【インタビュー】逹瑯(MUCC)、2026年初のソロシングル「checkmate」にリアルな空気感「俺は今、ここに立ってますっていう座標」

2026.03.11 12:00

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■自分のひらめきに懸けたいですね
■より策士になりたい

──ちなみに、新しいアーティスト写真ですが、逹瑯さんがふたりいるデザインになっていますよね。これはどういうイメージで撮ったんですか?

逹瑯:シングル「VILLAINS」時のアーティスト写真が全部モノクロだったから、“カラーでちゃんと撮っておこう”と思って、前の衣装と新しい衣装の2パターンを用意して、撮影場所に行ったんですよ。そうしたら、テーブルと二脚のイスがセットされていた空間を見つけて、“めっちゃ綺麗だから、ここで撮りたい”と思ったんだよね。だけど、どちらかのイスに座って撮ってもバランスが悪い。で、“合成でふたつ並べてもらえないですか”って提案したんです。その仕上がりが良かったから、“じゃあこれをメインのアーティスト写真にするか”って決めました。もともとああいうデザインを撮りたくて撮ったんじゃなくて、思いつきで撮ったものがいい感じだったから使っただけ(笑)。「VILLAINS」の衣装は今回のツアーでも着るしね。

──写真に深い意味があるのかと思いきや……。

逹瑯:深い意味はない(笑)。“「checkmate」だし、チェスはふたりでやるものだからいいんじゃないですか”くらいのノリ。思うに、写真1枚に深い意味を求められる音楽ジャンルって、ヴィジュアル系だけじゃないですか。SUPER BEAVERとかでも「どういう意図で、作品と結びつけて写真を撮ったんですか?」って聞かれるのかな?

──特に凝ったデザインだったので聞いてみました(笑)。せっかくなので近況も伺いたいんですが、1月には逹瑯さんが主催した“ヴィジュアル系ボーカル会”が話題になったり、トークライヴ<第二回 昭和の残党大新年会 -爆笑トークと時々Vの名曲->もありましたね。

逹瑯:年末にベース会の写真が流れてきて楽しそうだったので、単純に「一回ボーカル会をやってみるか」って感じで。

──“ベース会やドラム会、ギター会はあるけど、ボーカル会はない”とよく言われてましたよね。

逹瑯:“誰かやってくんねえかな”ってずっと思ってたんですけど、やってくれないから、“じゃあ自分でやってみるか”って。60人前後の会を目標に、いろいろなボーカリストに声をかけたら、結構参加してくれる人が多くて楽しかったですね。“いろんなジャンルの人が来たらいい感じに混ざらないかな”と思ってヴィジュアル系ボーカル会という括りでやりました。

──いざヴィジュアル系バンドのボーカルが60人集まった時の雰囲気はどうでしたか?

逹瑯:おもしろかったですよ。意外とみんな“誰かやんねえかな”と思ってたんだなって。「主催、大変だったでしょ」っていろんな人から言われるんですけど、俺としては全然大変じゃなくて。ボーカルに連絡しただけだし、当日も一応幹事的な立ち回りはしてたけど、特に気を遣うことはなかったから。 “お、この人とあの人が喋ってる!”とか思いながら、みんなが楽しんでいるのを外から見て楽しんでました。俺は、自分が言いだしっぺの会がうまく回ってるのを見るのが楽しいんですよ。たぶん、人によっては面倒くさい役回りに感じるんでしょうけど、俺は全然面倒くさくない。俺なりにすごく楽しかったです。

──トークライヴ<昭和の残党>のほうは、同世代の同窓会のような?

逹瑯:<昭和の残党>も楽しかったな。同窓会という感じでもないけど、あの空気感はあのメンバーでしか出せないと思う。みんな適当に喋っているようで、ステージをしっかり成立させようというプロ意識を持ってトークしてるんですよ、意外と。自分たちだけが楽しむんじゃなくて、お客さんを楽しませないと成立しないよねという意識をみんなが持ってるからすごくいい。超いいイベントだと思います。

──MUCCでもトークライヴツアーをやったり、最近はトークもひとつのコンテンツになってきていますね。

逹瑯:MUCCのトークライヴに関しては、細かい企画とかを完全にYUKKEに任せてるから、そういう安心感がありますね。<昭和の残党>は逆に細かい企画を何も考えないというか、強いて言えば、曲のパートだけはしっかり考えるかな。話が脱線して、しょうもない話になればなるほど、“この流れじゃ、曲にいけねぇじゃん!”っていうのが面白い(笑)。そう言いながらも、曲が始まったらピッと締まるギャップも面白いから成立してるんですよ。

──ライヴのようにセットリストが決まっているわけではないのに、3ヵ所各2回公演で計6公演分も話すことがあるってすごいことですよね。

逹瑯:2時間やって4曲しかやってないですからね。1時間半喋ってる(笑)。仲間内でも、それがやれるメンバーはなかなかいないと思うので、またぜひやりたいです。

──MUCCに関しては、先ほど30周年というワードが出ました。もう2027年の活動計画を立て始めているんですか?

逹瑯:大きい流れをスケッチしながら、“具体的にどういうふうにやっていこうか”という話をしているところですね。MUCCで言えば、サポートドラマーのAllenが去年末で無事巣立っていったので。今後は複数のドラマーでやっていこうかなと思っています。やっぱりひとりのドラマーでやっていこうとすると、MUCCは曲の幅も広いし、いいドラマーさんは引っ張りだこだから、ツアースケジュールを切るのも難しいんですよね。

──サトヤスこと庄村聡泰(ex.[Alexandros], Dr.DOWNER)さん、Waiveなどのサポートドラマーを務める山内康雄さん、NOCTURNAL BLOODLUSTのNatsuさんという個性的な3人の名前がサポートドラマーに並んでいて驚きました。

逹瑯:ドラマーそれぞれのノリや得意/不得意も絶対あるし、さっきも言ったようにMUCCは曲のバリエーションが幅広い。だから結果的に、この形がいいんじゃないかなという気はしています。みんな上手いし、いろいろな現場を経験している人だから勘はいいんじゃないかな。

──ソロでは毎回メンバーが変わる環境でやってきていますが、MUCCとしてはこれまでにないかたちですね。

逹瑯:そうですね。逆にそこを楽しんでいこうかなと思います。

──では最後に、2026年の逹瑯さんのモードをひと言で表すと?

逹瑯:そうだな……自分のひらめきに懸けたいですね。脳味噌を隅々まで回らせて、より策士になりたい。いろいろ仕込んでいきたいです。今はまだ何も仕込めてないから、“ひらめけ!ひらめけ!”と願ってます(笑)。

取材・文◎後藤寛子
撮影◎冨田味我(<逹瑯ACOUSTIC LIVE TOUR [sing for you]>2月2日@月見ル君思フ)

 

TYPE-A
TYPE-B
配信

■ニューシングル「checkmate」
2026年3月11日(水)発売
CD販売リンク:https://tatsuro.lnk.to/wW46ufJ6
配信リンク:https://tatsuro.lnk.to/lMpMafmA
【TYPE-A(CD)】DCCA-1167 / 1,500円
▼収録曲
01.checkmate
02.NOBLE -acoustic ver.-
【TYPE-B(CD)】DCCA-1168 / 1,500円
▼収録曲
01.checkmate
02.黄昏のエレジー -acoustic ver.-

 

■インストアイベント<逹瑯【T.Tカード自引き&サイン会 chapter 2】>
※シングル『checkmate』CD購入者対象インストアイベント
3月13日(金) 茨城・水戸市民会館 展示室
3月29日(日) 大阪・Like an Edison
4月04日(土) 東京・Like an Edison
4月10日(金) 愛知・名古屋fiveStars
4月29日(水/祝) 東京・CLEOスタジオ

 

■<逹瑯 LIVE HOUSE TOUR [VILLAINS chapter 2]>
3月14日(土) 茨城・水戸ライトハウス
3月15日(日) 茨城・水戸ライトハウス
3月27日(金) 大阪・OSAKA MUSE
3月28日(土) 大阪・OSAKA MUSE
4月11日(土) 愛知・HOLIDAY NEXT NAGOYA
4月12日(日) 愛知・HOLIDAY NEXT NAGOYA
4月25日(土) 東京・浅草花劇場
4月26日(日) 東京・浅草花劇場
▼サポートメンバー
●水戸ライトハウス公演:LiN(G / ユナイト) 、奈緒(G / アルルカン)、リウ(B / メトロノーム) 、KEN’ICHI(Dr)、足立房文(Key)
●OSKA MUSE / HOLIDAY NEXT NAGOYA公演:YOUSAY(G)、LiN(G / ユナイト) 、リウ(B / メトロノーム) 、KEN’ICHI(Dr)、足立房文(Key)
●浅草花劇場公演:YOUSAY(G)、LiN(G / ユナイト) 、リウ(B / メトロノーム) 、KEN’ICHI(Dr)、後藤泰観(Vn)、足立房文(Key)
▼チケット
前売6,800円 (税込・ドリンク代別)
※スタンディング
イープラス:https://x.gd/iGCSy
※1人4枚受付
※未就学児入場不可・営利目的の転売禁止

 

 

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