【速レポ】<SATANIC CARNIVAL 2026> Fear, and Loathing in Las Vegas、初日トリで貫いた自らの流儀「限界を超えるしかないんです」

「限界を超えるしかないんです」──そうSoは叫んだ。<SATANIC CARNIVAL ’26>初日のトリを飾るのは8回目の出演となり、この場に欠かせない存在にもなったFear, and Loathing in Las Vegas。
自らもMEGAVEGASを地元である神戸で開催しており、「出演バンドがつなげてくれるバトンが熱すぎて落としそうになりますよ」とTomonori(Dr)が語っていたように、トリの重みは承知済み。激しいライティング、異空間へ連れ去ってくれるSEを背に、Minami(Vo, Key)、So(Vo)、Taiki(G)、Tetsuya(B)、Tomonoriが姿を現すが、もうこの段階から気合いが伝わってくる。飛び跳ね、手を大きく振り、クラップを誘い、よし行くぞという声が聞こえてくるようでもあった。
期待に応えるべく、想像を超えるべく、選んだ1曲目は「Party Boys」。イントロでオーディエンスがどよめいたように、こうくるか、と驚きを覚えるのもラスベガスのライブ。いつものようでいつもと違う。そんなライブを彼らはずっと繰り返しているのだ。MinamiとTaikiの力強い歌にフロアも共鳴するように雄叫びを上げ、オーディエンスは両手を右へ左へ高く突き上げる。一気に自らの色に会場を染め上げ、暴発さえも厭わないダンスミュージックを投下していく。Tomonoriのパワフルなドラミングも「もっと来いよ」と言わんばかりのド迫力だ。





興奮のその先へ目掛け、北斗の拳のケンシロウが乗り移ったかの如く、Minamiが高速でシャウトを連打する「Rave-up Tonight」でも勢いは止まらない。Soはステージを降りて客席へ乗り出し、物理的距離を縮めて歌い、より熱狂を加速。序盤とは思えないほどの熱気が充満する中、「最高やな、サタニック!」とSoが口を開き、「誰よりも盛り上げて帰らなアカンと思ってるんで、死ぬ気でついてきてくれるか?」と叫んだ後、「死ぬ気ちゃう。一回死んで勝手に生き返るぐらい、思いっきり来いよ!」と追撃。オーディエンスも当たり前のように大歓声で応えるのも最高だ。
Soが少し腰を落として前のめりで歌い始めた「Let Me Hear」も心をグワッと持っていかれた1曲。Taikiの掛け声のような歌を合図にオーディエンスは踊りまくり、カオティックさに拍車がかかるフロア。そこへ地底を這うMinamiのシャウトが飛びかかり、TetsuyaとTomonoriが織りなすリズムも躍動。Minamiが客席へ飛び込んだ「Until You Die Out」、Soの八ツ墓村スタイルから始まり、極彩色で奇想天外なFear, and Loathing in Las Vegasだからこそ成し得るハイテクノロジーなメタルコアと言いたい「Step of Terror」も強烈であり、遠慮など知らない、振り切ることが正義だ、というスタイルを見せつけてくれる。
ここで先日出演した<FIGHT BACK 2026>は<SATANIC CARNIVAL>プロデューサーであるI.S.Oが名前を挙げてくれたからだという秘話をSoが明かし、冒頭でも触れたように「限界を超えるしかないんです」と改めて気合いをみなぎらせて突入した後半戦も圧倒的だったと言っていいだろう。オーディエンスが“忘れないで”と大合唱した「Just Awake」ではTaikiのギターリフも冴え渡り、「Crossover」ではMinamiとSoが客席へ飛び込み、ステージには二人が不在のまま突き進むという彼ららしいスタイルで披露。空いたスペースを有効活用するようにTaikiも動き回りながらギターを弾き倒し、TetsuyaとTomonoriもビシッとリズムを支える。5人それぞれがやるべきことを全開でやるのがFear, and Loathing in Las Vegasたる所以に違いなく、終盤にSoが「ぶちかませ!」的なことを叫んでから押し寄せてきた轟音も半端じゃなかった。止まったら死ぬのかな、と思うぐらいダイナミックなパフォーマンスを続け、オーディエンスが待ってましたとたけのこニョッキからヘドバンという規格外なノリで応えた「Virtue and Vice」をドロップし、少し息を整えながらSoが話し出したことはこの日を総括するような内容でもあった。

「今日はトリがオレらなんですけど、今日の主役ってね、バンドじゃなくてここに残ってるみんなやと思うんですよ。朝から晩まで騒ぎ倒して、踊りまくって、ホンマに最高。バンドキッズって、よく言うやん。キッズって入ってるけどさ、あれ歳関係なくて、大好きな音楽を愛して、子供みたいな綺麗な心で楽しめるみんなが素敵やと思うし、最高なバンドキッズやと思ってます。そのままでいてくれよ、お前ら」──So
そう胸の打ちを明かし、「胸を張って帰ってください! 全員、めちゃくちゃカッコよかったぞ! 」とオーディエンスへ喝采を送り、本編ですべてを出し尽くす主義な為、あと2曲と宣言してライブは最終盤へ。「一緒に死んでくれ!」と今と向き合い続け、それを積み重ねてきたバンドならではの言葉をSoが叫び、衝動をそのまま投影した姿で「Twilight」をプレイし、ラストナンバーは彼らの歴史を語る上では欠かせない曲でもある「Love at First Sight」。この曲が持つポップさと解放力はやっぱり凄まじい。「どんなダンスでもいいから、お前らの気持ちいいよ」。この曲が持つポップさと解放力はやっぱり凄まじい。「どんなダンスでもいいから、お前らの気持ちいいように踊れ!」とSoが声を上げ、完全に入り込んだTomonoriは立ち上がり、Tetsuyaは頭を振り乱す。シャトルランのように走り続けるMinami、ぶっちぎってケツを振り出すTaiki、もう収集がつかないような光景が広がるが、自らに制限をかけずに限界を超えたとも言えるはず。歴戦の強者が熱戦を繰り広げた<STANIC CARNIVAL ’26>初日のトリ、その重責にラスベガスが萎縮して小さくまとまるわけはなく、どこまでも自らの流儀を貫き、見事な真っ向勝負で会場全体を席巻してくれた。
文◎ヤコウリュウジ
撮影◎半田安政/ゼンタ
◆BARKS内<SATANIC CARNIVAL 2026>特集
◾️セットリスト
01.Party Boys
02.Rave-up Tonight
03.Let Me Hear
04.Until You Die Out
05.Step of Terror
06.Just Awake
07.Crossover
08.Virtue and Vice
09.Twilight
10.Love at First Sight
■<SATANIC CARNIVAL ’26>
6月6日(土) 千葉・幕張メッセ国際展示場1-3ホール
6月7日(日) 千葉・幕張メッセ国際展示場1-3ホール
◯物販 / FOOD AREA:open9:00
◯ライブ観覧エリア:open10:00|start11:00 ※予定
▼6月6日(土)出演者
10-FEET / バックドロップシンデレラ / FC FiVE / Fear, and Loathing in Las Vegas / FOMARE / ハルカミライ / HERO COMPLEX / HEY-SMITH / Ken Yokoyama / Maki / MAYSON’s PARTY / MONGOL800 / サバシスター / SCAFULL KING / SHADOWS / SPARK!!SOUND!!SHOW!! / Suspended 4th / ヤバイTシャツ屋さん / 山嵐 / [OA] カライドスコープ
▼6月7日(日)出演者
04 Limited Sazabys / Age Factory / dustbox / ENTH / 花冷え。 / HIKAGE / Knosis / マキシマム ザ ホルモン / OVER ARM THROW / Paledusk / ROTTENGRAFFTY / SHANK / SHE’ll SLEEP / SiM / 四星球 / THE FOREVER YOUNG / 打首獄門同好会 / View From The Soyuz / w.o.d. / [OA] Launcher No.8
関連サイト
◆BARKS内<SATANIC CARNIVAL 2026>特集
◆<SATANIC CARNIVAL> オフィシャルサイト
◆PIZZA OF DEATH オフィシャルサイト







