●2000年ツアーの「今世紀最後のメインイベント」って企画、コレ、発案者は…? 石田: 格闘技ネタって明らかに俺やと思うやろ? でも“対決モノにしよう!”との最初の言い出しっぺはCharですよ。で、そこから二人で考えて膨らましていったんですね。ま、最終的に、あそこまでコスプレになるとは思っていなかったですけど(笑)。 Char: それ、俺じゃないっすよ…俺、言ってないっす(笑)。 ●ACT1は斬新だったと思うんです。ACT2を用意するためのACT1は、すごく際立っていたんで。遊び心っていうのかな…炸裂した感じでしたね。 石田: 炸裂してましたか(笑)。 ●ええ、たっぷり(笑)。 石田: ま、僕らはべつにミュージシャンじゃないから(笑)。 Char: 通りがかりの金さん銀さんですから(笑)。 ●んな(笑)。それにしてもCharさんの名言に“音楽というもので遊んでいる”というセリフがありますが、まさしくそれの実践でしたね。しかも、ああいう公の場でやらかすという(笑)。 Char: 金とってね(笑)。まあ、ほんとは、BAHOもしょっちゅうやってるわけじゃないからね。そういう企画でいくしかないでしょ、それこそメーカーと契約してるわけでもないし、新譜出してるわけでもないし。…でも10年演ってんだな、俺ら。 石田: そうやな、平成元年からやな。 Char: 今でも石やんは石やんでソロやバンド活動をやってるし、俺は俺でやってるでしょ?で、“BAHOやろうか?”って時こそ…何でもできるから、逆に集中してくだらないことから始めるわけ。ブレストっていうの? 俺らがいつも言ってる中学生的な会話からですよ。前回は俺が石やん家に遊びに行ったから、今回は“ジンギスカンやるから石やんおいでよ”ってうちに呼ぶ。もぉ、そこをビデオで撮らせてあげたいね(笑)。つらつらバカ話をして、そこでめちゃくちゃ笑い転げるわけ。もぉ、涙出るほど、とことん、これ以上くだらないことはないだろ!ってところまでやるわけ。とりあえずギターを持たずに(笑)。 石田: こんなことをやったらどうかな?って言い出すと、それを一方が膨らます。で、それを実際にギター持ってやってみたら…もぉ、ライヴでのお客より俺らの方が笑ってるね(笑)。涙流して。 Char: スタジオあるのに、子供の部屋でやってんだもんな(笑)。 石田: それが良かったのかもしれんのよ(笑)。 Char: そうかもね。とにかくそこで徹底的に…。 ●吐き出すわけですね。 Char: そうそう。お互いに持ってるネタも1年前とは違うわけで、音楽的にも発想も経験値も違う。石やんはずっと一人旅してたでしょ、G7以外の国を(笑)。ま、俺は先進国にしか行かないんだけどね(笑)。 石田: 水にあたるのがイヤなんやな(笑)。 Char: ……。ま、そのようなお互いの経験、会話の中から“こんなことがあったんだよ。実はカーマイン・アピスと××××…”とか。 石田: “うっわ、ほんまかいなぁ!”みたいな(笑)。 Char: お互い“ほんまかいなぁ!”みたいな胸の内を明かしつつ。 ●でも、ネタを実際の形にするのは簡単ではないでしょう? Char: 実は、お互い腕は上げてきてるわけだよね。いろんな他流試合をやってきているから、それを普通にやってしまっても面白くないじゃん。ほら、もう“ぼくたち、うまいのあたりまえ”だし(笑)。 ●おじょーず、ですから(笑)。 Char: 去年大阪でやったライヴが、“アマチュアからプロになっていく”というストーリー仕立てで、それがまた非常に面白かったんで、それを越えるものが必要だったんだけど、“対決モノ”ネタなんて、逆に石やんには当たり前すぎて言い出さないと思ったんだよね。 ●ほぉ。 Char: “対決モノ”、これは俺が言えば絶対に食いついてくると(笑)。ぐわーっていろんなとこまで広がるし、使えるネタもいろいろ出てくるとふんだわけ(笑)。そしたら案の定(笑)。タイでエビを釣ったね。 石田: どっちかと言うと、俺、音楽関係よりも格闘技関係の方が友達多いねんな(笑)。
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