【ライヴレポート】LM.C、maya誕生日公演<Buck Moon>に20年のバンド史上最高に派手な姿「カッケーだろ」

めでたき夏がまたやってきた。LM.Cのヴォーカリスト・mayaの誕生日を、その場に集いし人々がメンバーからファンからスタッフから全員が全力をもって祝う<maya BIRTHDAY LIVE 2026「Buck Moon」>が、今年も7月30日に開催されたのである。
まずはギタリスト・Aijiがインストルメンタル「Be STRONG, Be POP. 」のソリッドなギターフレーズを激弾きする中、いよいよ曲の終盤に差し掛かったところで今宵の主役であるmayaが登場。そこから間髪を入れずに始まったのは、歌詞のとおりに《LM.Cのマスタープラン》が音としてもメッセージとしても凝縮されている「The BUDDHA」で、mayaはサビ前のタイミングに「始めようぜ、俺の誕生日!」と力強い宣言を入れ込み観衆を煽ったのだった。徐々にボルテージを上げていくのではなく、いきなりトップスピードまで加速してくるあたりがなんとも痛快ではないか。

なお、この夜のライヴタイトルに冠されていた<Buck Moon>」とはアメリカ先住民の間で7月の満月をさす言葉として使われてきたものになるそうで、今年は前日の23:36にそれを迎えていたのだとか。しかも、そこから48時間は満月のパワーが地球上に届くとされている説があり、意味合いとしては“変化”や“再生”あるいは“若返るような生命力”をBuck Moonがもたらしてくれていたらしい。mayaがその件をどこまで意識していたのかは把握することが出来ていないものの、この夜の2曲目に《エナメルの月明かり》という歌詞が織り込まれた「GHOST†HEART」が奏でられたのには、きっとそのような背景があったのではないかと思ったりもして。
また、3曲目の「Chameleon Dance」では途中に「誕生日!」という掛け声を入れていき、それに対する観衆からの「オメデトウ!」を盛大に浴びる場面を積極的につくりだしていたのは毎年おなじみの光景であり、2026年も変わらずにこのやりとりが成立している事実にある種の安堵も感じた。今秋に満20周年を迎えるLM.Cはここまでに東日本大震災やコロナ禍なども乗り越えてきた経緯があるうえ、今年に入ってからは世界情勢の変化が著しく、先だっての熊本地震発生をふまえても、本来あたりまえなはずのことが実はとても尊いものなのだと私たちはもう知ってしまっている。みんなで楽しくハッピーにmayaの誕生日を祝えているこの瞬間は、本当に貴重なものなのだ。

「ようこそ。今日はLM.Cの名を借りて(笑)、好き放題やる日=わたくしの誕生日でございます。ありがとうございます!!mayaちゃん絶好調でございます!!!」──maya
と、ここで唐突に場内で流れ出したのは♪Happy birthday to you〜♪の歌で、Aijiは舞台袖に向かうとスタッフからプチサイズのバースデーケーキを受け取り、ステージセンターにいるmayaの元へとデリバリー。
「早っ!え、今?まだこの先長いのに(笑)」──maya
「これ、サイズがしょぼいとかそういうんじゃないからね。単にmayaが大きいだけだから(笑)。SNSには『大きなケーキが出て来て〜』みたいに書いといてください」──Aiji
「ありがとうございます!ちょっとタイミング早いけど、我々はもうそのくらい“出来上がってる”ってことですよね。いやー、ほんと活き活きしてきちゃう。この日のためにこの1年生きてきた、と言ってもいいくらいですよ。まぁ、今日に限らずね。それぞれみんな、いろんな状況とかハードルを超えてここまでたどり着いてくれた人もいると思います。ありがとうございます。せっかくですから、思う存分わたしの誕生日を祝ってくださいませ。今日はいろんな曲をやります!!」──maya

mayaのこの言葉を受け、演奏が始められたのは確かに昨今ライヴで聴く機会の少なかった「Bell the CAT」。これに続いた「Fight Club」や「Knight Bus」も、そこそこ久しぶりの選曲であった気がする。そればかりか、中盤戦に入ったあたりでは日本ならではの夏らしい情景と切ない恋模様を描いた「YASHA姫」と、その「YASHA姫」と濃厚な相関関係を持つ夏祭りナンバー「EDO FUNK」が連打されるという、そのあたりの事情をわかっているコアファンにはたまらない展開も待ち受けていた。そして、「EDO FUNK」ではmayaが《絶好の夏祭り日和》という歌詞をしっかり《絶好のお誕生日日和》と歌い替えていた点も抜け目なしで流石といったところ。
一転してのバラード「Lost Summer」では、コロナ禍にmayaが感じていた夏の記憶がありありと再現されることになり、Aijiのドラマティックなギタープレイもあいまって、あの失われし夏を経験したからこそわかる感慨を得ることができた。必ずしも良き想い出とはいえない過去だとしても、その時々の感情がパッケージされた楽曲を通して、のちのち当時を追憶することが可能であるというのは音楽の面白さのひとつと言えるだろう。

「…あれ?もしかして、ここでまた2個目のケーキとか来るのかな??」──maya
察しのいいmayaが予想したとおり、ライヴが後半戦へと向かう前のタイミングで再び場内には《♪Happy birthday to you~》の歌が流され、Aijiが今度はバースデーケーキを模したオブジェをmayaへ贈呈することに。
「なんだこれ。あ、ほんとは光るんだ。電池が入ってない?そして、ここでAijiさんがウチワを用意してくれるんですね。俺のウチワを(笑)」──maya
今回のライヴにあたっての公式グッズとなっていた、mayaウチワを手にしたAijiに対して客席からは「カワイイ!」の声が発生。
「Aijiさん、まんざらでもなさそうですね(笑)。もう最高の1日だな。ありがたいです。次の曲間タイミングでは何が出てくるんだろう?」──maya
「何が出てくると思う? さっきのケーキと一緒でも良かったんだけど、なんか2回目はこれが用意されてたんだよね。電池入ってないけど(笑)」──Aiji
厳密には接触不良で光らなかったらしいのだが、そこはまぁご愛嬌ということで。いずれにしても、mayaの誕生日がめでたいものであることには変わりがない。
「よし、続けましょう。楽しむ準備はできてますか!」──maya
いよいよの佳境に突入するとなれば、ここで投下されるのはLM.C随一のパーティーソング「SUPER DUPER GALAXY」に決まっている。ここから「BOYS & GIRLS」までの流れは多少の悩みごとくらいは軽く吹っ飛んでしまうようなポジティヴオーラに充ち満ちていて、mayaの誕生日にあやかって観ている側までもが幸せのおすそ分けをしてもらえたような感覚を覚えてしまったほど。さらに、オーディエンスがシンガロングするに至った「It’s a Wonderful Wonder World」も感動的だった。

「おかげさまで、わたくしmaya大変幸せでございます。えーっと…」──maya
そう語り出した言葉を遮るかのように、ここで本日3回目となる《♪Happy birthday to you~》タイムが到来。
「さてさて、お次のプレゼントは何でしょうか?…って、さっきと同じヤツじゃないですか(苦笑)」──maya
「じゃあ、今度はみんなで歌おうか。せめてね(笑)」──Aiji
ここではAijiが仕切るかたちで、ファンやサポートメンバーたちが「Happy birthday to you」を盛大に歌ってmayaへ贈ることになった。モノより想い出、という言葉の実践と考えればこの演出は合点が行く。
「ありがとうございます。もうLM.Cを20年やってます。カッケーだろ。正直、今のLM.Cが一番好き。って毎年そう思ってる。定型文でそう思ってるわけじゃなく、本気でね。じゃなかったら、こんな真っ赤な衣装いけなくない? 還暦先取りみたいな(笑)」──maya
そう、この夜のLM.Cは全身レッドというバンド史上初の出で立ちでmayaは淡いパープル、Aijiは蛍光グリーンというヘアカラーも映えていた。なんなら20年の歴史の中で最も派手かもしれない姿を、ここに来て堂々と提示することが出来るビジュの強さも音楽の内容と並んでLM.Cの持つ強さだと言えよう。ともすれば、Buck Moonのもたらす“若返るような生命力”が影響していた可能性もありえるか?
「これはLM.Cを始めた当時から言ってることですけど。どこまで続くかはわかりませんが、我々としては行けるところまで行こうと思っているので、これからもよろしくお願いします。任せてください。みなさんのことは幸せにするんで、我々が。一緒に幸せになっていきましょう!」──maya

Buck Moonの放つムーンプリズムパワーが作用するかのように、この言葉のあとに歌われた「JUST LIKE THIS!!」では《この夜が終わる頃 何かが変わりそうな気がする》という歌詞から、いつも以上の説得力を感じたのは筆者だけだろうか。それだけでなく、「LIAR LIAR」で聴けた《揺れてる月の光 並んだ二つの影》のフレーズは、どこかBuck MoonとLM.Cの関係そのものを示唆したもののようにも受け取れた。
はっちゃけ度全開の「METALLY」、LM.Cきってのヘドバン曲「MOGURA」で熱量マックスに達したうえで、この夜のラストを飾る曲として選ばれていたのは場内が掛け値なしに大合唱の様相を呈した「星の在処。-ホシノアリカ-」。ポジティヴな波動にあふれたmayaの歌、ソロにタッピングを取り入れたAijiのギターワークも、ことごとくキラめいていたのは言うまでもない。

「いやー、いつも以上に絶好調でしたね。mayaっていくつになったんだっけ?というか、もうちょっとでmayaも×0歳になるんでしょ。凄いなぁ。でも、俺も見てよ、この髪色。ウィッグじゃない地毛としては人生で一番派手なんだけど(笑)。とりあえず、このライヴが終わるとまた来年のバースデーに向けてのカウントダウンが始まりますが、今日はmayaの誕生日をこんなにたくさんみんなに祝ってもらえて僕も幸せです。本当にありがとうございました! 秋のツアーもよろしくお願いします!!」──Aiji
「最高です。ありがとうございました。今はアルバムも作ってて、秋にはツアーもあるし、その中には11月17日にはAijiさんの誕生日ライヴも入ってるからさ。サプライズだらけにしちゃおう(笑)。これからもよろしくね!」──maya

20周年を記念した秋ツアー<LM.C 20th Anniversary Tour -The Best Shows Ever!!->で、彼らは一体どんなパフォーマンスを見せつけてくれるのだろうか。めでたき夏を超えた先には、きっと実りの多き秋が待っている。
取材・文◎杉江 由紀
■<maya BIRTHDAY LIVE 2026「Buck Moon」>
2026年7月30日(木)@東京・神田スクエアホール SETLIST
01.Be STRONG, Be POP.
02.The BUDDHA
03.GHOST†HEART
04.Chameleon Dance
05.Bell the CAT
06.Fight Club
07.Knight Bus
08.YASHA姫
09.EDO FUNK
10.Lost Summer
11.SUPER DUPER GALAXY
12.Ah Hah!
13.BOYS & GIRLS
14.It’s a Wonderful Wonder World
15.JUST LIKE THIS!!
16.LIAR LIAR
17.METALLY
18.MOGURA
19.星の在処。-ホシノアリカ-
▶Playlist:https://lnk.to/mayaBIRTHDAYLIVE2026_BuckMoon
■<LM.C 20th Anniversary Tour -The Best Shows Ever!!->
10月07日(水) 埼玉・HEAVEN’S ROCK さいたま新都心 VJ-3
open17:30 / start18:00
10月11日(日) 宮城・仙台 MACANA
open15:00 / start15:30
10月16日(金) 千葉・柏 PALOOZA
open17:30 / start18:00
10月17日(土) 福島・郡山 CLUB #9
open15:00 / start15:30
10月27日(火) 神奈川・新横浜 NEW SIDE BEACH!!
open17:30 / start18:00
11月03日(火/祝) 愛知・名古屋 Electric Lady Land
open15:00 / start15:30
11月07日(土) 熊本 Be.9 V1
open15:00 / start15:30
11月08日(日) 福岡 DRUM Be-1
open15:00 / start15:30
11月17日(火) 東京・神田 スクエアホール
open18:00 / start18:30
11月22日(日) 岡山 IMAGE
open15:00 / start15:30
11月23日(月/祝) 鳥取・米子AZTiC laughs
open14:00 / start14:30
11月29日(日) 大阪 ESAKA MUSE
open15:00 / start15:30
12月05日(土) 広島 LIVE VANQUISH
open15:00 / start15:30
12月06日(日) 兵庫・神戸 VARIT.
open15:00 / start15:30
12月11日(金) 東京・神田 スクエアホール
open17:30 / start18:00
▼チケット
スタンディング ¥8,800(税込)
※DRINK代別/5歳未満入場不可
【会場販売のみチケット】
・BOYS&GIRLS チケット(13歳〜18歳まで対象) ¥4,400(税込)
・KIDS チケット(5歳〜12歳まで対象) ¥2,200(税込)
※前売りはございません
※通常チケットを持っている方と一緒に入場可能、整理番号はその方と同じになります
※KIDS・BOYS & GIRLSチケット購入者のみで入場する場合、前売り通常チケットの後に入場
※購入時に身分証明証をご提示いただきます
※DRINK代別/5歳未満入場不可
【オフィシャル先行受付】
受付期間:8月23日(日)23:59まで
※今回の先行受付は10月公演
詳細:https://www.lovely-mocochang.com/information/2026/04/20th-anniversary-tour-tbse.php

■LM.C 20th Anniversary Premium Box『SUPER DUPER ANALOG BOX』
2026年10月21日(水)発売
SCJA-00009 39,800円(税込)
▼ポニーキャニオンショッピングクラブ(PCSC)特設サイト
https://ps.ponycanyon.co.jp/lmc/20th/
▼商品内容
◯20周年記念スペシャルアナログプレーヤー
・LM.C20周年のためにデザインされたインテリアとしても美しい特別仕様モデル。現在公開されている画像はイメージ。
◯アナログLP 2枚組(メンバー厳選選曲20曲 / 重量盤 / カラー仕様)
・maya盤(10曲収録予定)
・Aiji盤(10曲収録予定)
※収録曲は制作の都合上、変更となる可能性がございます。
◯プレミアムアニバーサリーイベント無料ご招待券付き
・本商品を予約購入いただいた全ての方を祝宴イベントにご招待。

【アナログLP収録曲】
▼maya盤
A面:BOYS & GIRLS / pOlyLifE / marble-s / Ah Hah! / LET ME'CRAZY!!
B面:The BUDDHA / No Emotion / Fight Club / Brainwashing / It's a Wonderful Wonder World
▼Aiji盤
A面:Elephant in the Room / Chain Dreamers / SUPER DUPER GALAXY / meteorion / Campanella
B面:Door! / ningyo no namida / Lost Summer / JUST LIKE THIS!! -2021- / Happy Zombies
※収録曲は制作の都合上、変更となる可能性がございます。

【LM.C 20周年記念 オリジナルアナログプレーヤー】
出力パス:2スピーカー
出力パワー:3W (1kHz 4Ω)×2
接続端子1:AUX IN×1 (3.5mm)
接続端子2:ヘッドフォン出力×1 (3.5mm)
接続端子3:RCA オーディオ信号出力
Bluetooth 機能:なし
内蔵バッテリー:あり
バッテリー仕様:リチウム電池、2000mAh
バッテリー持続時間:3時間
電源条件:USB、5V1A 以上(100-240V)
LED インジケーター:電源(緑)、充電(赤)
針圧:5.0~6.0g
レコード再生機能:オートストップ機能付き
駆動方式:ベルトドライブ
回転数:3段階調整(33/45/78)
針の仕様:ルビー針カートリッジ
製品寸法:350×122×256mm
製品重量:2.55kg
※仕様には軽微な変更がある場合がございます。
【プレミアムアニバーサリーイベント】
開催:2026年10月4日 (日)
会場:東京・池袋 harevutai (https://harevutai.com)
11:00〜 / 15:00〜 / 19:00〜の3回を予定
▼イベント内容
1.20年の軌跡 / LIVE映像爆音鑑賞会
2.プレミアム Q&A セッション
3.スペシャルグリーティング
LM.Cが皆様をお見送り ハイタッチ会♪
※イベントにご参加いただくTeam☆LM.C会員の方は、イベント終演後に“FC会員限定特典会”へご参加いただけます。詳細は後日発表。







