ジョージ・ハリスン、英国の精神保健法について率直に語る

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英国政府は今週、国家精神保健法の重要改正案を発表した。それに対してGeorge Harrisonとその妻、Oliviaは、より抜本的な改革を求めている。

'99年の12月、Harrison夫妻は、Michael Abramによって自宅で残忍な襲撃を受けた。Abramは妄想型精神分裂症で危険性が伴う病気だったが、長い間どの医師にも麻薬中毒と誤診され、精神病治療施設には収容されていなかった。彼は元Beatlesのメンバーとその妻に対する殺人未遂容疑で裁判にかけられたが、先月、精神異常を理由に無罪となった。その後、裁判所の判決により、安全な精神病院に無期限で収容された。

今回の主要な改正案の1つに、襲撃犯が精神病院から退院する日時を英国政府が被害者に知らせる、というものがある。それに対しHarrisonは、政府は真の問題に取り組むことを怠り、英国保健大臣のAlan Milburnは「問題を取り違えて」発表した、と言う。Harrisonは英国のIndependent紙に次のような内容の手紙を寄せた。

「あの事件以来、私たちは多くの方から手紙をいただきました。完治しないまま精神病院を退院した患者による数々の恐ろしい襲撃を知って、子どもたちにそのことを教えた人たちや、あきれるほど不十分な治療しか受けられずにいる妄想型精神分裂症の子供を持つ親からも手紙をもらいました。より具体的で問題に適した厳格な基準を設ける必要があることは明白です。一般化するのは無理だとしても、日常的に重大なミスが起こり、それが私たちが巻き込まれた事件のように悲惨な結果となっていることは明らかなのです」

George Harrisonの姉、Lou Harrisonは英米の精神保健制度の現状についてLAUNCHに話してくれた。
「精神を病んで、精神的あるいは肉体的に助けが必要であるにもかかわらず、満足な援助を受けていない人たちが常にいます。残念なことに、制度がどんなにうまく機能したとしてもね。人が病気になったり、ひどい麻薬中毒にかかったり、精神病になったりして社会生活を送れないでいるのは驚くことではないのに」

彼女はまた、公の目にさらされて生活を送る人たちには、残念ながら警備の必要性が高まる、とLAUNCHに語った。
「私の弟に限らず、人々から注目されて生きている有名人たちがリスクをとらなければならないというのも同様に悲しいことね」

Sue Falco、ニューヨーク
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