| 『YORUMANIA FULL』 DAIZAWA/FAMIRES UKDZ-FM-01 2,625(tax in) 2001年2月23日発売
1. カンタンが降ってるんだ 2. 乗れ! 3. ダレガクルノ? 4. ショウドウガイの季節 5. トリセツ 6. カンペキなヨナカ 7. カベ 8. メトロノームカフェ 9. イチバンサキニ 10. ヨゲンはハズレタ 11. ファミレス 12. まるでリーダーみたいに
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ライヴ・スケジュール <TOMOVSKYインストア・イベント>
●3/3(土)16:00~ タワーレコード名古屋近鉄パッセ店 〔問〕名古屋近鉄パッセ店 052-586-3155
●3/4(日)16:00~ タワーレコード梅田店 〔問〕梅田店 06-6343-4551
●3/10(土)19:00~ タワーレコード新宿店 〔問〕新宿店 03-5360-7811
●3/11(日)16:00~ タワーレコード福岡店 〔問〕福岡店 092-722-4611
<TOMOVSKY TOUR YORUMANIA FULL>
●4/4(水)渋谷ON AIR WEST 〔問〕FLIP SIDE 03-3470-9999
●4/12(木)十三 ファンタンゴ 〔問〕サウンドクリエーター 06-6537-4400
● TOMOVSKY official H.P. http://www.tomovsky.com
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| ――まずはロンチ初登場につき、大木知之のソロことTOMOVSKYとしての歴史から聞いていきましょう。
TOMOVSKY: もともとカステラってバンドをやっていたんだけど…団体活動があんまり得意じゃないからソロを始めた、かな。草野球とか団体競技は好きなんだけどね。で、昔、ひとりでMTRで録ってカセット作って売っていたんです。そこからまたやろうかなって。
――ソロの作品は前々から出したかったの?
TOMOVSKY: ん~、まずは作りたかったってのが先だね。バンドはバンドでやっているけど、ひとりならばこういうの作るんだけどなあってのはあった。で、それを趣味的に作って遊んでたら、友達が「売り物にしちゃえ」って。そういってるうちに、問屋に卸せば日本中においてもらえるよ、と。そりゃあ楽で良いなって。
――そしてメジャーレーベルのdohb discからお声がかかるわけですね。
TOMOVSKY: うん。カセットでなくCDも作ってみないかと。それも良いかなあと。で、そこでアルバム4枚ほど出したんだけど、そのレーベルが無くなっちゃって、また自分でやるのかなぁと思っていたら、今度はUKプロジェクトがCDを出さないか、と。で、去年ミニアルバム『YORUMANIA』出して、今回のアルバムで僕のレーベルを立ち上げつつ『YORUMANIA FULL』をリリースしたのです。
――それでは、その2作の違いというのは?
TOMOVSKY: 単純に曲数が違う(笑)。それと、サウンド。アルバムの方がドライでザラザラしてると思う。シングルのときもザラザラ感を出したくて作ったんだけど、イヤフォン型のヘッドフォンで作業して……。このヘッドフォンって少しの音量でも音が歪んだり、高音がジャリジャリに聴こえるのね。だから、実際出来上がった音をステレオで聴くとマイルドなテイストでさ。なので、アルバム作るときはちゃんとした密閉型のヘッドフォン買って作業に取り掛かったから、ザラザラ感がちゃんと出たかな。
――そうすると、意味合い的には、ミニのほうはパイロット的なのですか?
TOMOVSKY: まあ、多分そろそろアルバム出るよって。2000年の9月にハードディスクレコーダーを買ったの。TOMOVSKYもデジタル時代に突入(笑)! でも、全然使いこなせなかったから、ミニアルバムを出す時期では4~5曲が精一杯で、ちょうど良かったんじゃないかな。あんまり深い意図はないってことだよね。
――今作は、『LEISURE』『ORANGE FICTION』と続いて、ソロ初期に戻った感じがあるのですが、ご自身はどうですか?
TOMOVSKY: ん~、『LEISURE』は特殊なアルバムで、ASA-CHANGと上田(禎)クンと高橋幸宏さんがプロデュースして、TOMOVSKYの曲を彼らなりの色で染めてみたという実験作品でもあるからなぁ。でも、今回のは、絶対ひとりでやりたかったんです!って意気込みはないよ。よく勘違いされるんだけど、レコーディングを1人でやってるのは、俺の場合それが一番楽だし、早いから。曲思いついたその日にレコーディングして、2~3日の間で完成形にしたいんだ。曲できたのに、レコーディング時期じゃないからとか、メンバーやスタッフのスケジュール調整とかなると、その間に制作意欲が殺がれちゃう。だから、1人でやってるのは早いからってだけ。だって他の人のCDとか聴くと、やっぱりバンドサウンドってカッコいいなって思うし、今度のライヴはバンド形式でやるし。だから今回のアルバムもいろんなTOMOVSKYヴァージョンのひとつ。『LEISURE』『ORANGE FICTION』ときて『YORUMANIA FULL』って流れはないよ。精神的にも繋がりもないから、どこぞの雑誌が欲しがるような深~い意味合いはない(笑)。
――あはは(笑)。ただ、今回はタイトルがすごく意味ありげで、“らしい”かなって。
TOMOVSKY: 夜好きなワタシ、……じゃダメですか(笑)。でも、僕の場合、短期集中で作るから、そのときの自分をガーっと出しちゃう。そうなると、ある意味、その時々コンセプトアルバムとも言えるかもしれない。
――さて、それでは歌詞なんですけど、全て一人称なんですね。
TOMOVSKY: そうだねえ、それはカステラのときからそうだったな。音楽使って人に愛を伝えようとか、心を動かそうなんておこがましいこと考えてないから。音楽は好きで、趣味でやってることだから、一生音楽との接し方はこんな感じだろうな。
――なるほど。詞だけ取ると日記風ではありますね。
TOMOVSKY: そうかもね。それ以外無いもん。でも日記はこんなに音楽的じゃ無いけどね。日記は書くけど、憂鬱な愚痴が多いし(笑)。ん~、日記っぽい音楽っていうとあんまり良いイメージって無いから、そういう風に取られちゃうとは……これから頑張るよ(笑)。
――TOMOVSKYさんは絵も描きますよね。このアルバムのジャケットもご自身の作品で。
TOMOVSKY: 絵はねえ、もうアルバムの時しか描かない。疲れた。絵を描くには体が辛い! たばこと酒とクレヨン……って感じでね。ま、レコーディングもそうなんだけどね。昔は絵描いてていろいろと発見があったけど、そのうち発見するようなこともなくなっちゃって…。
――飽きちゃった? じゃあ、音楽は?
TOMOVSKY: 音楽はねえ、まだ飽きないから続いてる。キリねえんだよなあ。たまに「音楽ってこんなもんかぁ」と思わせる寸前に、また先を見せられちゃうんだなぁ、音楽の神様に。
――この先、50、60歳になっても音楽やってますかね。
TOMOVSKY: やりたくなったらやる。音楽は趣味だから、たまたまお金貰えてラッキーだし、貰えるならもっとって考えるのも好きだし。ラーメン好きがラーメン食うようなもんよ。 |
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