【インタビュー】『カリスマ』3rdアルバム発売。本橋依央利役・福原かつみ × 湊大瀬役・日向朔公「『カリスマ』という作品自体のようにも思える」

2025.09.14 18:00

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2021年のプロジェクトスタート以来じわじわと人気を獲得し、今ではリアルイベントやライブツアー、作品の漫画化、舞台化などが行なわれるまでに成長した『超人的シェアハウスストーリー「カリスマ」』(以下、『カリスマ』)。凡人(『カリスマ』のファンの呼称)の熱量も高く、度々SNSでトレンド入りも果たしている人気コンテンツだ。

◆撮り下ろし写真

そんな『カリスマ』が、9月10日に3rdアルバム『カリスマガンボ』をリリースする。既存リリース曲はもちろん新曲、キャラクター同士のユニット曲、おまけなど、全12曲が収録されている同作にはどんな魅力があるのだろうか。本橋依央利役の福原かつみ、湊大瀬役の日向朔公に話を聞いた。

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◾︎自分が思い描いていたものとは違う形の未来が実現していて、それがすごく楽しくて

──もうすぐ4周年を迎える『カリスマ』ですが、今の心境はいかがですか?

日向朔公(以下、日向):4周年ですって!

福原かつみ(以下、福原):4周年かぁ。なんだか長かったような短かったような。4年と言われると、あまり実感がないのが正直なところかもしれないです。

日向:本当にその通りですよね。

福原:『カリスマ』をやらせてもらってからいろんなことを経験させていただきましたし、時間の流れが早く感じました。あんなに大きな会場で、たくさんのお客さんの目の前でライブをやることも初めてでしたし、そもそも音声ドラマの台本も普通のお芝居というよりもコントみたいでしたから。自分の引き出しにある常識が通用しないことが多かったので、本当に新鮮な体験ばかりでしたね。

──何度か取材させていただいている中で、演者の皆さんも視聴者と同じく何も知らない状態でやっているというお話を度々お聞きしていました。

日向:そうなんです。毎回サプライズを受けています(笑)。

福原:「え、こんな設定あったの!?」みたいな。「依央利にお姉ちゃんいたの!?」とかね。

日向:そう、そう! 楽曲も皆さんと同じ反応をしていますよ。

福原:デモをもらった時は、いつも「なにこれ?」ってね(笑)。

──それに皆さん都度対応されているのがさすがだな、と!

福原:対応できているように聴こえているならよかったです、本当に(笑)。でも、ハラハラというよりも、「今回もすごい曲だなぁ」という感じですね。

日向:「すごいなぁ。……よし、やろう」みたいな。

福原:「どうしよう」というのはもうなくなりました。心配や不安はなくて、「やっぱり『カリスマ』ってすごいなぁ。どうやって歌おうかなぁ」が大きいです。

日向:それが一番思うことですよね。でも、まさか4年続くとは思っていませんでした。

福原:よくわからないキャラたちが「凡人の方にはわからないかもしれません」とか言っちゃう緩いスタンスでやっている『カリスマ』が、4年もやらせてもらえるのはありがたいです。

日向:皆さんが応援してくれているから、ここまで長く続けてこられたんだなと実感しています。

福原:あとはスタッフさんが“カリスマ”なんですよねぇ。

日向:本当にそう! 何食べたらこのアイデアが出てくるんだろうって思うくらいなんです。

福原:スタッフさんが凡人さんのためにいろんなことをやってくださるんですよ。いいチームに僕たち演者も入れてもらえて感謝しています。

日向:幸せですよね。

──舞台もあれば、皆さんが出演されるライブもあって、コンテンツの広がりがすごいですよね。特に印象深かったものはありますか?

日向:印象的なものしかないです(笑)! 僕はまだ歴が浅いので先輩方がどうかはわからないのですが、とにかく『カリスマ』で初めて経験することがめちゃくちゃ多かったんですね。ライブもそうだし、イベントも配信もそうだし。舞台だって、自分が携わった作品が舞台化されるなんて思ってもいませんでしたし、そこに「声優のカリスマです」と登場することもないと思っていたんです。自分が思い描いていたものとは違う形の未来が実現していて、それがすごく楽しくて。続けてよかったなと思います。

福原:僕が特に印象に残っているのは、2022年に東京・山野ホールでやった<カリスマ ワールド エキスポ>かな。『カリスマ』が始まって初の有観客イベントで、お客さんの数も目に見えて増えたと実感できました。最初のイベントだったということもあって、かなり感動したことを覚えています。

日向:たしかに。僕、泣いちゃいましたもん(笑)。

福原:ね(笑)。凡人の皆さんの拍手がとても大きくて、「めちゃめちゃカリスマ」で登場した時、すごい盛り上がりだったんですよ。最初にサビを歌った後に依央利パートが始まるのですが、あまりのパワーにちょっと笑っちゃいました。

日向:ここまで歓迎してもらえるとは、正直思っていなかったです。僕は一番印象に残っているものを強いて挙げるなら、生配信かな。たしか、企画で足つぼマッサージのマットの上でジャンプするみたいなことをやったんです。今だったら「僕がやります! 先輩には任せておけません!」と言えるのですが、その当時は全然出来なくて。めちゃくちゃ緊張してしまっていたことがすごく記憶に残っています。

福原:大丈夫? トラウマになってない(笑)?

日向:大丈夫です(笑)。あれがあるからこそ、今があるというか。

福原:成長したんだなぁ。

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