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70年代にParliamentやOhio Playersと同じホーンの効いたファンク・バンドとして成功を収めたCameo。''80年代中頃にはシンセサイザーやチョッパーのベース・ラインを駆使して、その時代最高のダンス・ミュージックを世に送り出し、再び自らの存在をアピールした。''80年代中頃を代表する“Word Up”“Candy”“She''s Strange”はCameo最大のヒット・ナンバー。これらの曲で地位を確立し、いわゆるディスコ・バンドが広く社会に認知されることとなった。

Cameoはメンバーを固定しないまま''74年にニューヨークでスタートした。ジュリアード音楽院出身のLarry Blackmonが、Tomi Jenkins、Nathan Leftenantら10名の親しい友人と共にNew York City Playersを結成し、後にCameoと改名。ファースト・ヒットは“Rigor Mortis”である。一歩ずつ独自のサウンドを確立しながら、単にParliamentのクローンにとどまらないことを証明し続け、元気のいい“Shake Your Pants”をはじめ、数々の忘れられないダンス・ナンバーを積極的にリリース。

Blackmonは世の中の動きにも敏感であり続け、''70年代の音の洪水が初期のラップのようなアーバンミニマリズムに取って代わる頃には、その波に乗って超クールな“She''s Strange”を制作。言葉数の少ないゆったりしたラップと、Blackmonの“Yow!”、それに彼らの''80年代のヒット曲の多くにフィーチュアされている『The Good, The Bad And The Ugly』のホイッスルによって、“She''s Strange”は新しいジェネレーションにも大いにアピールした。

2年後、主要メンバーのBlackmon、Jenkins、Leftenantが残ったCameoは、鋭い切れ味のダンス・ナンバー“Word Up”の大ヒットでピークに達する。Blackmonの鼻にかかったような、Sly Stoneっぽい語りと、全面的なドラムマシン・サウンドは、''80年代中頃のアメリカにじわじわと浸透。突飛な赤い股袋とGrace Jones風のカツラをつけて立つBlackmonをフィーチャーしたビデオで、彼らの存在は決定的なものとなった。Cameoはさらに数年活躍を見せたが、まさに“Word Up”はひとつの大きな到達地点でもあった。

初期の『Secret Omen』と『Cameosis』は、Cameoの、ビッグホーンとマルチ・ヴォーカリストのファンク・サウンドが最もよく表現されているアルバム。“Shake Your Pants”や“Sparkle”などは、シンセサイザー以前のベスト・ナンバーと言える。『Alligator Woman』はホーンを主体としたサウンドとしては最後のアルバムで、タイトル・トラックや“Flirt”がその代表曲。''80年代中頃のCameoの3枚のアルバム、『She''s Strange』『Single Life』『Word Up』は、全体を通して力強いリズミカルなサウンドを貫いていた。

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