──続けて、2ndシングル「じゃじゃじゃじゃーん!」についても教えて下さい。

あや：すいません。この曲名はクラシック（ベートーヴェンの第九のように音階が下がっていく）じゃじゃじゃじゃーんではなく、じゃじゃじゃじゃーん！とビックリマークに向かって元気よく爆発するように発音します。

──なるほど（笑）。こちらのシングル、ジャケットに描かれたイラストが目を引きますよね。

全員：ありがとうございます。

あや：事前にイラストになるという話は聞いていて。上がってきたらメンバーをかなりデフォルメしたキャラクターになっててびっくりしました。

りこ：メンバーそれぞれ違うよね？

あい：口の形とかすごく各々の特徴を捉えているので、ファンの方はそこに注目して下さい。

──このシングルで、さらに新しいハピクリの扉を開きましたね。

全員：はい。ありがとうございます。

あや：この曲は私が振り付けを担当させて頂きました。踊りは夏を感じられる元気いっぱいな感じにしました。楽曲的にはハピクリ初のサマーソングで、サビに向かって炭酸飲料がはじけるようにスパークして盛り上がっていくポップな曲になっています。テーマは夢や恋に全力投球。なので、ファンの方々はこの夏、この曲で私たちと一緒に全力投球で駆け抜けてもらいたいです。振り付けのポイントは、先ほど撮影のときに全員でやっていた手がキーポイント。サビの歌詞に《空前絶後のじゃじゃじゃじゃーん!》というのがあるんですけど。

──え！　まさかあの手のポーズはサンシャイン池崎さんのアレですか？

あや：ジャスティスです。

あい：えーっ！　そうだったの？　そこからかぁ。ジャスティスから来てるとは知らなかった。

りこ：レッスンのときに“ジャスティス、ジャスティス”っていいながらやったのは、そういう意味だったんだ。

せりな：ジャスティス？？？

かれん：大変、せりながジャスティス知らないって！

こあ：ジェネギャが起きてる（笑）！

あや：サンシャイン池崎さんの芸風ってすべて全力なので、この曲は絶対サンシャイン池崎さんだと思ったので、サビの振り付けにジャスティスのポーズを入れました。

──対して、2曲目の「しあわせはまだなぞなのだぞ」は？

こあ：こちらは、《あの名探偵でも知らない》という歌詞から始まる曲で。幸せっていろんな形があると思うんですけど、その幸せとはなんなのかをいろんな角度から伝えてくれる楽曲になってます。

──ちょっと哲学してるんですよね。

こあ：はい。それをいままでのハピクリにはなかったようなダークさ、ミステリーな感じが入ったような曲で表現してます。さらにこの曲、「ばれたい…！」を越えるほどの早口で。

あや：過去イチだよ。

こあ：あぁ、そうだよね。

あや：だから、歌はめちゃくちゃ難しかったです。

こあ：加えて、メンバーの歌割りも1フレーズごとにコロコロ小刻みに変わっていくから、そこも含めて歌の難易度は高いんですよ。これを私たちがモノにできたら、間違いなくハピクリに新しい風を吹かせられる。そんな楽曲だなと思ってます。

しゅり：ダンスも難しくて、やったことのない動き？

かれん：腰を動かすんですけど、いままで痛くなったことがないようなところが痛くなるような振りで（笑）。

しゅり：私はこの曲の振り入れをした直後に、普段使ったことがない筋肉を使ったせいで筋膜炎になってしまって。しばらくコルセットを巻いてライブをしてたんですよ。笑

あや：アイドルグループさんはあまりやらない動きかもね。振りだけみるとそこまで思わないかも知れないんですけど、じつはすっごい動かしてます。見えない部分を。

──筋肉の。

かれん：中の中まで動かして。

しゅり：踊ってます！

──そこも踏まえてダンスにも注目ですね。

あや：そうです。

──そして、このアルバムとシングルをひっさげて夏のツアーが始まりました。今回はどんなツアーになりそうですか？

こあ：ツアータイトルが＜ハッピーサマーバケーション！＞といって、ハピクリにとっては初めてのサマーツアーなんですね。全国ツアーは2度目なんですけど、今回は夏を駆け抜けていくツアーなので、夏をテーマに掲げて展開していこうと思ってます。夏ツアー、イベントを含め、私たちにとって今年は挑戦の夏だと思っているので、そんな気持ちで挑みます

──いまイベントのお話が出ましたが、この夏はなんと＜Lucky Fes’25>のステージにもハピクリが登場！　

全員：ハイ！　本当にありがとうございます♡

──出演が決まったときの心境は？

全員：めっちゃ嬉しかったです！

あや：＜Lucky Fes’25>への出演が決まりましたというお話を運営さんから聞いたのは、オンライン越しだったんですね。なので、そのときはメンバーみんな「えぇーーーーっ！」という奇声を上げてのリアクションではなくて、ガチでビックリしちゃって。「ん？　え？　待って、聞き間違い？　噓じゃないよね？」みたいな感じで全員戸惑ってました。驚きのほうがあまりにも大きすぎて。

──なるほど。では最後にフェスに向けての意気込みを聞かせて下さい。

こあ：ハピクリにとって過去最大級の野外フェスへの出演ということになるので、まだまだデビューして1年にも満たない新しいアイドルグループではあるんですけど「凄い新人がきたぞ！」とみなさんに思ってもらえるように様々な楽曲、パフォーマンスを夏らしい衣装でお届けしたいと思っています。8月9日はいろんなアイドルさんが集まる日でもあるので、アイドルが好きな方もバンドが好きな方も「このグループ、新しくて面白い」、「見てて幸せになったな」って思っていただけるステージを届けたいと思います。

あや：ファンの方々にはツアーもあるし、他のイベントもあるんですけど「8月9日はハピクリに下さい」とお願いしてるんです。絶対にハピクリらしいライブをして、観て下さった方々の記憶に爪痕を残せるように頑張りたいと思います。そうして、来年の夏はメインステージに立ちたいです！　メンバー、ファンのみなさん、運営さんも含め、それぐらい強い気持ちで本気で挑ませて頂きたいと思います！

全員：よろしくお願いします♡

取材・文◎東條祥恵
写真◎荒熊流星

■＜LuckyFes’25＞
チケットページ：https://luckyfes.com/ticket/
オフィシャルサイト：https://luckyfes.com/