ライヴイベント・レポート――暑い熱い夏のツアー最終日
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Every Little Thing、浜崎あゆみ、Do As Infinity、BoAなど… ヒットチャートを騒がすアーティストが集合! レーベル“avex”に所属するアーティストが一堂に介し、 全国7ヶ所を縦断した移動型野外フェスが<a-nation 2003>。 豪華なラインナップを、一度で楽しめちゃう超お得なフェスティバルの最終日、 8/31のお台場でのライヴレポをお届け! 文●編集部 |
キュートで元気なmisonoの魅力、day after tomorrow |
登場したmisonoはキュートな笑顔を振りまく。ステージを右から左まで駆け回って元気なこと、元気なこと。アップテンポな1stシングル「faraway」で元気よくライヴがスタート。2曲目は9月3日リリースのニュー・シングル「moon gate」収録の「Starry Heavens」。day after tomorrowの曲はほんとに歌詞が覚えやすいしサビのメロディが耳に残る。曲の良さ、そしてmisonoというキャラクターの魅力を再確認。今回のステージでまたday after tomorrowの魅力と存在感はばっちり示すことができただろう。 【SET LIST】 1.faraway、2.Starry Heavens |
dream、「Movin'on」で盛り上がった後は、あの曲で感動! |
「MUSIC IS MY THING」のビデオ・クリップを見て以来その魅力の虜になっていたdreamは、メイン・ステージの本編のオープニングを務めた。真夏の空にピッタリの白い上下の衣装で現れた彼女たちからは、ステージに立っているだけで周りをハッピーにするようなオーラが漂っていた。 振り付けが異様にカワイイ「Movin'on」でスタートしたステージは、8人が一糸乱れぬダンスを披露。ラインダンスのようで壮観だった。dreamといえば、テレビ朝日系『Matthew's Best Hit TV』でマシューと共演したのが記憶に新しいが、この8人の見事なパフォーマンスを目の前にしてみると、短時間で的確にこのダンスをマスターしたマシューってすごいなぁ、と感心してしまったり。 2曲目はスローなテンポの中、メロウなメロディでしっとりと聴かせる「I love dream world ~世界中のしあわせを歌おう~」。 <国境のない世界地図を広げ 自由な明日を想像してみる> 会場で配布されたI love dream worldの歌詞カード。メンバー初の作詞による、世界平和を歌うその歌詞はなんだか心に染み入ってきた。 <La-La-LaLa~>のサビに合わせて、みんなで手を振っていると、あー、夏フェスに来てるなんだなーと実感。 【SET LIST】 1.Movin'on 2.I love dream world ~世界中のしあわせを歌おう~ |
EXILE、滑らかなヴォーカルと、大人な余裕のダンススキルで魅せたステージ |
2人のヴォーカルに4人のパフォーマーのユニットEXILEが2003年8月31日東京お台場で行なわれた野外イベント<a-nation 2003>の最終日に登場した。 超短髪をラスタカラーに染め力強く歌うATSUSHIと、一見華奢な印象を受けるが実はしっかりと歌い上げるSHUNの2人のヴォーカル、そしてバックに自在に踊る4人のダンススタイルに観客の目は釘付け。彼らのパフォーマンスはシングル化された「Together」でスタート、続いてもこちらもシングルになった「Kiss you」で一気に盛り上げた。 「去年より盛り上がってくれて嬉しい。これに応えてみなさんにいい歌を届けたい」(SHUN)、「SHUNがみんなのために書いたこの曲を」(ATSUSHI)と言って「We Will~あの場所で~」へ。スローバラードで、じっくりクールダウンさせるかのように歌い、聴かせてくれた後は、EXILEのリーダーHIROがかつて所属していたZOOの「Choo Choo TRAIN」を熱唱。計4曲を披露した。 ステージで滑らかにすべるようなヴォーカルと、がむしゃらだけでなく大人なスパイスと余裕を持ち合わせたダンススタイルを、しっかりと見せつけ、楽しませてくれた、そんなEXILEの真夏のステージだった。 【SET LIST】 1.Together 2.Kiss you 3.We Will~あの場所で~ 4.Choo Choo TRAIN |
アノ曲で大盛り上がり、衣装もセクシーな倖田來未 |
白いスーツ風のジャケットに白いパンツという姿で登場した倖田來未。FINAL FANTASY X-2のテーマ・ソングとしてお馴染みの「real Emotion」でスタートする。アップテンポなリズム、ポジティヴな歌詞そして倖田節とも言えそうなサビのソウルフルな歌い上げでオーディエンスはいきなりヒートアップ。オーディエンスの熱気のせいか、倖田來未「暑いですねー」といいながらジャケットを脱ぐ。すると大胆なヘソ出しルックに。衣装に合わせるかのように次の曲はジャケット写真が刺激的な最新シングル「COME WITH ME」、ステージも会場も再びノリノリに。倖田來未たるもの、こうでなくっちゃ! と納得しつつステージは終了。 【SET LIST】 01.real Emotion 02.1000の言葉 03.love across the ocean 04.COME WITH ME |
あの豪華ゲストも参加したBoA、貫禄のステージ |
初めて見た生BoAは、キュートでちょっとボーイッシュで、思っていたより髪が長かった。赤のパーカーと白のタンクトップをレイヤーで着こなしたBoAの周りを、全身白い衣装をまとったダンサー4人が取り囲む。ビデオ・クリップでいつも見ていたが、生で見てもやっぱりキビキビしたダンスがかっこいい。ダンサーが曲の間に着替えてきて次の曲では違う色になってたり、限られた時間と空間の中で、ステージを盛り上げようとする演出が感じ取られる。 「JEWEL SONG」までの3曲を終えたところで、「a-nation、最終日ということで楽しんでいきましょう!」とMC。 さらに、ステージ脇の巨大スクリーンの向こうには衛星回線でロスのスタジオでレコーディング中だという世界中で大ブレイクの5人組みBRATZが登場。BRATZ feat.BoA and Howie D.の「Show me what you got」の始まりだ。ステージにはBackstreet BoysのHowie D.が登場し、ティーンの女の子たちからは悲鳴に近い歓声が上がる。 メイン・ヴォーカルをBoAが、コーラスとラップをHowie D.が務めたこの曲は2人の声質の違い、キーの高低が絶妙のハーモニーをかもし出し、じっくり聴かせるR&Bチューンに仕上がっている。 そして、ラストはあのヒット曲「VALENTI」。そうこなくちゃ! 気持ちよくサビを歌い上げる様子はもはや貫禄さえ感じさせるものだった。 【SET LIST】 1.BESIDE YOU -僕を呼ぶ声- 2.Shine We Are! 3.JEWEL SONG 4.Show me what you got 5.NO.1 6.VALENTI |
Do As Infinity、少年のように元気でパワフルな姿で伴都美子、登場! |
ヴォーカル伴都美子とギタリスト大渡 亮のユニット、Do As Infinity(以下、D・A・I)が2003年8月31日東京お台場で行なわれた野外イベント<a-nation 2003>の最終日に登場した。 夕方、陽が落ちる18:30頃、D・A・I登場。とはいえ、伴ちゃんはまだ出てこない。まずは大渡 亮がレゲエ調でアッパーに歌い、会場を夏気分で盛り上げる。そして皆が待ち構えていた伴ちゃん登場! 「SUMMER DAYS」でセリ上がりの舞台から飛び跳ねて登場したかと思いきや、ウェディングソングとして定番化したヒット曲「魔法の言葉~Would you marry me?~」を熱唱。……って伴ちゃんの髪の毛が短いし、衣装も黒Tシャツに白パンツ、黒リストバンドだ。D・A・Iのライヴを初めて見る筆者としては、伴ちゃんは「魔法の言葉~」のジャケット写真のように、サラサラロングヘアに、しっとりロングドレスなイメージだったのに、ステージ上の彼女は格好はもちろん、歌うスタイルも男の子のように元気でパワフルだ。ドラマ主題歌にもなった切ないミディアムナンバー「陽のあたる坂道」も心なしか元気に聞こえる。 「演る人だけが集まっても成立しない。みんながいて大成功!」(大渡)と感動を目いっぱいに言葉にしたあと、新曲「本日ハ晴天ナリ」(9/25発売)を披露。「雨が続いてイヤだけど、気分だけでも」(伴)といった気持ちで作ったという発散型ロックナンバーだ。伴ちゃんが思いっきりタオルを観客に投げた後、大ヒット曲「冒険者たち」、そして「あいのうた」を歌い、D・A・Iのステージは計6曲で終了。サポートメンバーたちとも手をつないで、何度も観客に挨拶した後、観客をバックに記念撮影。この夏のステージを思いっきり楽しんでいるのが伝わったライヴだった。 【SET LIST】 1.SUMMER DAYS 2.魔法の言葉~Would you marry me?~ 3.陽のあたる坂道 4.本日ハ晴天ナリ 5.冒険者たち 6.あいのうた |
Every Little Thing、気迫漲った瞳とオーラ、そして大ヒット曲のオンパレード…! |
…ぅわおぅ! ギター、ギャンギャン歪んた音を爆音で鳴らして、伊藤一朗が登場! 音、歪みすぎ、大きすぎ!って感じなのだけど、そんなことお構いなしに弾きまくっている。そのなか、持田香織が「ウォー!!!!」と雄叫びを上げながら登場だ。ステージ両脇に設置された巨大モニターに映る持田の目は、かなり“入って”いて、頼もしい…! ピンクがポイントのタンクトップに、水色のギンガムチェックの半パン、そして手には扇子(笑)。ルックスは持田にぴったりなキュートなスタイルだが、気迫が……恐ろしいくらいなのだ。 Every Little Thingは、オープニング「Face the change」「Grip!」で幕を開け、会場を多いに盛り上げたあと、「とっておきの曲聴いてください」(持田)とアコースティックヴァージョンからバンドヴァージョンへと展開する「fragile」を熱唱。モッチーのタメの効いたヴォーカルスタイルが、聴く者にさらっと聞き流させない、常に心の奥へひっかかりを問う様相でじんわりと効いてくるように歌っている。 その後、「ちらほら、『いっくん!』『いっくん!』って声が聞こえてくるんだけど、呼んでみようか!」(持田)と紹介されて伊藤一朗が挨拶。ギターの歪んだ大音量を弾いていた人物とは思えず、照れた顔で挨拶するのがまたニクい。そんなやりとりのあと、再び持田が「アホになる気はありますか~~~!! 愛を歌っちゃう気はありますか~~~!!!!」とドスの効いた煽りの後に「ファンダメンタル・ラブ」、モニターに歌詞が出て会場のみんなでの合唱となった「Dear My Friend」を披露した後、花火でドカンと驚いた後に「Shapes Of Love」で締めくくられた。 この日8/31のELTのライヴパフォーマンスは、文句なしのステージだった。持田の気迫で漲って零れ落ちそうな瞳とオーラ、大ヒット曲のオンパレード、一生懸命という姿を思いっきり笑い、愛せてしまうスタンスが気にいった。<a-nation 2003>直前まで行なわれていたELTの全国ツアー<every little thing:2003 tour MANY PIECES>の番外編、スペシャル版といった感じで観る者も心から楽しめるステージだった。 【SET LIST】 1.Face the change 2.Grip! 3.fragile 4.ファンダメンタル・ラブ 5.Dear My Friend 6.Shapes Of Love |
観客が一体となった! 大合唱のTRF |
私事だが、約10年前……TRFのCDを買っていた。カラオケでも歌っていた。思い出の曲も多い。楽しい思い出も、悲しい思い出も……。そんなTRFを期せずして見られるというのも、フェスならではの楽しみ。 黒いノースリーブに、すらっとした長い脚が強調される黒いホットパンツでステージに立ったYU-KI……美しい。貫禄を感じる。いくつになってもきれいだなぁ……などと感慨にふける間もなく、1曲目はイキナリ「masquerade」。懐かしくて涙が出そうな中、「SAMがいない?」などと目で探していると間奏の途中でカッコよく登場。YU-KIの歌声は最高だし、ダンサーたちもすごくアグレッシヴ! そして、なんといっても曲がいい。今聴いても新鮮で、当時と同じぐらい心に響いてくる。「BOY MEETS GIRL」や「survival dAnce ~no no cry more~」はみんなで合唱。a-nationに来るファンは若い子ばっかりなんだろうと勝手に思い込んでいたが、全てのファンが世代を超えて、大きく盛り上がった。観客同士、一体感の味わえた瞬間だった。 【SET LIST】 1.masquerade 2.BOY MEETS GIRL 3.LEGEND OF WIND 4.survival dAnce ~no no cry more~ |
浜崎あゆみ、大ラスをキッチリ決めてイベント無事終了 |
2万5千人を集めた、2003年8月31日東京お台場での野外イベント<a-nation 2003>。7/19の東京・葛西臨海公園を皮切りに、チャートを賑わす人気アーティスト達による野外イベントがそのまま全国ツアーとなった<a-nation 2003>は夏休み最後の日に、最終日を迎えた。「夏の思い出を作ろう」がテーマなのか、どの出演アーティストも「今日を夏の思い出に残そう!」といったコメントがあがる。そんなメモリアルの日になるべく、<a-nation 2003>のラストに浜崎あゆみのステージとなった。 まずはダンサー8人が登場し、手にしたライトを駆使しながら静かに踊り、これから始まるステージの緊張感を高めたあと、遂にayu登場。シルバーのラメが眩しいビスチェとパンツで現われた姿はマブしい。「ourselves」でスタートし、ayuは男性ダンサーと寄り添い歌う。続いて「Greatful days」、数多くの浮き輪やビーチボールを会場へ投げ入れて歌った「independent」とノリのよいナンバーを連発。 MCでは「全国で出会った人に感謝したい」と最終日らしく、全国を廻ってきた感慨をしみじみと語った後、「HANABI~episode II~」。白いロングドレスのダンサーがひとり踊り、舞うたびにスカートの裾のドレープがキレイにゆれる様に目を奪われた後に、新曲「forgiveness」。これらスローナンバー2曲をじっくり聴かせた後には、大人気曲「Boys & Girls」! 歌詞がステージ両脇に設置された巨大モニターに映し出され、観客も大合唱で歌う歌う! そしてラストに「July 1st」で浜崎あゆみのステージは締めくくられた。 ayuの歌は、ルックスとは逆に、悲しく切ない、陰な歌詞が多い。ただただ明るいだけでなく、陰な部分が人間にはあるからこそ、ayuの歌は幅広く、そして深く長く受けているのだと思う。そんな奥深い面と、夏の野外ならではの弾けた面の、両面が出たステージになったといえるだろう。 この後、出演者全員がステージに再び登場し、TRFの「WORLD GROOVE」を披露し、熱い暑い夏の思い出を残して終了。今回<a-nation 2003>はコミュニティエリアの増設や、お台場ではヴィーナスフォートでもフリーイベント実施など、来年のイベントも多いに楽しませてくれそう!といった予感を残して、今年の<a-nation 2003>は終了となった。 【SET LIST】 1.ourselves 2.Greatful days 3.independent 4.HANABI ~episode II~ 5.forgiveness 6.Boys & Girls 7.July 1st アンコール WORLD GROOVE |