SHELTER 10年間の軌跡をギュウッと凝縮→発射するスペシャル月間【2001.10.10版】

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10年間をギュウッと凝縮→発射!

SHELTER 10年間の軌跡をギュウッと凝縮→発射するスペシャル月間。
そのめくるめくアニヴァーサリー・アクトの数々をとくとご覧下さいっ!!

ロックンロール → サイケデリック → ファンキー・モンキー・ベイベー♪




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この日、登場は THE NEATBEATSSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERの2バンド。先陣を切ってステ-ジへと現われたのは、超ゴキゲンな“ROOTS OF ROCK'N-ROLL BAND”とも言うべき THE NEATBEATS。ドラマ-が軽快に叩き出す8ビ-トに乗って登場したメンバ-達。やおらセッティングを始め、イカした音のチュ-ニングがあったところで、爆裂しためくるめくロックンロ-ルの世界の幕開けだ。


▲THE NEATBEATS
いきなりフロントの3人がモニタ-へと乗り上げ、天井へ頭をぶつけんばかりの勢いと凄まじいテンションで、切れ味鋭い演奏を、「これでもか!」と言わんばかりに突きつけていく。

しかも4人の繰り出す音楽が、まさにロックンロ-ル・ミュ-ジックの博物館とでも言うべき、様々なサウンド・スタイル達。チャック・ベリ-ばりのステップを踏んでのナンバ-が飛び出せば、和製サム&デイブとも言うべき、黒っぽい楽曲も登場。さらにロカビリ-にロッカバラ-ド、シェイク・ポップ、ガレ-ジ・ミュ-ジック、サ-フ・ロックなどなど、本当に多種多彩なロックンロ-ルの神髄を、とてもポップなメロディと歌(たまにパンクっぽかったりも)に乗せ届けてくれるもんだから、観客達も終始ゴキゲンなダンス・パ-ティ気分。

とは言えそこは21世紀の現代。けっして'50~'60年代のような、ドレスアップした華やかなダンスホ-ルにはならず、モッシュばりに観客達がガンガン身体をぶつけ合ってるところは、まさにイマドキのパ-ティ・スタイル。

時にはツイストを踊ったり。時には天井にぶつからんばかりのエビぞりジャンプを魅せたりと、パフォ-マンス面でも観せ場を満載。マジにこのバンドを観るだけで、ロックンロ-ルの歴史が理解できてしまうくらい、場内の空気を'50~'60年代の華燭兼備な空間へと導いてくれていた。なにせアンコ-ルではキャロルの「ファンキ-・モンキ-・ベイビ-」まで飛び出すほど。まさしく和洋取り混ぜたロックンロ-ル・ワ-ルドって感じだね。

そうそう余談だけど、次に登場する SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER のアイハさんが、ステ-ジ袖でボトル片手に「ファンキ-・モンキ-・ベイビ-」を聴きながらノリまくってました。


▲SEAGULL SCREAMING
KISS HER KISS HER
そんな熱狂的なロックンロ-ルな世界から一転。 SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERの登場と共に、場内の空気は一気にドラッギ-な危なくも妖しい雰囲気へ。

ボトル片手に登場…やおらギタ-を手にし、ガツ~ンと6弦を掻き鳴らし始めるや、そのまま荒々しくもサイケデリックな轟音ロック・サウンドを、ガシガシに繰り出してゆく彼女達。時にはキュ-トな歌声も交えつつ。でも本質は、感情剥き出しのワイルドかつサイコティックな叫び声こそが魅力…とばかりに、豪快な歌声を、その手が弾き出す豪傑な音のウネリへと乗せ、客席へとぶつけてゆくアイハ。

この日は音の関係か、いまいち轟音ギタ-のハウリ具合が弱かったが。そんな出音のショボさなど関係ないとばかりに、床へ叩きつけるかのような勢いでギタ-へ感情をぶつけ、クレイジ-かつ恍惚感あふれる音を紬ぎあげてゆくアイハ。そんな彼女のキレまくった演奏をしっかりと支えてゆく2人。まさにステ-ジ上で繰り広げられていたのは、女性版ジミ・ヘンドリックス(チと褒めすぎか)ばりのサイケデリックかつグランジ・ヘヴィネスなロック・ワ-ルド。

とは言えMCでは、酔っぱらったアイハが、おしっこネタやらエステでのワキゲがどうたらの話など、下ネタを連発。その会話に最初は付き合っていたベ-スのナオも、最後の方では呆れ返ってたほど。まぁそんなMCの下世話ささえ彼方へと飛ばしてくれる、サイケデリック/サイコトリップなロックの神髄的な演奏をぶつけてくれていた、この日の SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER。

アンコ-ルでは、完全にヘベレケ状態になっていたアイハが、先程演奏をしていたTHE NEATBEATS のメンバ-をステ-ジへと招き入れ、思い切り自分が楽しみたいとばかりに、「ファンキ-・モンキ-・ベイビ-」のセッションを実践。かなりハチャメチャな演奏ではあったが、“楽しむ”と言う気概は十分出ていたぶん、その破天荒ぶりを観れたということだけで、満足か(笑)。
文●長澤智典
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