ポール・マッカートニー、身近な死がツアーを「とても感動的」にしていると語る

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Paul McCartneyが、Driving USAは「とてもエモーショナルな」ツアーと語っている。しかし、これは米国境を北に越えたカナダからの発言。今週、トロントで開かれた15分間の記者会見で元Bealtesの彼は、仲間の死(妻のLinda、George Harrison)と9月11日のテロ事件が重なって、現在行なっているショウに反響を呼び起こしたと語った。ツアーは米国で5月まで続き、カナダでのパフォーマンスはトロントのみ。

McCartneyは4月13日(土)にAir Canada Centreでコンサートを行ない、次のように語った。「不思議なんだ。身近な人が死んで、世界も人々の死を悼んでいる。これはとてもエモーショナルなツアーで、好きなんだ」「特に9月11日以降、多くの人々が様々な感情を抱いたと思う。どうにかして、その感情を集団で吐き出す場所が必要なんだ。ひとつにはこのツアーがそういう場所になっているみたいだ。John(Lennon)とGeorge、9月11日の事件の話をすると、いろいろな感情が僕たちに押し寄せて来る。自分たちが何を思うかは分かってるし、明白な思いで、それがうまく機能しているんだ」

McCartneyはコンサート中、LennonとHarrisonの2人にトリビュートを贈り、また9月11日の事件を受けて、急遽レコーディングした曲“Freedom”を演奏した。

McCartneyはこうした感情をオーディエンスと共に分かち合いたいと語った。「18歳の頃は、そういうことが照れ臭くて、クールであろうとしていた。今は、かなり楽になったよ。そうだな、実はLindaがバンドから抜けて、最初は何となく辛かった……だけど新しいラインアップになってみて、思っていたほど困難ではなかったんだ……。JohnとGeorgeのためにも曲を作って、ちょっと厳しいかなとも思ったけど、オーディエンスに気に入ってもらえて、すばらしい反応を得た。僕たちは皆、そうやって感情を外に出したんだ。これはセラピーみたいなもので、何かいいことがあるんだろうね」

McCartneyは4月16日(火)、ペンシルバニア州フィラデルフィアのFirst Union Centerでコンサートを行なう。

Gary Graff, Detroit LAUNCH.com
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