ロバート・パーマーが心臓麻痺で死去。享年54歳

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9月26日(金)、Robert Palmerが心臓発作のためパリで死去した。54歳だった。イギリスのヨークシャーでテレビ番組のインタヴューを終え、20年以上連れ添ったMary Ambroseといっしょに短期の休暇をとっている最中だった。葬儀は来週、彼がAmbrosと共に長年在住したスイスで行われる。その他の予定は後日発表される見込み。

マネージャーのMick Carterは「遺族はショックでとても悲しんでいる。この悲しい知らせの中で人々がくれた愛と支援に感謝している。Robertはすばらしい人で、伝説的なアーティストだった。この先も人々の心に深く刻まれるだろう」と語った。

PalmerにはAmbroseのほか、両親と息子のJame、娘のJane、前妻のSusanが残されている。JamesはPalmerの前作『Drive』に参加している。

Palmerは'49年2月19日、ヨークシャー生まれ。イングランドとマルタ島で育った。Mandrakes、Alan Bown Set、Dada、Vinegar Joeほか、'60年代後半からいくつかのバンドを歴任。'74年、ソロとなって14枚のスタジオアルバムをリリースした。最新作は今年初めに発表された『Drive』。シングルでは「Every Kinda People」('78年)をはじめ、Marvin Gayeのカヴァー「Mercy Mercy Me(The Ecology』)」('91年)ほか、9曲がトップ40入りしている。中でも'86年の「Addicted To Love」はチャート1位を獲得し、ビッグヒットとなった。また、同じ年にリリースされた「I Didn't Mean To Turn You On」が2位を獲得、'88年には「Simply Irresistible」が2週連続2位をキープした。

Palmerのアルバムにはさまざまな音楽スタイルが盛り込まれているが、曲と同じくその容姿でもよく知られている。必ず特注のスーツとネクタイを身につけて現れる彼の姿は、数々のビデオで見ることができる。

Palmerのコンサートはスタンダードからファンク、ロック、Motorheadの「Eat the Rich」、Husker Duの「New Day Rising」といったハードロックまでの素材を網羅。また、自らのレコーディング活動のほか、Duran DuranのJohn Taylor(B)、Andy Taylor(G)、ChicのTony Thompson(Dr)らとPower Stationを結成。'85年に「Some Like It Hot」(6位)とT. Rexのリミックス「Bang A Gong (Get It On)」(9位)の2枚のトップ10シングルを出した。

Palmerの米国でのアルバムセールスは、ゴールドが3枚、プラチナが3枚、ダブルプラチナが1枚。また、ゴールドシングルが1枚ある。

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