【インタビュー】Nothing’s Carved In Stone、4年3ヵ月ぶり12thアルバムに円熟と好奇心と挑戦と「やっぱり音楽の情熱かな」

■経験豊富ながら進化するって簡単ではない
■みんなすごく努力していると思います
──音楽的に興味深いと言えば、「Black Train」も外せません。シンセのフレーズがちょっとEDMっぽいと言うか。
生形:EDMとまではいかないけど、そうですね。
──かつバラードで、アンセミックになるおもしろい曲になりました。
生形:そういう曲を、Nothing’s Carved In Stoneでやってみたかったんですよ。バンドがそういう曲をやるっていうのがおもしろいと思って。EDMとまではいかないまでも、エレクトロニックなことは、昔からよくやってたから、それをさらに洗練させた曲と言ってもいいかもしれないですね。
──「エレクトロニックなことは、昔からよくやっていた」とおっしゃったように、シンセサウンドってこれまでも使ってきましたけど、今回シンセというか、キーボードの音色がいつも以上にアクセントになっているという印象があって。
生形:どのへんだろう?
──たとえば、「Black Train」もそうですよね。
生形:うんうん。これはいっぱい入ってますもんね。

──あとは、「孤独の先」もアナログシンセともオルガンとも言える音が入っているし、2曲目の「Find the Color」も。
生形:ああ、ド頭のパンパンパンパンって。
──煽情的なシンセのフレーズから始まるし、「Looking for a Reason」もシンセがずっと鳴っているし。
生形:今言ってくれたところは、全部最近の自分たちの流行りかな。メンバーみんな、普段からいろいろな音楽を聴くから、その中から“こういうのやりたい”ってなったんだと思う。確かに今回のアルバムは、シンセの音をちょっと大きめに出してるかもしれないけど、俺ら、どっちもできるんですよ。そこは自信がある。もちろんバンドサウンドだけでも作り上げられるし、今度のライブ(<SPECIAL ONE-MAN LIVE “BEGINNING 2026” feat.『echo』>2月27日@豊洲PIT)で再現する『echo』のように、当時としては大胆にシンセを入れたアルバムもあるし。アルバムを作っていると、そういうサイクルがあるんですよ。
──シンセが印象的に鳴っているせいなのか、生形さんのギターもけっこうシンセっぽい空間系の音色を使っていますよね。だから、ギターで鳴らしているのか、シンセで鳴らしているのか、ちょっとわからないところがおもしろいと思いました。
村松:ギターとシンセで同じフレーズを重ねているところもあるよね。
生形:そうだね。どっちだかわからないようなのは好きかもしれないです。
──今回、新たに導入したエフェクターはありましたか?
生形:特にはなかったけど、古いものと新しいものを垣根なく使おうとは思っていて。どっちにもメリットもデメリットもあるから。アナログが好きな人ってどっぷりとヴィンテージ志向なほうへいっちゃうし、逆にプラグインが好きな人もどんどんそっちにいきがちだけど、その両方のいいところを使いたかったっていうのはありました。だから、けっこういろいろ混ざってますよ。たとえばディレイでいったら、本物のテープエコーも使ってるし、アナログディレイも使ってるし、プラグインのディレイも使ってる。曲の雰囲気とか、使う場所とかによって、いろいろ使い分けてますね。
──「Looking for a Reason」はシンセサウンドもさることながら、これまでありそうでなかった哀愁味のある歌メロが印象的です。
生形:ちょっと懐かしい感じもある曲ですよね。
村松:うちのバンドの世界観としては新しいと思います。これもひなっちがアイデアを持ってきて、みんなで作っていったんですけど、イメージしているのは邦楽ではないと思うんですよ。最近のビルボードチャートに入ってるような曲って、わりと和メロが入ってたり、付点で3連が入っていたりとか、そういうメロディーが多いじゃないですか。それをNothing’s Carved In Stoneに落とし込むにはどうしたらいいか。ここ数年、ひなっちがやってることだと思うんですけど、それの進化形っていう気はします。だから、ちょっと懐かしくて、メロディアスで歌いやすいんだけど、いなたくは聴こえない曲になってる。
──その「Looking for a Reason」を含む中盤の並びは、個人的にすごくいいなと思うんです。今回、けっこうな振り幅の曲が揃っている中で、村松さんにはボーカリストとしてどんなチャレンジがありましたか?
村松:本当に曲ごとなんですけど。ただ、技術的なことは一旦置いておいて、やっぱりどこまでいっても、歌は歌だなって最近思うんですよ。若い頃は特に、歌がうまくならなきゃってよく考えてたんです。ピッチがどうとか、表現がどうとか、ツアーをやりながらも喉を潰さないような技術を得るとか、バンドの音圧に負けないボーカルにするにはどうしたらいいかとか。考えることがいっぱいあって、気づかないうちに鎧をまとってた。でも、その考え方を一回変えて、歌として表現することにもっと重きを置いたらどうだろうってことを、今回はけっこう考えてたかもしれないです。
──技術的なことよりももっと大事なことがあると。
村松:もちろんうまいほうがいいんですけど、そこで何を伝えるべきなのかっていうことを常に思いながら歌ってました。
──その中でも一番よく歌えたなと思える曲を挙げるとしたら?
村松:どうかな。今回全曲いいんですよ。
──それはもちろん。
村松:個人的な気持ちで言ったら、「Black Train」かな。真一が歌詞を書いているんですよ。デモの段階で、“このタイミングのつもりで歌ってるよ”っていうのを真一が仮歌で入れてくれるんで、それをもとに練習して、“なるほどね”って消化して、レコーディング当日に歌って。それを後で聴き返したら、“あ、ここの日本語の鳴り、すごくいい。めっちゃ好きだな”って思いました。もしかしたら、日本語の歌詞のリズムと僕の歌い方が合うように想像して、書いてくれたのかな。本当のことはわからないし、そうじゃなくても全然かまわないんですけど。
──隣に生形さんがいるんだから、聞いてみましょうよ。村松さんの歌い方を想像しながら、歌詞を書いたんですか?
生形:そうです。曲を作る時ってやっぱり全員のことを想像してますよ。拓ちゃんはこういうメロディーは歌わないだろうとか、オニィはこういうドラムは叩かないだろうとか、ひなっちならこういうベースラインしかないだろうとか。でも、それはもう自然にですよね。
──ちなみに、タイトルにもなっていますが、歌詞の中の“Black Train”って何なんでしょうか?
生形:わりとバンドのことを考えた歌詞なのかな。バンドだったりとか、人生だったりとか。
──“走り出すBlack Train それは未来と自由を繋ぐ道”と歌う一方で、“黒く染まる列車に”とか、“さよならMy Black Train”とも歌っている。それは果たして、良いものなのか、良くないものなのか。それは聴いた人がそれぞれに受け止めたらいいと思うんですけど、“Black Train”って何の象徴なんだろう?とずっと考えていて。
生形:なるほど。これがきれいな色だったら、全然意味が変わっちゃうじゃないですか。だから、そういう比喩的な部分はどこもめちゃくちゃ考えましたよ。
──これまで歌詞に注意を払っていなかったわけではないんですけど、やはり今回のアルバムは歌詞もすごくいい。
村松:うん、いいですよね。
──胸に響きます。歌詞を書くにあたって、気持ちの変化って何かあったんですか?
村松:あんまり変わってないと思いますよ、中身は。ただ、僕らがライブしてる意味とか、ファンの人たちと何を共有するのかとか、そういうことのイメージは、より明確にしたいと思うし、実際、なってきてるんじゃないのかな。4人の中では、そういう心境の変化はあったのかもしれない。以前はアルバムを作って、メンバー全員が満足できるものになったんだったら、聴いてくれる人がどう思ってもかまわないと思ってたというか。実際、そうだったと思うんですけど、最近は、他者や今の世の中に対するメッセージや、自分たちがどういうふうに思って活動しているのかを、アルバムに残すことも含まれてきた気がするんで、それも関係しているのかな。

──今回は、日向さんと大喜多さんのプレイにはどんな印象がありますか?
生形:どんどん研ぎ澄まされてますよ。
村松:うん、その言葉がぴったりだな。ドラムにしても、ベースにしても、逃げてないというか、真正面から向き合っていると思います。これだけの年数やってきて、進化していくって、たぶん簡単ではないから、みんなすごく努力していると思います。わかりやすくうまくなってますもんね。
生形:そうだね。うまくなってるね。そもそもすげえうまいのに。
村松:ビートの捉え方とか、いろいろ研究してるんだろうな。
生形:あぁ、クリックのどこに持っていくかとかね。
──最後にアルバム『Fire Inside Us』の手応えを聞かせてもらってもいいですか?
生形:手応えはありますよ、達成感がめちゃくちゃあるから。曲のバラエティも富んでると思うし。アルバムの中に俺らの自信みたいなものは、しっかりと表れてるんじゃないかな。
村松:確かに。
──アルバムのタイトルを冠したワンマンツアー<Fire Inside Us Tour>が3月14日から4月22日まで計11公演あるんですけど、その後はどんな活動をしていこうと考えているんですか?
生形:今年はもうフルアルバムを作ったし、曲作りも一昨年、昨年と2年やったんで、基本的にはライブですね。まだ発表できないけど、いろいろ決まってきてます。
──ワンマンツアーはどんな内容になりそうですか?
村松:今回のアルバムの世界観をもとにセットリストを組んでみないことにはわからないけど。メンバーのテンション的にはけっこう激しいライブになりそうな予感がしてます。
取材・文◎山口智男
撮影◎TOYO

■12thフルアルバム『Fire Inside Us』
2026年3月4日(水)リリース
※CD(全3種類) / デジタル
予約・購入リンク:https://NCIS.lnk.to/fireinsideus
【初回限定盤(CD+Blu-ray)】
WPZL-32267/8 ¥7,700(税込)
◯映像収録内容:『<Live at 野音 2024> at 日比谷野外大音楽堂』
【通常盤(CD)】
WPCL-13737 ¥3,300(税込)
【Warner Music Store限定豪華盤(CD+3Blu-ray)】
WPZL-60090-3 ¥29,800(税込)
※ワーナーミュージック・ストア(https://store.wmg.jp/)のみでの取り扱い
※数量限定商品
※豪華三方背スリーブケース仕様(LPサイズ)
◯映像収録内容:
・『<Live at 野音 2024> at 日比谷野外大音楽堂』
・『<Perfect Sounds ~Fast & Loud Tracks~> at SHIBUYA CLUB QUATTRO』
・『<BRIGHTNESS TOUR FINAL> at Zepp DiverCity (TOKYO)』
◯封入特典:
・60Pフォトブック(ライブショット+Album Recordingビハインドショット+スペシャルインタビュー)
・LPサイズジャケットクリアポスター(メンバープリントサイン入り)
※特典詳細は予定。仕様が変更になる可能性がございます。

▼CD収録曲 ※全形態共通
01. 孤独の先
02. Find the Color
03. All We Have feat. Masato(coldrain)
04. It Burns to Save You
05. Black Train
06. Looking for a Reason
07. MOONRISE
08. シリウスの月
09. May
10. Everything
▼Blu-ray収録内容
●DISC2 (初回限定盤 / 豪華盤)
<Live at 野音 2024> at 日比谷野外大音楽堂
01. Overflowing
02. Bright Night
03. Around the Clock
04. Challengers
05. Sing
06. Wonderer
07. In Future
08. Damage
09. きらめきの花
10. SUNRISE
11. 朱い群青
12. Pride
13. Mirror Ocean
14. Like a Shooting Star
15. Idols
16. Freedom
17. Out of Control
18. Dear Future
19. The Silver Sun Rise Up High
ENCORE
En1. Will
En2. Isolation
●DISC3(豪華盤)
<Perfect Sounds ~Fast & Loud Tracks~> at SHIBUYA CLUB QUATTRO (2025年)
01. TRANS.A.M
02. You’re in Motion
03. Isolation
04. Around the Clock
05. Scarred Soul
06. Directions We Know
07. Honor is Gone
08. In Future
09. Deeper,Deeper
10. What’s My Satisfaction
11. Challengers
12. 白昼
13. Out of Control
14. Chaotic Imagination
15. Everything
ENCORE
En. ツバメクリムゾン
●DISC4 (豪華盤)
<BRIGHTNESS TOUR> at Zepp DiverCity TOKYO (2024年)
01. Freedom
02. You’re in Motion
03. Chaotic Imagination
04. Rendaman
05. Challengers
06. Spilit Inspiration
07. Cold Reason
08. In Future
09. Will
10. Red Light
11. Blaze of Color
12. Idols
13. Bright Night
14. Isolation
15. Out of Control
16. Around the Clock
17. November 15th
18. Dear Future
19. SUNRISE
ENCORE
En1. Walk
En2. Perfect Sounds

●CDショップ先着購入特典
・Amazon.co.jp:メガジャケ
・楽天BOOKS:アクリルキーホルダー
・セブンネットショッピング:サコッシュ
・その他CDショップ:B2ポスター

■<Nothing’s Carved In Stone “Fire Inside Us Tour”>
3月14日(土) 神奈川・Yokohama Bay Hall
3月20日(金/祝) 北海道・札幌PENNY LANE24
3月22日(日) 宮城・仙台Rensa
3月28日(土) 福岡・DRUM LOGOS
3月29日(日) 香川・高松DIME
4月04日(土) 石川・金沢EIGHT HALL
4月05日(日) 長野・CLUB JUNK BOX
4月12日(日) 岡山・岡山YEBISU YA PRO
4月18日(土) 愛知・名古屋DIAMOND HALL
4月19日(日) 大阪・GORILLA HALL OSAKA
4月22日(水) 東京・Zepp DiverCity(TOKYO)
▼チケット
一般 5,500円 / 学割 3,800円(+1D)
e+:https://eplus.jp/ncis/
ぴあ:https://w.pia.jp/t/ncis/
ローチケ:https://l-tike.com/ncis/
■Nothing’s Carved In Stone 直筆サイン入りチェキ プレゼントキャンペーン概要
【応募資格】
・日本国内にお住まいの方
・Xアカウントをお持ちの方
・BARKS編集部 Xアカウントから投稿される応募用のポストをキャンペーン期間内にリポストした方
※必ずご自身のアカウントを“公開”にした状態でご参加ください。アカウントが非公開の場合は参加とみなされません。
※ダイレクトメッセージを受信拒否設定している場合、参加とみなされません。
【賞品名・当選人数】
・Nothing’s Carved In Stone 直筆サイン入りチェキ
・2名様
【応募方法】
1) BARKS編集部 Xアカウント「@barks_news 」をフォローしてください。
2) BARKS編集部 Xアカウントから下記キャンペーン期間中に投稿されるキャンペーン応募用の投稿をリツイートしてください。
3) 上記で応募は完了となります。
※フォローを外すと応募権利がなくなりますのでご注意下さい。
【応募期間】
2026年3月5日(木)~2026年4月5日(日)23:59まで
※上記期間内にされたリポストが応募対象です。
【当選発表】
・X DMにて当選のご連絡と専用フォームのURLをお送り致します。
・専用フォームで必要事項を入力ください。
【賞品発送】
・配送は国内のみ、賞品は2026年4月下旬に発送予定です。
※やむを得ない事情により賞品の発送が若干遅れる場合がありますので予めご了承ください。
※ 以下のような場合には、ご当選の権利を無効とさせていただきます。
1) ご住所入力の不備により、賞品がお届けできない場合。
2) ご不在などにより、運送会社での保有期間を超えて賞品をお届けできなかった場合。
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