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――昨年、アルバムをリリースする前にWarped Tourに参加しましたよね。どうでしたか?
MIKEY:あのWarped Tourがなかったら、きっと僕たちはここにいなかっただろうね。Warped Tourには感謝しなきゃ。
PAT:ものすごく評判良かったんだ。僕らはまだクラブから出てきたばかりって感じだっただけに感激だったよ。
MIKEY:つまり、その当時僕たちはレコーディングのリハーサルをしてたんだけど、いまいちまだ迷いがあって、自分たちが何をやりたいのかもはっきり分かってなかったんだ。そんな中であのステージに立って、驚異的なリアクションを得ることができて、ものすごく鼓舞された。で、結局その夏中ツアーをやることになって、前向きに仕事を進めることができたんだ。
RIVERS:Warped Tourからは、ほんとに自分たちの活動をまた軌道に乗せるための自信をもらったよ。だってそれまでは部屋の中に座って、「また音楽をやれますように」って祈るばかりだったもん。
BRIAN:実はすぐにでもオーディエンスの前に出て行きたかったんだ!
RIVERS:そう、ウズウズしてたからね。
BRIAN:そもそも、僕たち金を払ってあそこでプレイしてたんだよね。もちろんギャラはなし。バンで移動してたから、出費する一方で。でも、そんなことは問題じゃなかった。あのステージに出ることが大事だったし、すごくエキサイティングな経験だったから。不安だったし恐かったけど、結果的には上手くいったしね。
RIVERS:そして、あのリアクションのおかげで僕たちは自信を取り戻すことができた。その後は新曲が次々と書き上がり、すぐにレコーディングに取り掛かって、ご覧の通りここにこうしているってわけさ。
――あのリアクションには驚きました?
RIVERS:うん、だってあのツアーに出たら殺されるんじゃないかと思ってたもん!
MIKEY:ボコボコにされて殺されると思ったけど、やってみたら素晴らしかった。と言うか、ファンが素晴らしかったし、他のバンドの奴らも超変人ばかりだったから、終ってみたらWeezerのファンになっちゃったって人も多くて、最高に愉快だったよ。
BRIAN:あれは妙だったね。僕らの前に誰がプレイしてたか忘れちゃったけど――ステージが2つあって、あるバンドが演ってると観客席から物が飛んで来るし、次のバンドが登場すると皆「Weezer!」って叫び始めるし。「何これ? ヘンだよ、変!」って感じだった。全く予想してなかったことだから。
――ツアー中に何か、特別心に残ったような出来事はありましたか?
PAT:フェニックスで1回ショウをやったんだ。土の広場が周りにある駐車場みたいなところでね。で、その時僕たちはバンの中にいたんだけど、それが発電機のすぐ側でさ。めちゃくちゃ暑い日で、外は(華氏)120度もあって、そのうえ発電機が300度の熱を発してるんだぜ。絶対遭遇したくない最悪の状況だろ。身の毛もよだつ出来事だよ。まあ、ある意味クールでもあったけどね。
――気に入ったバンドはありました?
PAT:Jurrasic 5はマジで掘り出しもんだったよ。あとNoFxも好き。
MIKEY:Lunachicksかな。毎日観てても飽きないんだ。Bosstonesも素晴らしかった。Green Dayも観てて楽しかったよ。
PAT:あいつらみんな負け犬だけどな。
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サウンドは今のほうが全然ヘヴィだ。Mikeyがすごくラウドでアグレッシヴなプレイをしてくれるからさ
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――前のアルバムから何度かラインナップを変更してますよね。それはバンドにどういった影響を与えましたか?
PAT:そうだなあ、当初は乗り越えていかなきゃいけない問題だと考えていた。そういう意味では前向きに捉えてたよ。でも、ああいった変化があったからこそ、ここまで続けることができたんだと思う。
BRIAN:レコーディングの作業は以前よりずっと速く進むようになったと思うよ。
RIVERS:サウンドも今のほうが全然ヘヴィだ。Mikeyがすごくラウドでアグレッシヴなプレイをしてくれるからさ。
BRIAN:男性ホルモンたっぷりにね。マッチョに。
RIVERS:こいつ、すごいワルなんだよ。
――Mikey、あなたのバックグラウンドについて教えてください。Juliana Hatfieldと一緒にやってたんですよね?
MIKEY:昔のことは記憶にないなあ。
――でも、ファンはWeezerに加入する前のあなたについて知りたがってるんですよ!
MIKEY:ボストンのバンドでプレイしながら育っただけさ。いくつかのインディバンドで、CD作ったり、ツアーやったり、18歳の時からずっとそんなことをしてきた。話すと長くなるから、ここでは止めといた方がいいと思うよ。時間が足りなくなっちゃうからね。
――Weezerのメンバーとはどのようにして出会ったんですか?
MIKEY:Riversとは彼がボストンに住んでた時に出会ったんだ。ハーヴァードに通ってた頃だよ。どこかでショウをやった後に会って、すぐ意気投合して、奴の家の地下室でプレイしてた。実際ボストンでいくつかショウを一緒にやって、それで友達になったのさ。その後、Mattがバンドを抜けて、確か半年ほど経った頃、僕は誰かとツアーに出ていて、RiversはL.A.に戻ってきて、Mattが抜けた後に僕がやって来て、この落ちこぼれたちとプレイするようになった。そんなとこ。
RIVERS:そうそう、彼と僕とは’97年から一緒にやってるんだ。Mattが抜けた時も全然迷わなかったよ。Mikeyを呼べばいいじゃないか、奴ならできる、ってね。
BRIAN:ちょうどRiversがボストンにいた頃、僕たちはベーシストのオーディションをやってて、僕もL.A.で誰か適役がいないか探したりしてたんだよ。で、RiversがL.A.に戻った時に僕が見つけた奴とプレイしたんだけど、最後のほうになってRiversがボストンで一緒にやってたって男が入ってきたのさ。そしたらもう「なんで最初からこいつとやってなかったんだ?」って感じで。けど、どういうオプションがあるか検討しないといけなかったからね。そんなわけで、あっと言う間に話が決まって、同時にオーディションも終了したんだ。大体それで1年くらいかかったかな。
PAT:今やこいつも負け犬さ。
MIKEY:今や僕も負け犬。
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カヴァーをやるのは楽しいよ。ストレスがないから。いい曲かとか、いいアレンジかとか心配する必要もない
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――Goat Punishmentについて聞かせてください。この名前で何度かシークレットギグを行なったと聞いてますが?
RIVERS:いったい全体、なんであんなことしたんだろう。憶えてないな。
BRIAN:うーん、たぶん単純に楽しかったからじゃないの。違ったスタイルの曲をやってみるってことがさ。
PAT:僕は関わってないから、Mikeyに聞いてよ。
MIKEY:Patはカヴァーバンドではやってないんだよね。けど、あのカヴァーものをやってた時は、本当にバンドとして最悪の時期だった。PatなんかL.A.にいなかったんだから。ポートランドの自宅に帰っちまってさ。まあ、僕らとしちゃカヴァーをやるくらいしかなかったんだ。友達にドラムを叩いてもらったりして、ホントに妙な時期だったよ。ただ、ウォーミングアップ的にショウをやり始めたときも、その名前をずっと使ってたんだ。でも、もう使えないかな。みんな知ってるし。
RIVERS:そもそもGoat Punishmentのショウは、KROQのAcoustic Christmas(昨年ロサンゼルスで行なわれたオールスター出演のチャリティコンサート)のためのウォーミングアップだったんだ。自分たちの力をステージで試してみる必要があった。でも、プレッシャーにならないよう、秘密にやりたかったのさ。
BRIAN:僕らは昔からカヴァーをやってたんだ。単に趣味でだけど。
――どんな曲をカヴァーしたんですか?
PAT:Nirvanaの曲ばっかりのショウもやったし、Oasisばっかりのショウもやった。
RIVERS:それに、リハーサルの時はBette MidlerからMetallicaまでなんでもやったよ。
BRIAN:そうそう、片っ端から「次のアルバムはどんな感じのサウンドにする?」って感じでね。単なる練習なんだけど。「この辺の曲はこういう風に使うと効果的だ。なんでそうなのか試してみよう」みたいな。
RIVERS:カヴァーをやるのは楽しいよ。ストレスがないから。いい曲かどうかとか、いいアレンジかどうかとか心配する必要もない。自分が書いたんじゃないし。自分が書いた曲じゃないから、そんなの他人事だもの。自分はただプレイして楽しめばいいだけ。
BRIAN:Pixiesの“Velouria”はアレンジし直したけどね。
――先日、Hollywood Palladiumで行なわれたショウでは、Creedへのトリビュートをやったそうですね?
PAT:それについてはあまり答えたくないな。
MIKEY:やったっけ? 僕たちは確かにもうずっと長い間Creedの大ファンだけどね。彼らは過去30年間で最も重要なバンドの1つだと思うよ。
PAT:僕は実際にCreedのメンバーとは幼なじみで、お互いにライバル心があるんだ。熱いオイルを全身にかけて歩き回りたいような気分だよ。
MIKEY:彼らは昔からの友人だけど、この世界じゃ競争相手みたいなもんだから。
PAT:いつも互いに悪態をつき合ってるのさ。
MIKEY:「Scott(Stapp)、お前あのビデオの中で何やってんだよ?」みたいなことをね。要するに、いつもジャブを打ち合ってるってわけ。
――今後シングルのカップリング曲、もしくはボーナストラックとしてカヴァー曲を入れる予定はありますか?
RIVERS:ああ、そういうこともまたあるだろうね。うん、カヴァーはまた絶対やるつもりだよ。
――Weezerの初めてのショウついて教えてください。とても有名な人と共演したんですよね。誰でしたっけ?
BRIAN:Keanu Reevesだろ?
RIVERS:そう、Keanu Reeves。
BRIAN:素晴らしいバンドだよ、うん。
――初めてのギグにはどんな思い出がありますか?
RIVERS:僕が憶えてるのは、とんでもなくカタルシスな経験だったってことかな。生まれて初めてステージに上がって自分の曲を歌ったんだからね。ビールを1杯飲んだらべろべろになっちゃって、ステージから落っこちた。それが僕のファーストギグの思い出さ。
PAT:今はもう潰れちゃったけど、ハリウッドのRaji’sってクラブで、僕らはKeanu Reevesのバンドのオープニングを務めたんだ。確か彼らもショウをやり始めて間もない頃で、Dogstarって呼ばれてた――今もそう呼ばれてると思うけど。で、自分たちの出番の最後に、僕ら全員で楽器を取り替えっこして、Gary Numanの誰も知らないような曲をやったんだ。今までの人生の中で一番楽しかったショウの1つだね、Weezerのファーストショウは。そのあとDogstarの奴らが登場して、僕らはステージを下りた。あれで35ドルのギャラをもらったよ。もうびっくりさ。だって、当時は皆お金を払ってプレイしてたんだから。
――’01年に突入したことについてはどう思いますか? あなたたちが活動を始めてから10年近く、そして1stアルバムをリリースしてから7年になりますが?
BRIAN:音楽は永遠のものだと思う。いつの時代の曲かなんてことは関係ないんだよ。
RIVERS:そう、『The Blue Album』だって全くのオリジナルというわけじゃないからね。古い感じのスタンダードな曲ばかりだから。流行りものにはなり得ないし、かといって時代遅れになることもないと思うよ。
By Craig Rosen/LAUNCH.com
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