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Gavin Rossdaleのアイドル的なルックスと、シアトル・グランジを取り入れたサウンド…、Bushは2ndアルバム『Razorblade Suitcase』で、新人ブリティッシュ・バンドとしては久々に全米チャートの第1位を獲得!

と同時に、そのルックスとサウンドのコンビネーションは、アメリカでもイギリスでも評論家の方々の大いなる怒りを買ってしまった。

…が、評論家にはわからなくても、キッズにはわかる!
Bushはイギリスでこそビジネス的にはまだ成功していないものの、アメリカでは現在に於いても人気ロック・バンドとしての地位を保っている。

1stアルバム『Sixteen Stone』がリリースされると、“Everything Zen”がモダンロックのラジオ局でヒットし、Bush(メンバーはRossdaleと、ベーシストのDave Parson、ギタリストのNigel Pulsford、ドラマーのRobin Goodridge)はアメリカですぐに注目を浴びた。強烈な2本のギター・アタックと、Clive LangerとAlan Winstanleyによる生々しいコンビネーション、そして、彼らのインストゥルメンタルなアプローチは、当時のラジオを独占していたグランジ・サウンドにぴったりとはまったのだ。

Rossdaleのくぐもったようなヴォーカルは大いにウケたが、同時に、彼の歌詞…特に「there''s no sex in your violence」のくだりは、 Jane''s Addictionのつまらないパクリとのささやきも…。とは言え、疑り深い連中すら惹かれてしまうほど、Bushのスローな曲は魅力。モダンロック局でモンスター・ヒットとなったもう1曲、“Glycerine”は、Nirvanaというより全盛期のPsychedelic Fursを彷彿させるサウンドで、Rossdaleの低い声とストリングスのコンビネーションはまさに絶妙だった。

ふてぶてしさもまたBushの魅力のひとつ。デビュー以来2年間、Nirvanaと比較され続けた彼らは、Nirvanaの『In Utero』に参加したSteve Albiniを、自らの2nd アルバムのレコーディングに起用。結果は、なんと、それまで以上にNirvanaそっくりのサウンドになってしまった(笑)。しかし、“Swallowed”のキャッチーなサウンドや、“Greedy Fly”のピュアな力強さは無視できない。あるいは“Glycerine”のヒットにつながった、ストリングスとかすれたヴォーカルをミックスさせた手法の曲にも魅かれるものがある。もちろん、そうした楽曲自体が、Nirvanaの“All Apologies”に似ていると指摘する声もあるのだろうが…。

Bushの新しいアルバム『The Science Of Things』は、バンドとTraumaレーベルとの法律上のトラブルで、リリースが1年近く遅れていたものの、''99年10月にようやく発売された。