【ライブレポート】甘党男子、豪雨にも負けずお菓子と愛を届ける。新曲初披露&重大発表も飛び出したラクーアフリーライブ

甘党男子が9月6日、東京ドームシティ ラクーアガーデンステージにてフリーライブ<Road to Kanadevia 挑戦 〜フリーライブで1000人集めよう!!〜>を開催した。
12月2日に開催するKanadevia Hall公演を満員にすることを目標に掲げる甘党男子が、その第一歩として挑んだ今回のイベント。集まった人数によって披露できる楽曲数やセットリストが変化するという前代未聞のチャレンジ企画で、新曲の初披露も予告されていた。しかしこの日はあいにくの大雨。それでも会場にはレインコートを着たSUGAR(ファンの呼称)たちをはじめ、多くの観客が集まり、雨音にも負けない熱気がラクーアを包み込んだ。

SEが鳴り響くと、三上が「雨の中お集まりいただきありがとうございます!」と声を張り上げ、メンバーがステージに登場。石塚が「楽しみにしてきてくれましたか?」、二ノ宮が「足元の悪い中ありがとうございます!」と呼びかけると、大きな拍手が送られる。スクリーンには今回のルールが表示され、「今日集まってくれた人数によって披露する曲が変わります」と改めて説明。1曲目「シュークリーム」がスタートすると、三上が「お菓子配りに行くぜ!」と宣言し、メンバーたちはさっそくステージを飛び出した。
激しい雨に打たれながら、メンバーたちは客席を縦横無尽に走り回ってお菓子を配布。ついにはステージ上から全員がいなくなるという甘党男子らしい自由すぎる展開となるが、レインコート姿のSUGARたちはそんな彼らを見守りながら声援を送る。三上が「お菓子もらってますか?」と呼びかけながらラップを披露すると、石塚も「ラクーアガーデンステージにお越しのみなさん、こんばんは! 甘党男子です! 僕たちお菓子を配っております! そこらへんの人を呼んでくれたら1000人いくかも!」と曲中にもかかわらず周囲への呼び込みを開始。楽曲が終わると、びしょ濡れになった6人がようやくステージに帰還した。
三上が「500人いったときにまた配らせていただきますのでよろしくお願いします」と次なる約束をすると、二ノ宮は「ステージから見たらそんな降ってないように見えたけど、降りたらめちゃくちゃ降ってるね! みんな本当にありがとう!」と笑いながら感謝を伝える。「もっと楽しめますか?」という三上の煽りに大きな歓声が返ると、「大福」では力強いダンスと激しい手拍子で一気に会場のテンションを引き上げる。「そいや! そいや!」というコールが雨の野外会場に響き渡った。
続く「マシマロ」では観客も一斉に振り付けを踊り、「ふわふわぽよんぽよん」の大合唱が発生。雨を気にするどころか、レインコート姿のSUGARたちが楽しそうに体を揺らす光景が広がる。アウトロでは三上が「みんなにマシマロも甘党の愛も届くように。いつもありがとう!」と感謝を伝えた。

MCでは改めて甘党男子について紹介。「僕たちは全国にお菓子を配ってます」と三上が説明すると、神久保は「今日の午前中も静岡でお菓子を配ってきました」と驚きの行動力を明かす。そして三上から、この日の会場で全国へのお菓子配布数が50万個を達成したことが発表されると、会場から大きな拍手が送られた。その後はそれぞれが自己紹介を行い、石塚が「43歳です。43年生きてきた中でも思い出作らせてください」と語れば、三上は「この体重はみんなの愛で増えていきます。目指せ150キロ!」と宣言するなど、いつもの軽快なトークで笑いを誘った。
「次の曲も声を出せる曲です!」という二ノ宮の曲振りから「チョコレート」へ。観客からは「うりゃ! オイ!」という声が上がり、雨の中に甘党男子の伸びやかな歌声が広がっていく。
その後のMCでは、三上が「寒いかもしれないけど、僕たちはまだまだ曲をやりたい」と話すと、成瀬から「先ほどお母さんからLINEがありまして、家族が増えたと。猫が1匹増えました!」というほのぼのとした報告が飛び出す。会場から拍手が送られる中、菅井が「それってカウントに入るんですかね。あと500匹くらい飼ってください」と続け、再び笑いが起こった。
メンバーたちはステージの外を歩く人々にも積極的に声をかける。二ノ宮が「今日もメリーゴーラウンドが回ってますよ!」と周囲を見渡せば、石塚は「銀だこの人見て!」と別方向の観客に注目。三上が人数のカウントに向けて「このくらいしてでも1000人行きたい!」と熱意を見せる中、ついにスクリーンに「500人達成」の文字が表示され、会場から歓声があがった。

約束どおり次は「チーズケーキ」。この日は新衣装のお披露目でもあり、菅井が「どうですか新衣装。足が長く見えるよね」とアピールすると、観客から「かっこいい!」の声が飛ぶ。石塚が「西城秀樹感」と独特の表現で自画自賛すると、二ノ宮は「今日だけ石ちゃんと足の長さ一緒」とすかさずツッコミ。トークでも会場を温めた後、「チーズケーキ」がスタートした。
「愛のコールアンドレスポンス!」という二ノ宮の声に合わせて、何度もコールを繰り返す観客。「はいチーズ!」と投げかければ「ケーキ!」と返すなど、甘党男子ならではのやり取りで会場の一体感を高めていく。そして曲中には再びメンバーたちがお菓子を持って客席へ。雨の中でもひとりひとりに直接お菓子を届け、「甘党最高!」のコールが響き渡った。
MCでは三上が「もらえてない人、手をあげて!」と呼びかけ、手を挙げた観客のもとへさらにお菓子を届けに行くというサービス精神を発揮。「今回、中止も考えたけど開催させていただきました。この熱量を持っていければ」と、大雨の中でも開催を決断した理由と、集まった人々への感謝を語った。
二ノ宮も「ここから目と鼻の先のKanadevia Hallで12月2日にライブをやります。一緒に12月2日まで駆け抜けていきましょう」と呼びかける。そして次の人数発表では「600人突破!」が表示され、新たな楽曲を披露できることに。三上は「僕たちは2016年に結成したのですが、そのときの一番最初の1曲目ができる」と発表し、二ノ宮も「うれしい!」と喜びをあらわにする。一方で、雨に濡れた自身の顔について「本当今日はビジュアルごめんね」と笑いを誘い、三上も「写真は衣装だけあげてね。うそうそ」と冗談を飛ばした。
イントロが鳴り響いた瞬間、歓声が上がったのは初期の楽曲「クレープ」。和のテイストを感じさせるメロディが印象的なナンバーで、現在の甘党男子を知るファンにとっては貴重な披露となった。ラスサビでは会場中が手を振り、世代も時代も越えて6人とSUGARがひとつになる。二ノ宮は「あらためてクレープ披露できたね、みんな!」と喜び、三上も「この『クレープ』は最初にできた曲で、『大福』は最新の曲。新旧披露できました」と感慨深げに語った。
しかし、次なる目標である750人には届かず、スクリーンには無情にも失敗を知らせる演出が映し出される。痛々しい大音量の効果音に石塚が「もうちょっと優しい感じで……」と落ち込んだ様子を見せると、会場には笑いが広がった。それでも三上は「このみんながいれば大きくなれると思ってますので、みなさんよろしくお願いします」と前を向く。石塚も「12月2日は雨関係ないから。ホールだから!」と、この日の大雨を逆手に取ったコメントで会場を和ませた。
ここで写真撮影タイムへ。観客たちは一斉にスマートフォンを掲げ、メンバーたちはさまざまなポーズでカメラに視線を送る。その後は観客をバックにメンバーも記念撮影。「はいチーズ!」「ケーキ!」というおなじみの掛け声とともに、雨の中で集まった全員の思い出を写真に収めた。
そして三上が「雨じゃなかったら1200人くらいいってたのに!」と悔しさをにじませながらも、「新衣装だけではございません。新曲やります!」と重大発表。さらに「今回、誰かがセンターをやることになってまして。誰でしょう?」と観客の期待を煽る。最近の楽曲を多く手がけるモリナオフミが制作したことが明かされ、この日の主役としてセンターに立った石塚が紹介されると、新曲「スイートポテト」が初披露された。
コミカルな振り付けと独特の世界観を持った「スイートポテト」は、日本独自のスイーツであるスイートポテトをテーマに、ラップも交えながら展開する個性派ナンバー。「冷たい」「温かい」スイートポテトをめぐる大合戦のようなストーリーと、「スイスイ」という耳に残るフレーズが印象的で、甘党男子らしい遊び心とエンターテインメント性が詰め込まれた新曲となった。
曲が終わると三上は「正解、スイートポテトでした! 当たった人手をあげて!」と呼びかけ、予想が的中した観客を発見すると「なんで? どっから漏れた?」と驚く。二ノ宮は「石ちゃんのセンターでした。芋好きの石ちゃんね」と改めて石塚を称え、三上が「スイートポテトは温かいのと冷たいのどっちが好き?」と質問すると、石塚は「一週間ちょうだい」と真剣に悩み、最後まで笑いを生み出した。

神久保が「12月2日は満パンにできるよう頑張るのでよろしくお願いします」と改めてKanadevia Hall公演への意気込みを伝えた後は、さらなる告知へ。石塚から「12月2日のメインスポンサーにチロルチョコ株式会社さんが決定しました!」という発表が行われると、会場から歓声があがる。さらにTCN(東京ケーブルネットワーク)で甘党男子の特番放送も決定。チロルチョコのスイートポテト味を実際に手に取りながら紹介し、三上は「いろんなところに売ってるのでぜひみなさん買ってください」としっかりPRも忘れなかった。
最後に二ノ宮は「これからも一緒に歩いて行ってください! 本当に今日は悔しいけど、これだけじゃ終わりたくないとみんな思ってます。最高の12月2日を迎えましょう」とまっすぐな言葉でシュガーに語りかける。大雨という決して恵まれた環境ではなかったからこそ、この日に集まった人々の存在と、そこからさらに大きな景色を目指していく6人の決意がより鮮明に伝わったライブとなった。
最後は甘党男子と観客全員で「せーの、ごちそうさまでした!」。ラクーアガーデンステージに響き渡った締めの言葉は、雨雲の向こうに待つ12月2日への新たなスタートを告げる合図のようだった。目標の1000人には届かなかった。しかし、雨の中でもお菓子を抱えて客席を走り回り、初期曲から最新曲、そして新曲までを届けたこの日の6人は、確実に次のステージへ向かって歩みを進めている。Kanadevia Hallを満員にするという大きな挑戦は、ここからさらに熱を帯びていきそうだ。
文◎田家大知
セットリスト
SE
1.シュークリーム
2.大福
3.マシマロ
4.チョコレート
5.チーズケーキ
6.クレープ
7.スイートポテト





