【速レポ】<京都大作戦2024>10-FEET、初日ラストにポジティブな波動「音楽、最高やな。音楽の力って凄いな」

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まだ夕暮れには早い時間の18時40分、太陽が丘に響き始めた登場SEは「そして伝説へ」。会場全体を埋めつくすように広がり、掲げられる10-FEETや京都大作戦のタオル。湧き上がる歓声に歓迎され、まずステージに現れたのは笑顔のKOUICHI。続けて両手をあげながらNAOKIが、さらに行進の足取りでTAKUMAがステージに登場した。

◆ライブ写真

「ついて来いよ、おまえら! 絶対、置いていくから」──TAKUMA

トリッキーな煽り文句と共にバンドサウンドを喰らわす10-FEET。直後、一瞬のブレイクを挟んで、NAOKIのランニングフレーズから突入したのは「super stomper」だった。ライブで培った圧倒的なパワーと説得力を持つ曲に、オーディエンスは瞬時に食らいつく。ジャンプし、力の限り腕を振り上げ、コーラスの声も張り上げる。丘の上までの2万人がひとつになった京都大作戦ならではの光景は、いつだって鳥肌が立つ。オーディエンスの興奮ぶりを前に、10-FEETの3人もギヤをガンガンに上げていくばかりだ。




なにしろ、直後に投下したのは最新シングルからの新曲「gg燦然」。関西では今年3月からテレビやラジオで流れているから、リリース前から曲を知っているファンも多いだろう。TAKUMAが熱狂的タイガースファンであることも。野球愛も投影させると同時に、メタルにも強く影響されたルーツや遊び心も反映させたのが「gg燦然」だ。そのスリリングな展開に刺激されまくったオーディエンスは、思う存分に飛びまくる。熱を帯びていくばかりのライブに、これでもかと10-FEETは「ハローフィクサー」を響かせていった。

「ほんま、心から全員が楽しい気持ちで帰ってくれたらいいな、と思います。俺らも気合入れてやるから、気合入れて楽しんで帰ってほしいやんか。この瞬間、この空間を大事にしていきたい。ライブの現場でいい波動を伝染していくように、そのためにも全力でみんなで笑って帰りたいと思いますんで、よろしくお願いします」──TAKUMA



そこから始まった、これまた新曲の「helm'N bass」。イントロのレゲエリズムに合わせ、腕を上下に揺らすオーディエンス。楽しい波動はどんどん広がり、太陽が丘の上のほうまでグルーヴする人の波。さらに「1sec.」では映画『クローズZERO』にも出演した俳優のやべきょうすけが飛び入りし、煽りに煽る。TAKUMAもオーディエンスに向かって「全然足りへんぞ、どうした! そろそろ起きろよ!」と豹変。しかし10-FEETの勢いはこんなもんじゃ収まらない。

「おまえら、ブッ飛ばしていくぞ!」とNAOKIの声から突入したのは「第ゼロ感」だった。自らのテーマソングのごとく、この曲を愛するファンは多い。ステージから放たれる真っ赤な照明を受け、熱い想いを10-FEETと曲にぶつけていくオーディエンスばかりだ。中盤を迎えたとき。NAOKIの「湘南乃風がやってくるぜ!」の声と共に飛び入りしたのは、もちろん湘南乃風。



おおっ、これは…! 数ヵ月前、音楽チャンネル『OPEN MIC by JIM BEAM』で、ファンたちの熱望により実現したのが10-FEETと湘南乃風のコラボレーションだった。そのとき共演した曲のひとつが「第ゼロ感 feat. 湘南乃風」で、コーラスや間奏部分に湘南乃風のオリジナルリリックが加わり、その超絶コラボっぷりも大好評だった。それが生で実現である。しかも、あのときの再現ではなく、このステージ限定のスペシャルアレンジ。湘南乃風の存在感と勢い十二分なコーラスが入り込み、曲の持つ勇壮さは倍増。若旦那がタイガースのユニフォームを羽織っているから、TAKUMAのエネルギーも倍増。湘南乃風に合わせてジャンプを決め、力強く声を張り上げるオーディエンスもパワーを増すばかり。ステージ上の事件は、いつだって突然起こるものだが、こんな嬉しい騒ぎならいつだって大歓迎だ。

「みんな、めっちゃカッコ良かった。音楽、最高やな。音楽の力って凄いな。ほんま、音楽の現場からポジティブな波動を発信していこう。京都大作戦、最高!」──TAKUMA




騒ぎの余韻を味わうように「蜃気楼」を聴かせていく10-FEET。中盤ではオーディエンスに歌を任せ、その歌声を10-FEETの3人は浴びて、音楽の力を改めて噛みしめている。本編ラストの「goes on」では、「まだまだ俺らはダサい。カッコ良くなっていこう。一緒にいくぞ」とメッセージ。メンバーとオーディエンスの心意気が、太陽が丘を熱く彩っていった。

アンコールではドクター長谷川がトランペットで加わった特別版「SHOES」をはじめ、夜が訪れ始めた太陽が丘に優しく響く「風」、さらに「時間がちょっとだけあるから」と「VIBES BY VIBES」を次々に聴かせた10-FEET。



そして、初日すべての演奏を終えて、最後の挨拶のときに“京都のキングオブポップ”改め、“京都のキングオブフォーク”のKOUICHIによる「とんぼ」(長渕剛)からの一本締め。TAKUMAによるタイミングずらしの“エイエイオー”など、やりたい放題。最初もそうだが、最後もやっぱり笑いで持っていく10-FEET。それでこそ、京都大作戦のボスである。

取材・文◎長谷川幸信
撮影◎HayachiN / Yukihide"JON..."Takimoto / 青木カズロー


セットリスト

1. super stomper
2. gg燦然
3. ハローフィクサー
4. helm'N bass
5. 1sec.
6. 第ゼロ感 feat. 湘南乃風
7. 蜃気楼
8. goes on
encore
en1. SHOES
en2. 風
en3. VIBES BY VIBES

■<京都大作戦2024 〜翔んで騒いで万々祭゛〜>


7⽉6⽇(⼟) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
7⽉7⽇(⽇) 京都府⽴⼭城総合運動公園 太陽が丘特設野外ステージ
open9:30 / start11:00
〒611-0031 京都府宇治市広野町⼋軒屋⾕1

▼7⽉6⽇出演者 ※50⾳順
【源⽒ノ舞台】Ken Yokoyama / Saucy Dog / サンボマスター / 湘南乃⾵ / dustbox / 10-FEET / FOMARE / HEY-SMITH
【⽜若ノ舞台】炙りなタウン / GUMX / サバシスター / SIX LOUNGE / SHANK / Maki / RED SPIDER
▼7⽉7⽇出演者 ※50⾳順
【源⽒ノ舞台】ENTH / SUPER BEAVER / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / Dragon Ash / マキシマム ザ ホルモン / RIZE / ROTTENGRAFFTY
【⽜若ノ舞台】アルステイク / Age Factory / THE SKIPPERS / Fire EX. / プッシュプルポット / Paledusk / MAYSON's PARTY
※10-FEETは2⽇間とも出演

【鞍馬ノ間】EGOLA / ⼤阪籠球会 / TEAM ISHIKAWA / TEAM-S / TEAM NICK / TEAM HAPPY LUCKY FROM SOMECITY OSAKA / TEAM FUKUOKA / ちきゅう
京都ハンナリーズ (エキシビションマッチ)

▼チケット
・通常札:2⽇通し券 18,820 円(税込) / 1⽇券 9,410 円(税込)
・童札(わらべふだ):2⽇通し券 9,400 円(税込) / 1⽇券 4,700 円(税込)
※童札は、2024年7⽉時点で⼩学⽣(⽣年⽉⽇が2012年4⽉2⽇〜2018年4⽉1⽇)の⽅が申し込み可能。必ず⼤⼈の⽅(通常札・家族札購⼊者)と⼀緒にご来場ください。童札のみでの⼊場はできません。
(問)公演:サウンドクリエーター 06-6357-4400
(問)チケット:https://ticket.kyoto-daisakusen.kyoto/contact

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