【インタビュー】ES-TRUS、進境著しいバンドの今を描いたサマーソングに素顔のメッセージ「大丈夫、肩の力を抜いてゆっくりしよう」

■新しいES-TRUSと一緒に
■この夏を楽しもうよ
──作曲に関してですが、Aitoさんは何を取っ掛かりとして形にしていかれたんですか。
Aito:夏らしい曲というテーマに対して、僕的にはアップテンポな感じより、海を眺めながら聴きたくなるような、ゆったりとした曲がいいなっていうイメージがあったんです。ただ、そういう楽曲って今までまったく作ってこなかったので、どこからどう手をつけていいかわからなかったんですよ。なので、ひたすらいろんなサマーソングを聴き漁って「こういうアプローチの仕方があるんだな」とか勉強しつつ、それを今のES-TRUSで僕が作りたいものにしたらどうなるかなって考えながら。
──特に決め手になったものとか、ありました?
Aito:どの曲もそうですけど、僕の場合、いいイントロが浮かばないと何も作れなくなっちゃうんです。逆にイントロで「これいい!」ってなったらどんどん進むんですけど。僕自身、他のアーティストの曲を聴くときに、イントロの数秒でその曲が好きか嫌いかがわりと決まるので、そこはすごく大事にしているんですよね。「oneday」は波の音から始まるんですけど、それは夏らしくて、なおかつ「あ、この曲、聴いてみたいな」って思うようなフックがほしかったからなんですよ。強すぎても優しすぎても違うので、ちょうどいい塩梅をずっと探っていたんですけど、そこが決まってからはスムーズでしたね。
──風児さんとkyokaさんはこの曲に対してどんな第一印象でしたか。
風児:Aitoが中心になって曲を書くようになったのが「for myself」(2023年11月リリース)あたりなんですけど、そのときはまだあくまでデモだったんですよ。だけど「oneday」のデモを聴いたときは「え、もう完成してるじゃん!」って。ここからアレンジするの? いらなくない?って思うぐらいクオリティが高かったんですよね。もちろん素敵な曲だなとか、コンセプトにぴったりとか、そういう感想もあるんですけど、それ以上にデモの著しい進化にグッときてしまって。これまでに制作に関しての苦労話も聞いていたから、「そうだよな、それだけ苦労してきたもんな」ってちょっと親みたいな感覚になっちゃったというか(一同爆笑)。
──ここまで成長したか〜、って(笑)。
風児:はい(笑)。うちのバンドのメンバーってこんな立派な曲が書けるんやって今回すごく思いましたね。
kyoka:前までは、私が思いついた歌詞や曲のイメージをAitoに形にしてもらう感じで作っていたんですね。一方で、何かしらの課題に沿った曲を作るのが私はすごく苦手で。なので今はAitoが課題に沿った曲を作って、そこに私が歌詞とメロディを乗せていくっていう形に変わってきたんですけど。Aitoは課題を拾いながらも自分のエッセンスを入れて曲を作るのがとても上手だし、クオリティもどんどん上げてくるんですよ。今回もさすがだなと思いつつ……ただ、ちょっと私の苦手なジャンルだったりもして。
──苦手なジャンル?
kyoka:いわゆる“チルい”曲っていうんですかね? 耳には残るけど主張しすぎない、全体的な雰囲気で聴かせるような曲にメロディを乗せるのって案外難しいんですよ。私は今までメロディがパキッとしていること、パッと聴いたときに一発で残るものを重視して曲を作ってきていたので。なので、いつもならサビとか一発でメロディが決まるところも、この楽曲の場合は何パターンかメロディを作って、そのなかから「Aメロはこれ」「Bメロはこっち」みたいな感じで組み立てていったんです。でも、それがちょっと新鮮だったと言うか。Aitoがこの曲を作れなかったら、このタイミングのリリース自体なかったでしょうし、私だけでは一生思いつかなかった曲になりましたね。

──リスナーのみなさんにはどんなふうに聴いてほしいですか。
Aito:肩の力を抜いて、散歩とかしながら聴いてもらえたらいいんじゃないかな。この曲を聴いているときぐらいは何も考えず、ゆったりした気持ちでいてもらえたら。
風児:楽曲って、めちゃくちゃハマるときもあれば飽きも来ちゃうものだと思うから、もし僕らの「oneday」を聴いて気に入ってくれた人には、ひと夏だけでいいから何度もリピートしてもらえたらいいなって。
kyoka:私は、気持ちが苦しくなるような状況にいる人たちの心がちょっとでも軽くなったらって思います。「ああ、自分だけじゃなかったんだ」って思ってもらえたらいいですよね。今の時代、自分のこだわりとか、自分のなかの正義を大事にしようとすればするほど、世間の風当たりは強くなっていくと思うんですよ。自分がイヤだなと思うような流れになったとき、それに抗おうとすると苦しくなっちゃうし、SNSでもほんの些細なことから論争が起きたりするじゃないですか。みんな、自分のこだわりを主張したいけど、それによって傷つかなくてもいいところで傷ついたりすることが身近に起きてしまう状況になっている気がするので、そんなときはちょっと離れて、自分が大事にしてることは、周りにいる少しの人たちだけがわかっていてくれれば、それだけでいいかもって感じてもらえたらいいなって思いますね。
──最後に、リリースを記念して7月15日から開催される東名阪ツアー<ES-TLive 2025 “oneday” release tour>への意気込みをお願いします。
Aito:この曲同様、力を抜いて気楽な気持ちで遊びに来てもらえたら嬉しいです。もちろん僕らがライブで力を抜くことはないですけど(笑)、みんなと一緒に夏の思い出を作る感覚でツアーを回らせてもらうので、ぜひ遊びに来てください。
風児:普段からライブのセットリストは僕が組んでいるんですよ。当たり前ですけど、このツアーから「oneday」がセットリストに組み込まれるわけで、今までになかった新しいES-TRUSを感じてもらえると思うんです。なので、これまでES-TRUSを知らなかった人はもちろん、ずっと応援してきてくれた人には、なおのこと目に焼きつけてほしいツアーだなって。Aitoが言う通り、肩の力を抜いて気楽に遊びにきてもらいつつ、新しいES-TRUSと一緒にこの夏を楽しもうよという気持ちですね。
kyoka:私も2人と同じです。肩の力を抜いて気軽に遊びにきてほしいし、夏の思い出も作りたいし、ES-TRUSの今の姿も見てほしい。仕事ややるべきこと、やりたいことがたくさんあるなかで、時間とお金を使って足を運んでくださったぶん、全力でその恩返しをさせてもらおうと思ってます!
取材・文◎本間夕子

■デジタルシングル「oneday」
2025年7月9日(水)配信開始
配信リンク:https://musics.to/oneday
※中京テレビ『ぐ~たくさん』お天気コーナー・マンスリーソング
▼中京テレビ『ぐ~たくさん』
放送日:毎週日曜あさ9時55分~生放送
楽曲放送日:7/20、7/27、8/3、8/10、8/17、8/24
※生放送のため内容が変更となる可能性がございます
番組HP:https://www.ctv.co.jp/gootakusan/
#中京テレビ #ぐ~たくさん

■<ES-TLive 2025 “oneday” release tour>
7月15日(火) 大阪・アメリカ村BEYOND
open18:00 / start18:30
出演:ES-TRUS / Parallel Frank / mm limit / Neil DiMC
チケット:前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
https://t.livepocket.jp/e/estlive250715
7月16日(水) 愛知・名古屋 HeartLand
open18:00 / start18:30
出演:ES-TRUS / MouthPeace / SOH AIBIS / IneedS
チケット:前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,500
https://t.livepocket.jp/e/yxxze
■<ES-TLive 2025 “oneday” release tour supported by Girl’s UP!!!>
7月24日(木) 東京・shibuya eggman
open18:00 / start18:30
出演:ES-TRUS / BONE DAWN / EMANON / MANATY
チケット:前売 ¥3,000 / 当日 ¥3,000
https://eplus.jp/sf/detail/4319750001-P0030001
■レギュラーラジオ番組
●ZIP-FM「ES-TRide on!」
毎週水曜 25:00~25:30
DJ:kyoka(Vo)、Aito(G)、風児(B)
番組サイト:https://zip-fm.co.jp/programs/4e807cca-f0d5-459a-b9fa-b9844f6b296a
#エストラジオ
●interfm「ES-TRUSのPICK ME UP!」
毎週土曜 22:00~22:30
DJ:kyoka (Vo)
番組サイト:https://www.interfm.co.jp/pm
公式X:https://x.com/pickmeup897
#pm897
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※各局聴取エリアでは無料で、radikoプレミアム加入で日本全国どこでも放送を聴くことができます。
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