“カフェ・ライヴ”と銘打たれた、“素肌”のカジ ヒデキ
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| “カフェ・ライヴ”と銘打たれた、“素肌”のカジ ヒデキ |
![]() 11月29日発売 「This is still OK」 PSCR-5927 1,020(Tax in) カジヒデキ「This is still OK」のプロモーション・ビデオが観られます! |
そもそも今年2000年の夏に、高円寺のマーブルトロンというライヴハウス…というには仰々しいような、でも音楽好きが集まる心地よい小さなサロンでアコースティック・ライヴをやったのがきっかけという。 それが思いのほかカジくんの胸にキュンと来たのだろう。 "カフェ・ライヴ"と銘打って全国のカフェにて、数十名のお客さんの前で、アコースティック・ライヴを行なっているのだ。 サポートメンバーとして、アルバム『You will Love me』でも数曲共同プロデュースしたASHをギターに、ニール&イライザのチャーベーこと松田岳二をパーカッションに迎えた。そしてスペシャルなこの夜は、ホーンセクションにワックワックリズムバンドの2人をゲストに。普段ならば、カフェでカプチーノとサンドイッチというところに、豪華にもう一品、キッシュもオーダーしちゃいました、というメンバーを揃えてきた。 ライヴ内容は、頭にリリースを3日後に控えた新曲「This is still OK」「シヴィラはある日突然に」「Green Road」とシングル曲を一気にプレイ。その後は「This is~」のカップリングとなった「PRETTY & VACANT」はセックス・ピストルズのタイトル曲をもじった、というカジくんのコメントを交えてのアットホーム雰囲気。 とにかく3人(カジ、ASH、松田)の息がピッタリ。特に松田のパーカッションのリズムが小気味よく響いてきて、それに引っ張られるようにテンションがアップして、座っての演奏はアットホームな雰囲気とゆったり感を醸し出しているとはいえ、プレイヤーならではのピリッした緊張感が走る場面が見受けられ、スペシャルなライヴの楽しさを一層、高めていたようだった。購入したばかりのテルミンを駆使する様子は真剣な表情ながらも楽しそう。1stアルバム『Mini Skirt』からも数曲プレイするなど、昔ながらのファンも、新しいファンも嬉しい曲が盛り込まれていた。 前方で座っていたお客さんはもちろん、後方の人達ものんびり飲み物を片手に、でも体はサウンドにのって揺れている。CM曲でも有名になった「ブルーでハッピーがいい」「SUNDAY」で締め、カフェ・ライヴといった特別ヴァージョンではあったが、たっぷりのカジくんワールドを魅せてくれたライヴだった。 文●星野まり子(00/12/04) |










