【ライブレポート】竹内アンナ、毎年恒例の弾き語りワンマン<atELIER>開催。幹葉、佐藤まりあ、竹内朱莉も出演

2025.04.03 19:00

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竹内アンナが3月29日、毎年恒例の弾き語りワンマンライブ<atELIER>(読み:アトリエ)をヒューリックホール東京で開催した。

◆ライブ写真

“竹内アンナの部屋に遊びに来たようなプライベート感”をコンセプトに掲げた<atELIER>は、2021年にスタート。5回目となる今年は、ゲストに幹葉(スピラ・スピカ)、佐藤まりあ(フィロソフィーのダンス)、竹内朱莉を招き、トークとコラボーレーションを交えた、親密感に溢れたステージが繰り広げられた。
 

ランプ、テーブル、ソファ、レコード棚などが置かれたステージはまさに“アトリエ”であり、“部屋”の雰囲気。ステージに登場した竹内アンナはアコギを鳴らし、「弾き語りライブ<atELIER>へようこそ。今日は歌とギター、あなたと私、シンプルな響きをたくさん味わってください」と挨拶し、土曜の夜にぴったりの「RIDE ON WEEKEND」からライブをスタートさせた。

心地よいアコギのグルーヴと《Baby alright/動き出せ》というフレーズが印象的な「ALRIGHT」を披露した後、「それはそれはほんまにかわいくて。でも、竹を割ったような性格をしているガッツのある人やなとも思います」という言葉とともに1人目のゲスト・佐藤まりあ(フィロソフィーのダンス)が登場。

まずは「ICE CREAM.」をセッションし、穏やかなギターの音色のなかで二人の声を響かせる。《Your eyes and your kiss》というフレーズのあと、「わたし以外にはしちゃダメ」と二人で指切りをする愛らしいパフォーマンスも心に残った。

竹内と“あんぬちゃん”(佐藤のニックネーム)の交流がはじまったのは4年前。竹内がフィロソフィーのダンスの楽曲が好きで、そのことを発信していたのがきっかけだったという。

ステージに飾られた佐藤の私物(自分のアクリルスタンド)を紹介した後は、フィロソフィーのダンスの曲を演奏。まずは「ゆったりした雰囲気に合うんじゃないかなって」と佐藤が選んだ「Call My Name」。続いては「私が“フィロのス”と出会った、大好きな曲」とアンナが語った「ダンス・ファウンダー」では“フィロのス”ファンの観客が「オレのあんぬ!」コールで盛り上げる。2番では「オレのアンナ!」コールも。竹内は「弾き語りでこういう感じ、体験したことない。クセになりそう(笑)」と笑顔で楽しんでいた。

いろいろなアコギの響きを体感できるのも<atELIER>の魅力。キレのいいカッティング、恋に落ちる瞬間を描いた歌が一つになった「20-TWENTY-」はギブソンJ-45で演奏。そして「BREAK MY CASE」は、彼女がメインで使っているマーティンOMJMで披露された。

ここで2人目のゲスト・幹葉(スピラ・スピカ)のコーナーへ。「私にとって心の友。ひと言でいうと、太陽みたいな人です」と紹介された幹葉と竹内は、同じ2018年8月8日にデビューした同期。まずは幹葉が「アンナちゃんの去年の5周年のライブを観たときに、特にこの曲で鳥肌が立って。いつか一緒に歌いたいなと思っていました」と言い「サヨナラ」をデュエットし、エモーショナルな歌声で観客を惹きつけた。歌い終わった後、うれしさのあまり涙を浮かべた幹葉。「喜怒哀楽が豊かなところが本当に大好き。幹葉ちゃんの歌は、心の琴線にビッと触れるんです」とアンナが言うと幹葉は「これ以上泣かせないで~!」と笑顔で答えた。

“部屋”に飾られた幹葉の私物は自作のガンプラ。「スピラ・スピカはガンダムの曲を歌わせていただいていて。今日も1曲持ってきました。仲間の大切さをテーマにした曲です」とアニメ「ガンダムビルドダイバーズRe:RISE」1st Season OPテーマ「リライズ」を披露。そして「ピラミッド大逆転」では竹内も一緒に揃いのダンスで盛り上がった。

ガットギターのやわらかい響きが広がった「泡沫SUMMER」、ギブソンES335(セミアコ)で奏でられ、竹内とオーディエンスのコール&レスポンスも挿入された「I My Me Myself」と色とりどりの楽曲を披露。さらに《愛だろやっぱ! 愛つかもうぜ/瞬間をhugめいっぱい生きたいんだ》というフレーズを歌い上げ。

「こんな最高の歌詞を歌えるの、あの人しかいないんじゃないですか?!」という言葉とともに3人目のゲスト・竹内朱莉がステージへ。2人のセッションの1曲目は、竹内朱莉のソロデビュー曲「愛だろ、やっぱ!」。ポジティブな意志を込めた歌詞、伸びやかな歌声が会場に真っ直ぐに伝わり、心地よい解放感へと結びついた。

朱莉がパーソナリティをつとめるラジオ番組にアンナが出演したことをきっかけに交流がはじまったという2人は、アンナが「溌剌とパーンと抜ける歌声がかっこいいなと思って聴いてました」、朱莉が「アンナちゃんもかっこよくて、毎度毎度びっくりする」とリスペクトしあう仲。朱莉が持ってきた“ファースト・シューズ”(生まれて初めて履いた靴)をきっかけに楽しくトークした後、朱莉が大好きだという「WILD&FREE」をコラボ。最後は竹内アンナの提供曲「お好きにどーぞ!feat.竹内アンナ」。《あたし以外の誰を好きになるの!》というフレーズを二人で高らかに歌い上げ、パワフル&ハッピーなシスターフッド感を見せつけた。
 

朱莉がバックステージに戻った後、アンナはすぐにギターをかき鳴らし「この盛り上がりを保ったまま、最後まで駆け抜けていけますか?!」と「Free!Free!Free!」を放つ。ラストは「あいたいわ」。好きな人に対するストレートな思いをポップに昇華した珠玉のラブソングによって、本編は終了した。

鳴り止まない手拍子に導かれ、竹内が再びステージへ。さらに佐藤まりあ、幹葉、竹内朱莉も呼び込まれる。「大好きな4人がつながれたよろこびは本当にすごくて。(観客の)みなさんに私が大好きな人たちの音楽を聴いてもらえるのも本当にうれしい。最高の1日になりました」と話すと客席から大きな拍手が送られた。

4人揃って披露された楽曲は「YOU+ME=」。曲の途中で「ダンス・ファウンダー」「ピラミッド大逆転」「お好きにどーぞ!feat.竹内アンナ」をつなげるスペシャルなアレンジ、そして、個性溢れる4人の声が響き渡りイベントはエンディングを迎えた。

公私ともに交流があるゲストたちと貴重なセッションを繰り広げた今年の<atELIER>。大充実のイベントを経て、5月末から7月にかけて<弾き語りツアー2025 “never mind, dance”>の開催が決定。卓越したギタープレイと表情豊かなボーカルをぜひ会場で体感してほしい。

写真◎Kazushi Hamano

<竹内アンナ 弾き語りツアー2025 “never mind, dance”>

2025年5月31日(土)京都府 KYOTO MUSE
2025年6月8日(日)福岡県 Live House 秘密
2025年6月21日(土)石川県 金沢GOLD CREEK
2025年6月22日(日)新潟県 CLUB RIVERST
2025年6月28日(土)岡山県 PEPPERLAND
2025年6月29日(日)高知県 ri:ver
2025年7月6日(日)北海道 Crazy Monkey
2025年7月12日(土)宮城県 enn 2nd
2025年7月19日(土)静岡県 LiveHouse 浜松 窓枠
2025年7月24日(木)東京都 LIQUIDROOM

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