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LuckyFes
【音楽と映画の密接な関係 2002 お正月 Special!】『アクシデンタル・スパイ』
2001.12.03 00:00
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2001年12月1日より、全国東宝洋画系にてロードショー!●監督/テディ・チャン●製作/ジャッキー・チェン●出演/ジャッキー・チェン、ビビアン・スー、キム・ミン、ウー・シングォ、エリック・ツァンほか●上映時間/109分
予告編もあるオフィシャルサイトはこちら!
『オリジナル・サウンドトラック「アクシデンタル・スパイ』」CPC8-1158 2,520(tax in)2001年11月14日発売
1流されるまま2On This Road3かくれんぼ4エスケープ5メイン・テーマ6強盗事件7病院で一騒動8ゲームの始まり9公衆浴場で一騒動10隠せるものは何でも使え11漁村での戦い12人生最悪の日13運命の選択と神の手14最終対決15止まらない石油運搬車16石油運搬車からの脱出17死の橋18決戦の城19極限アドベンチャー
そこで彼が選んだ香港映画復帰作が、ジャッキー・プロジェクト史上最高の製作費2億HKドル(約33億円)を投じたという『アクシデンタル・スパイ』だ。保険会社や弁護士が複雑に絡むハリウッドのプロダクションでは、あまりに危険すぎて実現不可能なアクションへの挑戦。ジャッキーがこれまでに培ったアクション技術を結集した渾身のスペクタクルは、まさに香港映画の面目躍如、ジャッキー映画の真骨頂を見せつけてくれる。
撮影期間はトータルで18ヶ月。今回の舞台は香港だけにとどまらず、韓国、そしてトルコのイスタンブールで大々的なロケを敢行。韓国では氷点下の厳しい天候が続き、逆にトルコでは40度を超える灼熱の中で4ヶ月にも及ぶ撮影が行なわれたという。蒸気が立ちこめたトルコ風呂でのアクション・シーンや、イスタンブールの有名な香辛料市場を右往左往する逃走シーンなど、現地のエキゾティックな雰囲気もたっぷり味わえる。
さらには、そうしたロケ地の多様さもさることながら、出演者もまた彩りに富んでいる。香港出身のジャッキーと私立探偵役のエリック・ツァンに加え、韓国語と英語を操る新聞記者役のキム・ミンは韓国出身、ジャッキーを翻弄する美少女役ビビアン・スーと謎のビジネスマン役のウー・シングォは台湾出身。さらにトルコ人エキストラ多数とフランス人スタントチームが参加したため、現場では6ヶ国語が飛び交ったとか。
物語は、主人公が自らの出生の秘密を追ううちに国際的陰謀に巻き込まれるというドラマティックな展開。基本的にはシリアスなスパイ・アクション作品なのだが、いつものジャッキー映画でお馴染みのコミカルなシーンも、あちこちに散りばめてあって充分に楽しめる。もちろん、エンディングのNGシーン集も。
ひとつ気になったのは現実世界との奇妙な符号。映画の中で主人公がつけ狙われる理由の1つが、世界を破滅させる力を持つウィルスの存在なのだが、字幕では「アンス1」「アンス2」と訳されていたこのウィルス、実は英語でanthrax、つまり炭疽菌のことなのだ。映画ではもちろん、ジャッキーが世界を守ってくれるのだけど…現実のこの世界はいったいこの先どうなっていくのでしょう!?
文●原 令美(e-fields)