R.E.M.のPeter Buckが飛行機での暴力事件で謝罪、釈放される

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R.E.M.のギタリスト、Peter Buckは、4月21日(土)にシアトルからロンドンへ向かう飛行機のファーストクラスで起こした暴力事件(4月22日ニュース参照)についてロンドンの裁判所で罪を問われていたが、4月23日(月)に釈放された。

Buckは3万ポンド(4万3000ドル)の保釈金を支払い、R.E.M.はヨーロッパでのプロモーション活動を続けることが可能となった。彼らは4月26日(木)に英国のテレビ番組Top Of The Pops、4月29日(土)にCDUKに出演、また同29日(土)にはロンドンのトラファルガー広場でSouth Africa Freedom Day Concertを開く。

バンドは5月にもプロモーションツアーを続行し、ロンドン、ミラノ、パリ、マドリード、ドイツのケルンに姿を見せる。その後、米国へ戻り、5月15日にThe Late Show With David Lettermanに出演する。R.E.M.の12作目、『Reveal』は同日の5月15日に発売。

44歳になるBuckは今回の裁判で、6月18日にロンドンのオックスブリッジ治安判事裁判所に出廷しなければならないことが決定した。R.E.M.のマネージャー、Bertis Downsはそれを受け、Buckに代わって次のような声明を発表した。
「プロモーションツアーを許可してもらい、裁判所には感謝しています」「問題は6月半ばまで延期となり、その時はもちろん出廷します。事件については、とても申し訳なく思っています。本当に恥ずかしい限りです。ただ、弁護士の忠告に従い、これ以上のコメントはできませんから、控えたいと思います」

ロイター通信によると、Buckは機内で酔っ払い、機長の指示に従わず、2度に渡って搭乗員に暴行を加えたうえ、威嚇および機内の瀬戸ものを壊すという破壊行為を行なったとのこと。ロイターはまた、R.E.M.のロンドンエージェント、Bob GoldがBuckの保釈金のうち2万ポンドを支払い、この事件が「まったく彼らしくないものだ」と記者たちに語った、と伝えている。「事件が起きた状況も悪かった。彼らはそのへんのロックバンドとは違う。彼らは非常に厳格なバンドなんだ」

Buck逮捕のニュースは、音楽ファンにとっても驚きの出来事だったようだ。米音楽産業のゴシップサイト、Velvet Ropeには「Peter BuckはOasisのオーディションを受けるのか?」という皮肉が寄せられ、ロックスターの行為はLiam Gallagherのようでなく、たいていはおとなしいものだということを示唆している。

関連ニュースをもうひとつ。R.E.Mは4月23日、ロンドンでのテレビ出演に参加できるパスを枚数限定でファンクラブの会員に配布した。

Buckは先日、R.E.Mの次の計画についてLAUNCHに話してくれた。
「えっと、コンサートをいくつかしようと思っている。本当のライヴツアーにはならないかもしれないけど、何ヶ所かでみんなの前で演奏するつもりだ。それに、テレビやビデオに出演したりしようと思う。うん、準備はできてるよ。アルバムもすごく良く出来てると思う。今までで一番いいんじゃないかな。それに、長年活動してきて、この年でさ、まだアイデアがあるというのも気に入ってるんだ。本当にみんながびっくりするようなことだと思うよ」

Craig Rosen & Neal Weiss、ニューヨーク
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