KOTOKO、7thシングル「きれいな旋律」インタビュー

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「マリア様がみてる」3rdシーズンOVA新エンディングテーマ

■KOTOKO INTERVIEW

──OVA『マリア様がみてる』3rdシーズンの新エンディングテーマとして起用中の最新シングル「きれいな旋律」。この歌の作曲者はなんと元メガデスのギタリスト、現在は音楽番組『ROCK FUJIYAMA』のパーソナリティなどでもお馴染みのマーティ・フリードマン。その出会いの経緯から教えてください。

KOTOKO:私が歌った前シングルの「Chercher~シャルシェ~」が、OVA『マリア様がみてる』3rdシーズンのテーマ曲に起用されたという前提があったうえでのお話なんです。「Chercher~シャルシェ~」の作詞を『マリア様がみてる』の原作者である今野緒雪さんが手がけていたこともあり、同シリーズの後半の楽曲も再び今野さんが作詞、私が歌う形で制作をしようとスタッフ側で構想していたらしいんです。しかもその時点で、次のシングルの作曲はマーティ・フリードマンでいこうと打診し、OKを本人からいただいてたそうなんですね。だから私自身は、予定されたプロジェクトにヴォーカリストとして参加したという形なんです。

──マーティさんとも、一度お会いしたそうですね。

KOTOKO:ヴォーカルがKOTOKOと知った時点で、事前に私の作品をいろいろ聴いてくれたり、『マリア様がみてる』の原作やアニメも見てイメージを膨らませていたらしいんです。その上で、歌い手の私と出会ってから作曲するということで、会うことになったんです。私は“あのメガデスのマーティ・フリードマン”ということで、かなりドキドキ緊張しまくりで顔合わせの場に向かったんですけど。実際に会ってみると、マーティさんは本当にフレンドリーな人で、私が緊張してるのを察して、どんどん話しかけてくれたんです。私の楽曲にしても、“J-POPの持つメロディアスな部分を持ちながらも、そこに収まりきらない新しくも挑戦的な姿勢が伝わってくるから、すごくいいね”と言ってくれました。そうやっていろいろなはなしをしたときに、“今すごくイメージが浮かんできたよ。帰ったらすぐ楽曲を書くからね”と言って作ってくれたのが、この曲なんです。

──マーティといえば、激しい音楽スタイルを提示してくる人……という予想に反して、完成したのはなんと、ピアノを主軸にした美しくメロディアスなナンバー。

KOTOKO:そうなんです。会ったときからマーティさんは、『マリア様がみてる』の世界観やKOTOKOの歌声の印象も踏まえつつ、ギターを全面に押し出した楽曲ではなくピアノの旋律で始まる美しい曲にしたい、と言ってたんですね。その言葉を聴いてたから、でき上がってきた楽曲を聴いたときには、本当に言ってた通りと言うか、聴いてた言葉以上に素敵な楽曲ができあがったし、『マリア様がみてる』の世界観ともピッタリだったから、すごい感動を覚えてました。

──ホント、優しくも柔らかい表情を持った美しい楽曲ですよね。

KOTOKO:マーティさん自身が、古き良き日本の楽曲…それこそ、童謡のような美しい旋律が好きなんだそうです。実際に「きれいな旋律」にも、マーティさんが求めた世界観はしっかり描かれてますからね。

──KOTOKOさんの歌声へも母性を感じるというか、この楽曲では包み込むような優しい唄い方をしていませんか?

KOTOKO:普段の私は、頭からトップギアに入れて攻めていく歌い方が得意なんですけど。詞も曲も童謡を思わせるような素直な感じだったから、唱歌を歌うような感覚で、柔らかさと綺麗さを心がけながら歌いました。

──今野先生の書いた歌詞にも、すごく情緒感が出てますね。

KOTOKO:さすが『マリア様がみてる』の原作者という感動があったんですけど。中に出てくるのは、人生経験がまだあまりない、それこそ汚い世の中の物事など、まだ見たことのない女の子なんです。そういう無垢な感情を描きながら歌うのも、とても新鮮でした。

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