【ライブレポート】笑いあり涙あり『声劇』も披露、STPR BOYS Festival Vol.1

2025.08.22 09:33

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8月20日、池袋harevutaiにて<STPR BOYS Festival Vol.1《STARS LIGHT-スターズライト-》>の3日目が行われた。昼公演の開場時間である12時30分より前からリスナーたちが集まり、harevutaiの入り口前は日傘の花が満開だ。これから始まる胸高鳴る時間への期待で、みんなの表情はこの日の天気のように晴れやか。

開場すると、場内はあっという間にリスナーでいっぱいになる。各々の推し色のペンライトが光り始め、いよいよ始まりの時だ。

メンバーのシルエットが星になって上昇してゆく、未来を暗示させるOP映像。1曲目はおとみや、パルオ、そあらくん、どろっぷ、しんどうじ、しぶらいん、かんパリ、あまねが、STPRの先輩グループ「すとぷり」の人気曲「パレードはここさ」で会場を一気に盛り上げる。2曲目の「僕らだけのシャングリラ」はつきしろやしろ。、十六夜ルクス、めお。、はりま、灰染凜、まひろまる。、ものくろ、しぇる。、せーあが歌う。この2曲でステージに立つ全員が登場し、メンバーの顔見せは完了! 本日のMCは物腰柔らかなものくろと、「今日はさんにちめ!」とちょっぴり天然が出ちゃった(笑)はりま。メンバーが自己紹介でそれぞれ個性をアピールする中、しぇる。が「あまね、待ってたよー!」と声をかけ、それに対して「イエー!」と応えるあまね。そう、3日目の今日だけ、あまねが参加しているのだ。リスナーのみんなも「待ってたよー!」という思いだっただろう。

そんなあまねの勢いある煽りから、「GO GO Crazy」に突入。しぇる。、せーあ、まひろまる。、めお。という歌唱力つよつよのボーカルチームが黒ジャケットに身を包み、ハードな雰囲気で固める。途中でおとみや、そあらくん、どろっぷ、パルオの可愛さ爆発ダンスチームがフェードインして、歌うは「スキスキ星人」。ハッピーオーラ全開のパフォーマンスで、最後は投げキッス+ハートを4人で作る。「いーあるふぁんくらぶ」は、めお。、しんどうじ、かんパリという組みあわせ。チャイニーズテイストの曲調とダンスが可愛い! 「可愛くてごめん」はボーカルのおとみやに、十六夜ルクスとパルオがダンサーという構成。「最後まで可愛いよ」と言うパルオに、「ありがとー!」と笑顔のおとみやだった。

企画コーナーは『声劇』。企画担当の十六夜ルクスが「全員でやらせていただきます!」と発表すると、リスナーからは大歓声が起こる。『声劇』のテーマは、“《STARS LIGHT》ができるまで”。フィクション仕立ての『声劇』を演じる前に、実際のライブ制作の模様を語ることに。ステージに登場して「ハッピーニューイヤー!」と叫ぶどろっぷに、「果たして僕にこのメンバーがさばけるのでしょうか?」と戸惑うルクス(笑)。本番ではふざけつつも、ライブには真摯に向き合ってきたメンバー。「クリエイターとして頑張ったこと」をテーマに語り合う。パルオは19日の昼公演で、企画コーナー『ジェスチャーゲーム』を担当。「スケッチブックを用意して家で1人、アナログでお題を書いてたね」というパルオに、リスナーから「可愛い!」の声が飛ぶ。他にも「『僕らだけのシャングリラ』のメンバー紹介映像は僕が作らせていただきました」とせーあが告白すれば、めお。は「この後に出てくる動画制作に携わってます」、灰染凜が「映像の音関係はだいたい担当しております」と報告。十六夜ルクスは「演出周りのことを、あまねが一緒にたくさん考えてくれたんだ。僕とあまねが“こんなことをしたい”と思ったことを、現実にしてくれるクリエイターがたくさん揃っているんだよ」と感慨深げで、最終的に「天才集団ってこと!」と結論づけていた。そんなライブの制作過程をベースにした『声劇』は、笑いあり夢ありのステキな物語。十六夜ルクスもまた、天才集団の1人なのだ。

『声劇』のあとも、メンバーを代えてライブ制作の裏側を語るトークコーナー。カードなどのデザイン周りで頑張っていたのはつきしろやしろ。『声劇』の台本を「ルクスが練りに練って、僕らの個性に合わせて書いてくれたんだよね」と絶賛したのははりま。他の人からもホメられて、照れ隠しなのか後ずさる十六夜ルクスだった(笑)。ちょこちょこと何でもやっていたのはものくろで、まひろまる。曰く「万能メガネ」だそう。しんどうじはまとめるのがとてもうまいとホメられ、いい声で「ありがとう」と感謝。しぶらいんも、動画制作に携わったという。

「みんなでこのライブ、作ってます。だからリスナーさんたち、余すことなく受け取ってください!」という十六夜ルクスの煽りから、後半戦スタート。「ストロベリー☆プラネット!」では、しぶらいんが「サインボールを投げるから、みんな全力でアピールしてね!」とリスナーに伝える。曲の合間にボールを投げるメンバーに、リスナーがペンライトで推しカラーをアピールしていた。続く『苺色夏花火』もメンバーを交代して、同様にサインボールのプレゼント。「ファタール」は灰染凜とせーあのユニットが会場を2人の色に染め上げる。あまねのデスボイスが印象的な「ヒバナ」に関しては、「この曲は昨日まで、あまねは音声で参加していたんだよ。やっぱり生だと違うね」と、はりまが秘話を伝えた。

トークコーナーをはさみ、STPRメドレーへ。「FIRST 1MPACT」は映像の演出でより迫力を増し、「Summer Night」は待ってましたのタオル曲! 「One Week Love」はメンバーもペンライトを持ち、「青春チョコレート」では愛を伝える十六夜ルクス、しぇる、かんパリのセリフに湧くリスナー。

煽り映像のあと、かんパリ、しぶらいん、しんどうじ、灰染凜のテンションぶち上げな個性派チームが、ホストクラブをテーマにした「Club A×C」を歌い上げる。衣装も含めて、いつの間にかharevutaiがホストクラブに!? 一方、和な衣装と扇子で「最終決戦」をビシッと決めてくれたのは十六夜ルクス、つきしろやしろ、はりま、ものくろのダンスも歌もキメてくれるチーム。最高潮の盛り上がりを見せ、ライトが落ちると、間髪入れずアンコールの声がリスナーから巻き起こる。

アンコールは、どちらも『歌ってみた』動画でSTPR BOYSが披露している STPR所属のグループによる合同曲「PEACE」と「STAR to STPR」。マイクを使わない生声の「本日はご来場いただき、誠にありがとうございました!」という挨拶で、アツいライブは幕を閉じた。この3日間×2公演の合計6公演、実は全てセットリストが違う。どれだけSTPR BOYSがリスナーを大切にして、楽しませようとしてくれているか、その事実だけでも実感できるはずだ。

文・取材:篠崎美緒
写真:林晋介

STPR BOYS PROJECT<STPR BOYS Festival Vol.1 《STARS LIGHT -スターズライト-》>

8月20日(水)昼公演
@池袋・Harevutai
1.パレードはここさ(すとぷり)
2.僕らだけのシャングリラ(すとぷり)
3.GO GO CRAZY(すとぷり)
4.スキスキ星人(すとぷり)
5.いーあるふぁんくらぶ(みきとP feat.GUMI, 鏡音リン)
6.可愛くてごめん(HoneyWorks)
― 企画コーナー ―朗読劇(十六夜ルクス企画)
7.ストロベリー☆プラネット!(すとぷり)
8.苺色夏花火(すとぷり)
9.ファタール(GEMN)
10.ヒバナ(DECO*27 feat.初音ミク)
11.FIRST 1MPACT(メドレー)(めておら – Meteorites –)
12 –Summer night(メドレー)(騎士X – Knight X –)
13 –One Week Love(メドレー)(AMPTAKxCOLORS)
14.青春チョコレート(メドレー)(すとぷり)
15.Club A×C(AMPTAKxCOLORS)
16.最終決戦(騎士X – Knight X –)
EN1.PEACE(STPR Creators)
EN2.STAR to STPR(STPR Creators)

公式サイト:https://stprcorp.com/
公式X:https://x.com/stpr_inc