【対談】yukihiro (Petit Brabancon) × 345 (凛として時雨)、初の対バン直前に語る2025年夏の日々とgeek sleep sheep「絶叫の連続になりそうです」

2025年夏をさらに燃え上がらせるべく、Petit Brabanconによる対バンシリーズ<CROSS COUNTER -02->が9月5日の東京・Zepp DiverCity公演より開幕となる。<CROSS COUNTER -02->は東名阪2公演ずつ、各地1公演は対バン形式で行われるもの。9月5日の東京・Zepp DiverCityに凛として時雨、9月14日の名古屋 THE BOTTOM LINEにSiM、9月21日の大阪 GORILLA HALL OSAKAにSable Hillsのゲスト出演が決定している。これまでPetit Brabanconはパンク/ラウドシーンの猛者たちと死闘を繰り広げてきたが、今回の凛として時雨の出演に驚きと喜びを覚えた人は多いはずだ。
◆yukihiro (Petit Brabancon) × 345 (凛として時雨) 画像
両バンドから、yukihiro (Petit Brabancon, L’Arc-en-Ciel, ACID ANDROID, geek sleep sheep)と、345 (凛として時雨, ti-ti.uu, geek sleep sheep)による対談が実現した。geek sleep sheepのリズム隊としてもお馴染みの二人のトークは、互いの近況報告から始まり、この夏の過ごし方やフェイバリット、音楽家ならではの双方の共通点に至るまで、多岐に広がっていった。345持参のクッキーを食べつつ、至ってナチュラルで穏やかな空気に包まれながら。
また、geek sleep sheepは10月から1年ぶりのツアー<tour confusion bedroom 2025>にて東名阪を巡ることも決定している。Petit Brabancon × 凛として時雨の対バン相手として、geek sleep sheepのメンバーとして、二人が語り合ったスペシャルでロングなトークの一部始終をお届けしたい。
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■できれば外に出たくないですよね(笑)
■夏らしいことは一切してないような気がします
──9月5日にはPetit Brabancon主催対バンシリーズ<Petit Brabancon CROSS COUNTER-02->で凛として時雨との共演があり、また10月からはお二人が在籍するバンドgeek sleep sheepの約1年ぶりのツアー<tour confusion bedroom 2025>がスタートします。本日はライヴのお話も伺いつつ、近況についてお聞きしたいと思ってます。まず、お二人は今日、久々にお会いするということですが。
yukihiro:そうですね。
345:今年1月のL’Arc-en-Cielの東京ドーム公演を観に行った以来ですよね。
──8ヵ月ぶりですか。この夏の過ごし方なども聞かせてもらえればと思っているのですが。もう8月も終わろうというところで、まだまだ猛暑が続いていますが、2025年の夏はどうでしたか?
345:7月は凛として時雨の制作で、TKとロンドンに行っていました。一週間くらいいたのかな。
yukihiro:スタジオを出てどこかに行くとか、買い物をしたり、ライヴを観に行ったりとかはしたの?
345:帰る日にちょっと行ったくらいで、ずっとホテルとスタジオの行き来だけでした。
──yukihiroさんはどんな夏になりましたか?
yukihiro:7月1日にACID ANDROIDのアルバム『fade into black cosmos』の作業がすべて終わって、8月頭のライヴの準備をしていたり。Petit Brabanconの曲作りもしていました。

──二人ともスタジオにこもっていた夏のようですね。
345:暑いですからね。できれば外に出たくないですよね(笑)。夏らしいことは一切してないような気がします。
yukihiro:夏になったらこれやるとかはないの?
345:ただただ、早く過ぎ去ってほしいと願ってるくらいです(笑)。洗濯物が早く乾いていいなって思うぐらいで。yukihiroさんは夏のレジャーはするんですか。
yukihiro:やらないですね……。
──スタジオでの制作やリハーサル以外のところで、音楽を聴いたり、映画を観たり、ハマっているドラマなど、インドアな楽しみはありますか?
345:観てるドラマ……いま、『相棒』しか出てこなかった(笑)。
yukihiro:『相棒』って今もやってるの?
345:今はやってないんですけど、秋からまた新シーズンがはじまるんじゃないでしょうか……。
──『相棒』を繰り返し観ていたわけではなく。
345:はい(笑)。ドラマって聞かれたので頭に浮かんだだけで。あとは最近というより、ここ数年ハマっているものとして、趣味でチェロを習ってまして。それもあって最近オーケストラとか、いろいろ観に行きました。

──チェロは何がきっかけで習い始めたんですか?
345:チェロは、ソロ活動をしているときにサポートしてくれたチェリストの方の演奏と音が本当に素敵だなと思って、3年くらい憧れて、自分も始めたんです。楽器を買うというところからなので、始めるのにも勇気がいるっていうのもあって。
yukihiro:チェロを買わなきゃいけないんだもんね。
345:せっかく始めるなら買ったほうがいいかなと。
──チェロを始めたことで、ベースへのフィードバックなどはありますか?
345:まだわからないんですけど、表現の部分では影響はあるかもしれませんね。いい刺激になっています。舞台で表現している人たちを観ると感極まるものが、いろいろな瞬間にあるので。
──345さんはもともと吹奏楽部に所属していたそうで。
345:はい。なのでもともとクラシックに触れる機会は多かったと思います。
──yukihiroさんはこの夏、音楽、映画、ドラマなどはどうでしたか?
yukihiro:BUCK-TICKのライヴ(<BUCK-TICK TOUR 2025 スブロサ SUBROSA>)を観に行ったくらいですかね。なにしてたかな……ギターを買ったりはしてましたけど。
345:サンレコの表紙(『Sound & Recording Magazine』10月号)のギターですか? あれめっちゃカッコいいです。

yukihiro:実はあの他に、もう1本買っちゃいました。お世話になってるお店の方から「新入荷したものがあるんです」っていう連絡がきて、それもカッコよかったんだよね。
345:どんなギターを買われたんですか?
yukihiro:サンレコの表紙で持ってるギブソンのES-355と、フェンダーのテレキャスターですね。
──ちなみに、セミアコの王道モデルES-335ではなく、その上位機種として装飾も豪華仕様なES-355を選ばれたのは?
yukihiro:ES-355はルックスです。
──yukihiroさんがお持ちのレスポールも、やはりスタンダートの上位機種のカスタムがほとんどですよね。
yukihiro:そうですね。でも今はまたスタンダードがほしくなって探しています。
345:もう買うものも決まっている感じですね(笑)。
yukihiro:デジマートを毎日チェックしています。
345:デジマートとか永遠に見ちゃいますよね。楽しいですね、楽器は。
yukihiro:楽器屋に見に行ったりするのも楽しいですよね。実は少し前にベースも買ったんですよ。
345:そうなんですね! 弾きに行きます。

yukihiro:うん、ぜひ弾いてください。ACID ANDROIDのレコーディングで自分で弾いたものを使ったこともあったので、お店の方に「いいベースが入ったら紹介してください」とお願いしていたんですけど、それから1年くらい経った頃に「入りました」って連絡をいただきました。
345:どんなベースを買ったんですか?
yukihiro:フェンダーのプレシジョンベースです。最初はジャズベースを買おうと思ってたんだけど、見てるうちにプレベのほうがカッコいいと思うようになって。お店に観に行ったらカッコよくて音もよかったので。
345:ベースを買うときは、自分で試奏もするんですか?
yukihiro:お店の人に弾いてもらったり、自分でも弾けるフレーズを弾いてみたりする感じ。ギターとか買うときも、パワーコードを鳴らしてみたり、ACID ANDROIDのフレーズを弾いてみたりして、試奏もして買っているけど、だいたい初見の印象で決まってる気がします。
345:楽器は見た目大事ですよね(笑)。入り口はやっぱりそうなんですよ。
──これだけ知識も経験も豊富な著名ミュージシャンの方々でも、見た目からなんですね。
yukihiro: これカッコいいなっていうのは大事です。







