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脅迫的な歌詞と、男性支配が当たり前のサンプリング・ビートというジャンル…。Cibo Mattoはその限界とステレオ・タイプを打ち破った。この2人の可愛い女の子たちはたった2年で、様々な音楽のサンプリングと、スイートでソフトなヴォーカル(それに時々金切り声!)を織り交ぜたヒップホップ・ビートというユニークなサウンドを生み出し、自らが影響を受けたBeastie Boysからも賞賛を得た。彼女達が曲と歌詞の両面で実験的なことを試みるのは、今まで誰もそういうことをやっていないという先進性とオリジナリティに価値観を見るからであり、必ずしも安直に“いいサウンドだから”とか、“売れ線だから”というわけではない点が、そこいらのユニットとはワケが違う。

Cibo Mattoの羽鳥美保と本田ゆかの2人は、音楽的にも民族的にも多種多様なニューヨークのロウワー・イーストサイドに、それぞれ別々に移住してきていたものの、''94年にLeitoh Lycheeというパンク・バンドで出会うこととなる。食べ物と音楽が大好きな2人は、すぐにCibo Mattoを結成し、小さなクラブやアンダーグラウンドのラジオ局で演奏し始めた。

そんなある日、パフォーマンスの後で、Mitchell Froom(Los Lobos、Latin Playboys、Tom

Waits、Suzanne Vegaのプロデューサー)が彼女たちに接近、プロデュースを買って出た。その後、 彼はパートナーのTchad Blakeと共に、Cibo Mattoのデビューアルバム『Viva! La Woman』のプロデュースとミックスを務めることになる。このCDは''96年初頭にリリースされるやいなや、オルタナティヴ・ラジオ局で評判となり、その年、Cibo MattoはBeck、Everything But The Girl、Porno For Pyros、Butthole Surfers、Soul Coughing、Boss Hog等の有名アーティストと世界中をツアーで廻り始める。

また、サンフランシスコで開かれたTibetan Freedom Concertや、ニューヨークのセントラル・パークでのイベントにもYoko OnoやJohn Zornと出演。さらに、Jon Spencer Blues ExplosionのRussell Siminsや、Sean Ono Lennon、そしてグラフィック・アーティストのMike Millsをフィーチャーしたサイド・プロジェクト、Butter 08のレコーディングにも参加するという活発な活動をみせる。

『Viva! La Woman』を聴くと、ファンキーなビートと、本田ゆかのミックスによるサンプル・ループ(ボサノバ、スイング、スティール・ドラム等々)のリッチなブレンドがたたみかけてくる。一方、羽鳥美保はお気に入りのサブジェクトである食べ物と愛について歌い、ラップする。

なお、''97年1月には、 ジャンルをミックスしてユニークなサウンドを作り出すという独特の手法を駆使して、『Super Relax』をリリース。 この9曲入りEPには、Antonio Carlos Jobinのブラジル・ナンバー、“Aguas De Marco”や、Rolling Stonesの"Sing This All Together”から、『Viva! La Woman』の収録曲“Sugar Water”の、Coldcutによるダブ・レゲエ・ヴァージョンまで、数々のリミックスやカヴァーが収録されている。

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