I'veの歌姫3週連続特集 第二弾 KOTOKO特集INTERVIEW

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I'veの歌姫 3週連続特集

I'veの歌姫 3週連続特集 第二弾 KOTOKO

■インタヴュー

──KOTOKOさんも所属している音楽制作集団I'veで活躍中の歌姫5人が集結したスペシャル・ユニットのLove Planet Five(I've special unit)が、劇場版『灼眼のシャナ』のテーマ曲『天壌を翔る者たち』をリリースして大ヒットを記録しましたね。

KOTOKO:たくさんの人に聴いてもらえたのは、ホントすごく嬉しい。自分で言うのも変ですが、まさにI've所属シンガー・オールスターズっていう感じですからね。I'veに所属している歌手の場合、個々への応援はもちろんのこと、全体として応援してくれているファンもたくさんいらっしゃいます。“こういうユニットがあったらいいな”と思ってたファンの皆さんに、現実として応えられたという満足感がありますね。I've所属のシンガーたちを知ってもらえる、いいきっかけになったかなと思っています。

──KOTOKOさん自身も、3月に出した「きれいな旋律」に続き、早くも最新シングル「ハヤテのごとく!」をリリースしますね。この歌は、同名タイトル・アニメ作品のオープニングテーマへも起用されていますね。

KOTOKO:日曜の朝10時放送という時間帯なんですが、いろんなアニメ作品のオマージュやパロディを盛り込んだ、子供はもちろん大人が見ても楽しめる物語なんです。近年、女の子がご主人様へお仕えするメイドさんモノの作品が多いけど、これは逆の、男の子が執事となって女性のご主人様へ使えていく作品。“執事さんがいるなんて、羨ましいなぁ”と、つい思ってしまうこともありますが(笑)。

──作品は、週刊少年サンデーで連載中の漫画が原作となっていますが、KOTOKOさんはあの世界観をどのように捉えながら曲を作っていったんですか?

KOTOKO:物語が自体まだ連載中なので、何処へ進んでいくのかわからないところがまずありました。その“何処へ行くのかわからないところが、この作品のテーマ性かな”という気がしたんですね。“本当に疾風のごとく、主人公を含め、登場してくる人たちはどこに行っちゃうんだろう”、“ドタバタとした騒動の中、みんな必死に生きている”。それが面白いと思ったから、その部分を核にして歌詞を書いていきました。

──その発想自体が面白いですよね。

KOTOKO:歌詞にも書いたんですが、為せば成るという気持ちがあれば、何事もできるという想いがすごくあったので、その”前向きな気持ちを歌の核にしよう”とまずは決めたんです。そのうえで、放送が日曜日の朝10時ということで、大人だけじゃなくお子さんも見るから、“ことわざ”を歌詞の中へいくつも入れようと思ったんです。私もそうでしたけど、子供たちって歌からいろんな知識を覚えることも多いですよね。そういう自分の経験も踏まえたうえで。

──ことわざを入れるって、ほかにはなかなかないですね。

KOTOKO:ことわざって、人の持つ感情や出来事を比喩を使って表現していくものですよね。実際『ハヤテのごとく!』には、1~2番ともに、3つずつことわざを使った言葉遊びを入れて、さらに作品への想いや、私自身が言いたかったことを詰め込んでいきました。

──特徴的なのが、タイトルにアニメ作品と同じ『ハヤテのごとく!』と名付けたこと。

KOTOKO:私が作品のテーマ曲のお話をいただいた場合に心がけているのが、“作品ありきの歌でなきゃいけない”ということなんです。これまでにもたくさん作品の主題歌を手がけてきたこともあり、作品と寄り添っていく作り方に自信も付いてきてたんですね。だからこそ前々から絶対にやってみたかった、“物語と同じタイトルで、歌詞の中に作品のタイトルや主人公の名前も入ってる歌”を、今回実践してみました。自分でも会心の一作になったと思います。

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