビュー。
“レゲエ・シンガー”が中心のメジャーで彼のような”レゲエDJ”というスタイルが受け入れられたことは、大きなターニング・ポイントとして、今後さらなるアーティストのブレイクに繋がるだろう。
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