【俺の楽器・私の愛機】1653「愛猫に聴かせたいGuyatoneフルアコの音色」
【GuyatoneフルアコSG-35】(東京都世田谷区 岡本貴之 52歳)
4、5年前に下北沢の中古楽器店で出会ったのがこのギター。ボディが割れたジャンク品で、確か1万5千円程度で売りに出されていました。初めて観たときの感想は「グヤトーンのフルアコなんて珍しい」というか、グヤトーンってギターも出してるんだ?と思ったぐらいの無知さもありまして、安いし弾く分には別に問題なし、と思って購入しました。
しかしながら、いざ持ち帰るとあっという間に触らなくなり、いつしか部屋の隅に追いやられる始末。インテリアというにはあまりも雑な扱いをしてしまっていたのですが、今年に入り俄然ギターを弾きたい欲がまたメキメキと芽生えてきまして、一念発起して修理に出すことに。某楽器店に持ち込むと、ボディ割れはなんとか修理できるものの、電気系統がイカれているのと、ボリュームコントロール等も交換が必要とのことで、ボディ割れ修正、回路交換、ポット×4、ジャック、ネック等々の調整、ストラップピン取付けと、結構な大修理に。これは“治療不可”かと諦めかけましたが、辣腕リペアマンのおかげでなんとか蘇りました。ただし修理費は本体購入額を余裕で越えちゃいました(泣)。
フレットがほぼないぐらいの摩耗状態なので打ち直しも必要か、と思いきや意外にも弦がビビることなくクリアに音が出ます。この状態でこれは奇跡では?とリペアマンも驚いておりました。コードを鳴らすとシャキッと粒立ちの良い音がして心地良く、トーンを絞り指弾きでブルースやジャジーなフレーズを弾くと甘い音色が最高です。部屋の隅で埃や猫の毛を纏っていたギターということもあり、我が家の猫も自分の匂いが移っているのか警戒心なくギターに近づいてはうっとり聴き入ってくれます。そんな愛猫ですが、ちょっとでもミスタッチしたりノイズを出すとすぐその場を去ってしまう、じつに正直なオーディエンス。猫に気に入られるサウンドを奏でられるよう励んでいる今日この頃です。
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まさしく掘り出し物ですね。ギブソンで言えばES-175の立ち位置のギターですから、潜在能力は山より高く海より深いギターな気がします。フレットも摩耗もあれど、もともとフレットレスワンダーのような設計だったんじゃないでしょうか。猫ちゃんは忖度してくれない動物なんで、この子がオーディエンスにいれば最速で上達するはず。ありがたい。猫ちゃんもおとなになったみたいですね。(BARKS 烏丸哲也)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
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