【速レポ】<SATANIC CARNIVAL 2026>ENTH、緩さと遊びから溢れ出す本気「今日の意気込みを言うわ。かます!」

2026.06.07 16:16

Share

リハーサルを終え、プシュっとアルコールをひと口。「ナオキ!ボンバイエ!」の声援に迎え入れられ、円陣代わりにもう一杯。2024年にEVIL STAGEの大トリを任され、昨年はSATAN STAGEのトップバッターを務めるなど、もはや<SATANIC CARNIVAL>でも大活躍のENTHが、今年もどんちゃん騒ぎにやってきた。

「ENTH、始めます!伝説作ろうぜ!」と歌い出したオープニングナンバーは「LOVE ME MORE」だ。もしかすると、下ネタ満載のコールで始まるこの歌も、ナオキ(G, Cho)とダト・ダト・カイキ・カイキ(B, Vo)がお尻をふりふりする姿も、一見快楽主義的に思えるかもしれない。しかし、「YEAHー!」と伸びていくロングトーンが次第に熱を帯びたがなり声に変わっていく様や、続く「Gentleman Kill」の内臓を震わせるタクミ(Dr)のビートからも読み取れる通り、一度蓋を開けば、ハナからケツまで本気な集団がENTHなのだ。

1秒前までじゃれていたかと思えば真剣な相貌で、真面目な話をした次の瞬間には「ENTHですけれども〜頑張ってやっていきまっっっしょう!」とちょけてみせる。ガチでふざけ、マジで遊ぶ。こんな精神に基づき、心のときめく方角へバンドワゴンを走らせてきた3人がつくり上げるからこそ、彼らの作品も徹頭徹尾自由。オーバードライヴがかった裏打ちのギターを下地とするスカのリズムは、気づけば2ビートに移り、シンガロング必至の8ビートへ変容を遂げていく。

「いい感じで踊ってくださ〜い」なんて緩すぎるMCから一転、緩さの欠片もないリフとシャウトが飛来する「HANGOVER」も同様で、ぐんぐんとテンポを上げたかと思えば、タクミのチャーミングな歌声がふわりと会場に漂っていくのである。

「何者だ!1人ずつ名を名乗れ!」と武士さながらの問いかけから「……みんなもENTHか。今日の意気込みを言うわ。かます! お前らもENTHなんだから、かませ!」と投下されたのは「”EN”」。『HENT』『NETH』と、ENTHのアナグラムを用いたアルバムを編纂してきた3人が、満を辞して世へ放ったセルフタイトル『ENTH』の要所を担った1曲である。

シンプルなメロディックパンクに拘泥することなく、重く、深く、広く、音楽旅行を続けてきた彼らは、「伝説作ろうぜ!」とさらりと煽れるほどに“ENTHとは何者か?”という問いに対する回答を見つけつつあるのではないか。そう考えると「お前らもENTH!」なんて台詞が口を突いて出てくるのも納得だし、「SATANIC CARNIVALは日本で一番のパンクのお祭りだと思ってるんだけど、そこに必要としてもらえていることを嬉しく思ってます。俺たちでENTH。今ここにいる全員がENTH。だったら、ここで一番のピーク作ろうぜ!」と「ムーンレイカー」へ雪崩れ込んでいくのも必然かもしれない。

自らが選び取った戦場で生き抜いていくことを宣言する「ムーンレイカー」の最中、両の手を掲げて熱唱するファンへ「何しにきた!」と投げかけ、真っ直ぐに客席を見つめる3人の表情は、“全力で生きているお前の声を聞かせてくれよ”と訴えかけているよう。そして、その要求はENTHのみならず、<SATANIC CARNIVAL>に集結した全てのバンドたちの思いとも共鳴するものだろう。「真似事や形式ばっかで飽きたよ。だから、真似事すんなよ! 本物を探していきましょう」「サタニック、お前の目で本物を見つけろ!」と偽らざる魂の形を求めたENTH。

終盤を彩った「WHATEVER」の曲中、タクミがカッと鳴らした音を合図に、派手な演出や爆音が削ぎ落とされ、数秒の暗がりと静寂が訪れる。ロゴだけをバックに背負ったそのひとコマのひりつきは、彼らが嘘偽りのない人間であり続けてきたことを裏付けていた。

文◎横堀つばさ
撮影◎岸田哲平

◆BARKS内<SATANIC CARNIVAL 2026>特集

@satanic_ent

【Real Time Recap Movie】 DAY 2 SATAN STAGE ENTH @enth.jp #サタニック

♬ オリジナル楽曲 – satanic_ent – satanic_ent

◾️セットリスト(SATAN STAGE)
01​. LOVE ME MORE
02​. Gentleman Kill
03​. SCUM DOGS FART
04​. HANGOVER
05​. BLESS
06​. “EN”
07​. Urge
08​. “TH”
09​. ムーンレイカー
10​. WHATEVER
11​. Will

 

■<SATANIC CARNIVAL ’26>
6月6日(土) 千葉・幕張メッセ国際展示場1-3ホール
6月7日(日) 千葉・幕張メッセ国際展示場1-3ホール
◯物販 / FOOD AREA:open9:00
◯ライブ観覧エリア:open10:00|start11:00 ※予定
▼6月6日(土)出演者
10-FEET / バックドロップシンデレラ / FC FiVE / Fear, and Loathing in Las Vegas / FOMARE / ハルカミライ / HERO COMPLEX / HEY-SMITH / Ken Yokoyama / Maki / MAYSON’s PARTY / MONGOL800 / サバシスター / SCAFULL KING / SHADOWS / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Suspended 4th / ヤバイTシャツ屋さん / 山嵐 / [OA] カライドスコープ
▼6月7日(日)出演者
04 Limited Sazabys / Age Factory / dustbox / ENTH / 花冷え。 / HIKAGE / Knosis / マキシマム ザ ホルモン / OVER ARM THROW / Paledusk / ROTTENGRAFFTY / SHANK / SHE’ll SLEEP / SiM / 四星球 / THE FOREVER YOUNG / 打首獄門同好会 / View From The Soyuz / w.o.d. / [OA] Launcher No.8 

 

関連サイト
◆BARKS内<SATANIC CARNIVAL 2026>特集
◆<SATANIC CARNIVAL> オフィシャルサイト
◆PIZZA OF DEATH オフィシャルサイト