ラットのオリジナル・ギタリスト、ロビン・クロスビーが死亡
'80年代のメタルバンドRattの結成メンバー、Robbin Crosbyが6月6日(木)、カリフォルニア州ハリウッドの自宅アパートで死去した。41歳だった。
ロサンゼルス検屍局のスポークスパーソンらは、Crosbyの死が報道されている通り心臓発作によるものか、あるいは8年間にわたって闘い続けていたエイズに関連したものなのかは確認できていないという。ロサンゼルスの救急隊は、Crosbyの死亡時間を午前11時15分(米太平洋標準時)と発表した。屈強なブロンドのギタリストCrosbyは'60年8月4日生まれで、ヒットソング“Round And Round”“Lay It Down”などのビデオにフィーチャーされている。
Crosbyは、南カリフォルニア医療センターでエイズ治療に専念していた'01年7月に、LAUNCHのインタヴューに答えている。彼は'94年にエイズと診断されたが、人によっては10年間の潜伏期間があるため、いつ頃エイズに感染したかは発症するまで分からなかったという。Crosbyはエイズと分かったとき、心によぎった思いを次のように語っていた。
「不思議な感じだった。実感するまでしばらくかかったんだ。いろいろ危ないことをしてきたんで、そうなるんじゃないかって感じはあったけど。ツアーだよ。制限なしにメチャクチャやったからな。しちゃいけない理由なんてなかったし。だから、絶対にツアーで感染したんだと思う」
RattのファンはCrosbyの病気を知ると、お見舞いの手紙や励ましのメッセージを大量に送り始めた。CrosbyはRattがセルフタイトルEPを発売した'83年以来、人々に与えた影響がこれほどまですごいとは思っていなかったとLAUNCHに語った。
「信じられないほどたくさんのメールをもらって、大勢のファンがいるってことに気付いた。今でもこんなに多くのファンがいるんだろ? みんなが、励ましの手紙を書いてくれるんだ。それだけで元気が出るよ。みんなの気持ちが伝わって心が温まるんだ」
Crosbyは病状とその見通しをよく知っていたが、前向きな姿勢を崩さなかった。彼は去る3月にファンに向けて次のようなメッセージを送っている。
「状態は良くなってきている! 新曲作りを楽しみにしてるんだ。みんなの励ましがなかったら、俺はつぶれていただろう。みんなに神の祝福あれ。時間があれば、またロックを始めたい。みんな愛してるぜ! さぁ、始めよう!」
Rattのメンバー同士で多少のいざこざはあったが、バンド仲間の3人はCrosbyに心温まる言葉を寄せた。ドラマーのBobby BlotzerはCrosbyのことをニックネームでThe Kingと呼び、次のように書いている。
「とても心が優しく、人一倍他人を思いやり、頭が良く、才能があり、力強い。とんでもなく強いんだ。俺なんか足元にも及ばないよ。この地上に俺たちが生きていることで、人類は喜び、幸運を感じるだろう!」。CrosbyはBlotzerの家族と共にクリスマスイブを過ごしたことがある。Blotzerは続けてこう書いている。「ひとつ、みんなにも知っておいてもらいたいことがある。Kingが自分の置かれた状況について文句を言っているのを聞いたことは一度もない……分かってほしいんだ……この男は地獄を経験して、それでも絶対に弱音を吐かなかった……今、俺が感じている唯一の安らぎは、彼が襲い来る悪夢から解放されたってことだ」
元リードヴォーカルのStephen Pearcyは「Robbinには甘美な魂と、偉大な才能があった。彼はこの先もずっと深くみんなの心に残るだろう。安らかに眠れ」と記している。
元ベーシストのJuan CroucierはCrosbyと数年来親しく交流しており、次のように書いている。
「しもべからKingへ。Robbin、君は知り合いの皆からいつも愛されるだろう。俺も愛してる。言葉では表せないくらいに。君の優しさと思いやりは国境、人種を越え世界を結ぶ。君の心は純粋な愛。精神は賞賛すべき贈り物。友達になれて本当によかった。一緒に過ごしたすばらしい思い出の数々をこれからもずっと大切にするよ。君がいなかったら、世の中はひどいものになっていただろう。この世のすべての愛と、天国の平和を捧げたい。痛みと苦しみは去った。神の祝福あれ」
また、Motley CrueのベーシストNikki Sixxもメッセージを寄せている。「今日、2人の勇士を失った。1人はキングで友人だった。もうひとりは賞讃すべき人物(Dee Dee Ramone)だ。天国のロックバンドはきっと忙しくなるだろうな。神の祝福を」
Crosbyの葬儀と追悼の予定については現在のところ不明。
Bruce Simon and Dan Panariello, New York (C)LAUNCH.com
ロサンゼルス検屍局のスポークスパーソンらは、Crosbyの死が報道されている通り心臓発作によるものか、あるいは8年間にわたって闘い続けていたエイズに関連したものなのかは確認できていないという。ロサンゼルスの救急隊は、Crosbyの死亡時間を午前11時15分(米太平洋標準時)と発表した。屈強なブロンドのギタリストCrosbyは'60年8月4日生まれで、ヒットソング“Round And Round”“Lay It Down”などのビデオにフィーチャーされている。
Crosbyは、南カリフォルニア医療センターでエイズ治療に専念していた'01年7月に、LAUNCHのインタヴューに答えている。彼は'94年にエイズと診断されたが、人によっては10年間の潜伏期間があるため、いつ頃エイズに感染したかは発症するまで分からなかったという。Crosbyはエイズと分かったとき、心によぎった思いを次のように語っていた。
「不思議な感じだった。実感するまでしばらくかかったんだ。いろいろ危ないことをしてきたんで、そうなるんじゃないかって感じはあったけど。ツアーだよ。制限なしにメチャクチャやったからな。しちゃいけない理由なんてなかったし。だから、絶対にツアーで感染したんだと思う」
RattのファンはCrosbyの病気を知ると、お見舞いの手紙や励ましのメッセージを大量に送り始めた。CrosbyはRattがセルフタイトルEPを発売した'83年以来、人々に与えた影響がこれほどまですごいとは思っていなかったとLAUNCHに語った。
「信じられないほどたくさんのメールをもらって、大勢のファンがいるってことに気付いた。今でもこんなに多くのファンがいるんだろ? みんなが、励ましの手紙を書いてくれるんだ。それだけで元気が出るよ。みんなの気持ちが伝わって心が温まるんだ」
Crosbyは病状とその見通しをよく知っていたが、前向きな姿勢を崩さなかった。彼は去る3月にファンに向けて次のようなメッセージを送っている。
「状態は良くなってきている! 新曲作りを楽しみにしてるんだ。みんなの励ましがなかったら、俺はつぶれていただろう。みんなに神の祝福あれ。時間があれば、またロックを始めたい。みんな愛してるぜ! さぁ、始めよう!」
Rattのメンバー同士で多少のいざこざはあったが、バンド仲間の3人はCrosbyに心温まる言葉を寄せた。ドラマーのBobby BlotzerはCrosbyのことをニックネームでThe Kingと呼び、次のように書いている。
「とても心が優しく、人一倍他人を思いやり、頭が良く、才能があり、力強い。とんでもなく強いんだ。俺なんか足元にも及ばないよ。この地上に俺たちが生きていることで、人類は喜び、幸運を感じるだろう!」。CrosbyはBlotzerの家族と共にクリスマスイブを過ごしたことがある。Blotzerは続けてこう書いている。「ひとつ、みんなにも知っておいてもらいたいことがある。Kingが自分の置かれた状況について文句を言っているのを聞いたことは一度もない……分かってほしいんだ……この男は地獄を経験して、それでも絶対に弱音を吐かなかった……今、俺が感じている唯一の安らぎは、彼が襲い来る悪夢から解放されたってことだ」
元リードヴォーカルのStephen Pearcyは「Robbinには甘美な魂と、偉大な才能があった。彼はこの先もずっと深くみんなの心に残るだろう。安らかに眠れ」と記している。
元ベーシストのJuan CroucierはCrosbyと数年来親しく交流しており、次のように書いている。
「しもべからKingへ。Robbin、君は知り合いの皆からいつも愛されるだろう。俺も愛してる。言葉では表せないくらいに。君の優しさと思いやりは国境、人種を越え世界を結ぶ。君の心は純粋な愛。精神は賞賛すべき贈り物。友達になれて本当によかった。一緒に過ごしたすばらしい思い出の数々をこれからもずっと大切にするよ。君がいなかったら、世の中はひどいものになっていただろう。この世のすべての愛と、天国の平和を捧げたい。痛みと苦しみは去った。神の祝福あれ」
また、Motley CrueのベーシストNikki Sixxもメッセージを寄せている。「今日、2人の勇士を失った。1人はキングで友人だった。もうひとりは賞讃すべき人物(Dee Dee Ramone)だ。天国のロックバンドはきっと忙しくなるだろうな。神の祝福を」
Crosbyの葬儀と追悼の予定については現在のところ不明。
Bruce Simon and Dan Panariello, New York (C)LAUNCH.com
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