【ライブレポート】FUNKY MONKEY BΛBY’S、20周年記念ツアーファイナルで「皆さんの人生のBGMはこれからも俺たちに任せてください!」

FUNKY MONKEY BΛBY’Sが5月24日、東京・昭和女子大学人見記念講堂にてデビュー20周年ツアー<FUNKY MONKEY BΛBY’S 20th anniversary TOUR 〜そのまんま東へ西へ〜>のファイナル公演を開催した。
2006年にファンキー加藤、モン吉の2MCにDJケミカルの3人編成でFUNKY MONKEY BABYSとしてメジャーデビューを飾り、平成に数々の大ヒット曲を送り出した彼らは2013年に解散するものの、2021年にファンキー加藤とモン吉の2人でFUNKY MONKEY BΛBY’Sとして再始動。
20周年ツアーファイナルのMCでファンキー加藤は解散からの道のりに触れ、「BABYS(ファンの呼称)の復活を望む声に支えられて今がある」と振り返ったが、再始動後、最長のツアーとなった千秋楽公演を見て感じたことは、ブレずに応援ソングを歌い続けてきた彼らだからこその説得力と変わらぬ熱量、そして、二人に負けないぐらいのBABYSのパワーだった。

開演前から会場には熱気があふれかえり、ファンモンのライブでおなじみの「小さな恋のうた」が流れると早くも盛り上がるBABYS。ヒストリー映像がLEDスクリーンに映し出され、本ツアーのサポートDJであるバカムスコ翔に続いて、ファンキー加藤とモン吉が勢いよくステージに登場した。1曲目の「メロディーライン」からコール&レスポンス。ステージを上手下手へ動き回って歌う二人から溢れ出るエネルギーは2階席まで速攻のスピードで伝わってくる。夏の風を運んでくる爽やかなラブソング「ナツミ」ではファンキー加藤が下手スロープの端まで行って前列のBABYSと握手。
ファンモン恒例の肺活量が試される「俺たちがFUNKY MONKEY〜〜BΛBY’Sだ!」の挨拶に続いてファンキー加藤が本公演の模様が配信されることについて伝えると大きな声援が飛んだ。
「9ヶ月の長い旅路を経ていよいよファイナルとなりました! そして今日はカメラがめっちゃあります。最初からネタバレしますけど、本日のライヴ、U-NEXTで配信が決定しました! 最高のファイナルにしたいと思うので、皆さん、どうかお付き合いください。よろしくお願いします! 20年前の1月にリリースされた俺たちのデビューシングル、聴いてくれ! 今もこの気持ちだけはそのまんま!」──ファンキー加藤
ファンキー加藤とモン吉のラップの掛け合いも痛快な「そのまんま東へ」、ハンドクラップで盛り上がる甘酸っぱくて切ない「恋の片道切符」、突き上がる拳とシンガロングに場内の気温が上昇の「ALWAYS」と1stシングルから3rdシングルまで順を追って披露されるアニバーサリーにふさわしい構成だ。

MCでは「ようやくここに辿り着けて感無量っす」と感謝の気持ちを伝えたモン吉が段取りがわからなくなったため、ファンキー加藤から「29本やってるんだから」と突っ込まれる場面も。「しゃべりでちょっと緊張したから次の曲も忘れてる」と言うモン吉に場内のあちこちから笑いが起こる。初見の人でも、キャラクターの違いがすぐにわかるだろう二人のやりとりは愛すべき凸凹コンビの様相。後のトークでもファンキー加藤が最近、遅刻が多いモン吉に「今日、なんで10分遅れたの?」と問いかけると「でも、結局間に合ってると思う」と飄々と返し、配信が入ることを知った途端、ナーヴァスになったらしいファンキー加藤に今度はモン吉が「浮き足立ってたんじゃないの?」と突っ込むなど、絶妙のバランスだ。
LEDスクリーンの懐かしい映像と共に届けられた「Lovin’ Life」は当時からのファンモンのファンにとってはおそらく思い出フラッシュバック。彼らのステージに触れたことがない人たちでも、最近、知った人たちでも口ずさめる応援ソングの数々は、いかに曲が日本全国津々浦々に浸透していたかを物語る。『NHK紅白歌合戦』に4年連続で出場しているのだから、当然なのだが、シンガロングせずにはいられないナンバーたちがこんなに聴けるのも周年ライブならではの醍醐味。胸キュンソング「告白」も届けられ、「今日の会場は風船が映えますね」と前置きし、真っ白な巨大な風船が会場に投げ込まれたファンモンのライブ定番曲「GO! GO! ライダー」ではBABYSとの掛け合いも心地よくハッピーなバイブレーションが会場に充満。かと思うと「大丈夫だよ」では迷いも未来への不安もまんま包みこんで肯定してくれる。
「ありがとうございます。みなさんの温かい歌声、掛け声、拍手、手拍子、非常に胸に響きます。みんなにとっても、このFUNKY MONKEY BΛBY’Sの会場が我が家のような温かい場所でありますように」──ファンキー加藤

再始動後の初の連ドラ(『こんばんは、朝山家です。』)の主題歌で、同ドラマのために書き下ろされた「Come back home」(2025年)では、疲れがちな現実を踏まえながら、“大丈夫 未来は僕らを照らすよ”と優しく背中を押す。働くお父さんへの応援ソング「ヒーロー」では客席で見ている男性たちに向かってファンキー加藤が「お父さん!」と呼びかけた。リリースされてから約17年。当時、学生だったり新社会人だった人も、今や一家の大黒柱だったりするリアルがある。きっと、歌詞が当時と違う角度で刺さっているはず、と思わずにはいられない。
「楽しんでますか? ファイナル。平成時代のファンモンの曲をいまだにみんなで歌ってくれることを心から嬉しく思ってます。再始動の令和のファンモンも平成に負けないぐらい、いろんな曲を作っていて、今の俺たちにしか歌えない曲もどんどん生まれているので、これからもどんどんみんなに届けようと思ってます!」──ファンキー加藤
そんなファンキー加藤の言葉を証明するように届けられた「荒野に咲く花」から「エール」への流れは本公演のハイライトのひとつだった。再始動後のライブでシンガロングが巻き起こる「荒野に咲く花」ではスクリーンに荒れ果てた大地が映し出され、クールな質感のサウンドと深みを感じさせる力強いメッセージが胸をドーンと突く。未来の見通しが立たない時があっても、それでも人生は美しいと奥底から力を奮い立たせるようなリリックは令和のFUNKY MONKEY BΛBY’Sだからこそだ。スクリーン上で二人が向かい合って歌っているような演出が施された「エール」もファンモンの王道路線を継ぐメロディアスな応援歌でありながら奥行きのある表現が染み渡ってきた。

そしてMCでは歌詞のみならず、性格も熱くて真っ直ぐで正直なファンキー加藤が感謝を伝え、「20年という長い月日をどうにか生き抜いてきました」と、これまでと未来の夢をBABYSに伝えた。2013年の解散の時にはみんなに悲しい想いをさせてしまったこと、それでも再始動に至るまでにみんなが声を届け続けてくれたこと。
「2021年に一夜限りの再結成のような公演があって、再始動という形をとらせてもらいました。それまでも全国のBABYSが“ファンモン、いつかまた戻ってきてくれ”と途切れることなく声を上げ続けてくれました。その声が鬱陶しいと思う時期もあったんですけど、今、こうやって再始動して、みなさんの声にめちゃくちゃ甘えて寄りかかって、心からよかったなと。まだまだやり残した夢が意外とこの年になってもあると思っています。もっと、みんなが知ってくれるような曲を作りたい。“紅白”に出たいという夢もあります。さらに言えば東京ドームは涙で終わっちゃったので、笑顔で迎えられる東京ドームをやりたいなと思います。ただ、一番の今後の目標はBABYSのそれぞれの人生の素敵なBGMを作ることです。20年とは言え、もう21年目が始まってるってことなんですよね。30年、40年……みんな生きてる(笑)? 俺は生きてると思う。皆さんの人生のBGMはこれからも俺たちに任せてください!」──ファンキー加藤
この宣言に大歓声と拍手が上がり、BABYSたちへの愛情が溢れ出る「ありがとう」も「あとひとつ」も大シンガロング。想いを抑えきれないようにファンキー加藤は曲中で「君が思い出させてくれたんだ。BABYS!」と叫んだ。全力の彼らにBABYSからの「頑張れ!」という声援が飛ぶステージ。FUNKY MONKEY BΛBY’Sとファンがエールを送り合う関係となっているのも感慨深い。サンバのテイストも盛り込まれた「音楽を鳴らそう」ではハンドクラップで歌とリズムに身を委ねて一体に。目の前の景色がキラキラと輝いた。
「20年前、こんな素敵な未来があるなんて想像もできませんでした。こんな素敵なツアーがあってファイナルがあるなんて想像もできませんでした。夢を超えた夢のような現実です。感謝します。これから先、どんな未来が待っているかわかりません。ただ、あなたと共にいたいと心から願います」──ファンキー加藤
100%の姿勢は両者ともに途切れることなく、「希望の唄」に続き、本編はBABYSたちの力強い拳が一斉に上がった「ちっぽけな勇気」で締め括られた。

熱い熱いコールに応えてのアンコールの1曲目はテープが放たれた「アワービート」だ。サポートDJの翔もステージ前に出てきて踊り、加藤は客席の通路を廻ってみんなとハイタッチしながら歌うお祭り感満載のアクト。息切れ気味のファンキー加藤をモン吉が「大丈夫?」と気遣うと、「こういう、おふざけソングってめっちゃ疲れるね」と答え、正直な感想に再び笑いが溢れる。
弾けたあとはモン吉いちばんの推しソング「西日と影法師」を披露。「ファイナルなので特別に」とメンバーの提案で記念撮影が行われた。
二人が座り、「いくつか、皆さんにお伝えしたいことがあります」と話し始めると「おおおおっ!」と怒濤の大歓声。8月5日に発売されるニューシングル「夏子」がダイビングアニメ『ぐらんぶる』Season 3のオープンニング主題歌に決定したこと。加えてこの日のライブでも披露した「ナツミ」の仮タイトルは「夏子」だったものの、リリースが7月23日だったことからタイトルを変えたというエピソードも明かされた。そして、もうひとつの告知は20周年を締めくくるワンマンライブ<WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY’S -20th finale->が12月5日にTOYOTA ARENA TOKYOで開催されること。BABYSたちの熱いリアクションに「こんなに喜んでくれると思わなかった」と二人が本当に嬉しそうにしていたのも印象的だった。
ツアー千秋楽のラストナンバーはBABYSがタオルを振り回し、ステージの上手と下手にスタッフたちも登場して盛り上げた「悲しみなんて笑い飛ばせ」。幸せな大合唱が場内に響き渡った。

すべての演奏を終えた二人は、いきものがかりとのコラボソング「奇跡じゃない」の配信リリース(6月3日)や6月20日および21日に東京ガーデンシアターで開催される対バンライブのことに触れたほか、「今年は夏フェスに13本出演する」と報告し、さらにBABYSを喜ばせた彼ら。「こんな素敵な未来が待っているなんて」と思ったのは二人だけではなく、BABYSもまた同じだろう。共に乗り越えてきた季節があるからこそ、ファンモンの普遍的な応援ソングは熱量をそのままに深みを増した強い輝きを放つ。
取材・文◎山本弘子
撮影◎川島彩水
■<FUNKY MONKEY BΛBY’S 20th anniversary TOUR ~そのまんま東へ西へ~>5月24日(日)@東京・昭和女子大学人見記念講堂 セットリスト
01.メロディーライン
02.ナツミ
03.そのまんま東へ
04.恋の片道切符
05.ALWAYS
06.Lovin’Life
07.告白
08.GO!GO!ライダー
09.旅立ち
10.大丈夫だよ
11.Come back home
12.ヒーロー
13.荒野に咲く花
14.エール
15.ありがとう
16.あとひとつ
17.音楽を鳴らそう
18.サヨナラじゃない
19.希望の唄
20.ちっぽけな勇気
encore
en1.アワービート
en2.西日と影帽子
en3.悲しみなんて笑い飛ばせ

■ニューシングル「夏子」
2026年8月5日(水)発売
【初回限定盤(CD+Blu-ray)】UPCH-7859 7,500円(税込)
【通常盤(CD only)】UPCH-6055 1,500円(税込)
【FC限定盤(CD+2Blu-ray)】PROJ-5922 8,900円(税込)
▼CD収録内容 ※全形態共通
「夏子」
「新曲」
※Special Track
「奇跡じゃない」(FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり)
▼Blu-ray収録内容
◯Disc-1 ※初回限定盤 / FC限定盤 共通
<FUNKY MONKEY BΛBY’S 20th anniversary TOUR 〜そのまんま東へ西へ〜>@昭和女子大学人見記念講堂ライブ 本編収録予定
◯Disc-2 (FC限定盤のみ)
20周年を記念したスペシャル映像を収録予定
●封入特典 ※初回限定盤 / FC限定盤のみ
・ライブフォト入り歌詞ブックレット (16P)予定
●早期予約特典
・ニューシングル「夏子」早期予約で<WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY’S -20th finale->公演FC限定最速先行申込
●購入特典
・初回限定盤:ポストカードTYPE-A
・通常盤:ポストカード TYPE-B
※ポストカードはTYPE-AとTYPE-Bで絵柄が異なります。絵柄は後日発表。
※先着特典
■TVアニメ『ぐらんぶる』Season 3
放送開始:2026年7月~
放送局:TOKYO MX / BS11 / MBS
【スタッフ】
原作: 井上堅二・吉岡公威「ぐらんぶる」(講談社「good! アフタヌーン」連載)
監督・音響監督・脚本:高松信司
オープニング主題歌:FUNKY MONKEY BΛBY’S「夏子」
エンディング主題歌:豆柴の大群「裸のマーメード」
アニメーション制作:ゼロジー×セイバーワークス
製作:ぐらんぶる3製作委員会
【キャスト】
北原伊織:内田雄馬
今村耕平:木村良平
古手川千紗:安済知佳
吉原愛菜:阿澄佳奈
時田信治:安元洋貴
寿竜次郎:小西克幸
古手川奈々華:内田真礼
浜岡梓:行成とあ
毒島桜子:山根綺
野島元:江口拓也
山本真一郎:榎木淳弥
御手洗優:花江夏樹
藤原健太:ロバート・ウォーターマン
工藤会長:福山潤
北原栞:諸星すみれ
乙矢尚海:青山吉能
古手川登志夫:川田紳司
水樹カヤ:水樹奈々
カリーナ:M・A・O
古手川紗耶華:大原さやか
チーフ:瀬戸麻沙美
マキ:洲崎綾
・アニメ公式HP:https://grandblue-anime.com/
・アニメ公式X:https://x.com/gb_anime
©井上堅二・吉岡公威・講談社/ぐらんぶる3製作委員会
■<WE ARE FUNKY MONKEY BΛBY’S -20th finale->
12月5日(土) 東京・TOYOTA ARENA TOKYO
open16:30 / start17:30
詳細:https://www.funkymonkeybabys.com/feature/we_are_fmb2026

■FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり「奇跡じゃない」
2026年6月3日(水)配信開始
Pre-add/Pre-save:https:// /kisekijanai
■<FUNKY MONKEY BΛBY’S × いきものがかり 20周年対バンライブ 〜あの日の約束ハタチまSHOW!!〜>
6月20日(土) 東京ガーデンシアター
open17:00 / start18:00
6月21日(日) 東京ガーデンシアター
open16:00 / start17:00
出演者:FUNKY MONKEY BΛBY’S、いきものがかり
特設サイト:https://www.funkymonkeybabys.com/feature/20th_twomanlive







