マライア・キャリーが2800万ドルでVirgin Recordsを去る

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噂がいよいよ公式なものとなった。ポップス界の歌姫Mariah Careyが、所属レーベルでEMI傘下のVirgin Recordsから2800万ドルの支払いで契約を解除された。Careyの離籍については何週間にもわたり様々な憶測が飛び交っていたが、CareyとEMIの共同コメントにより離籍が正式発表された。今回の両者の合意で、Careyへの2800万ドルの支払いと共に、彼女の複数のアルバムにわたる巨額な世界発売契約に終止符が打たれた。Careyは、'01年4月の契約成立時に支払済みだった2100万ドルもそのまま受け取ることになっている。

CareyがVirginと契約を結んだ際の契約金の予想額は、各マスコミによって8000万ドルから1億ドルとされていた。Virgin移籍後の第1弾アルバム『Glitter』の売上は全世界でわずか200万枚に留まり、前作までのような評判を得られなかった。EMIは、音楽の売上全体が落ちてきている時期に経費を軽減するため、Careyを切り捨てる決断をした。Careyは今回の離籍についてこう述べている。
「これは私にとって正しい決断です。すでに提示されている、たくさんの新たな刺激的なチャンスを楽しみにしています。Virginの幸運を祈ります」

EMI Recorded Musicの新会長/CEOのAlan Levyはこう付け加えている。
「私たちは、これがEMIにとって最も賢明な措置であると判断しました。Mariahの多大な幸運を願っています」

Careyは'90年代のトップ女性ポップ・アーティスト。世界中でアルバムとシングルあわせて1億5000万枚以上を売り上げ、Recording Industry Association Of America(米国レコード産業協会)から計84のゴールドおよびプラチナ、さらにマルチ・プラチナ・レコード認定を受けている。2月3日にはルイジアナ州ニューオーリンズのSuperdomeで開催される“Super Bowl XXXVI(第36回スーパーボウル)”でボストン・ポップスをバックに国歌斉唱を行なう。

Jason Gelman, New York LAUINCH.com
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