【インタビュー】<LuckyFes'24>出演・7ORDER、新体制で夏フェス初出演「炎天下にも負けないライブモードの7ORDERを観ていただけたら」
今年3月、リーダーの安井謙太郎がCEOを務める株式会社L&L’sにてメンバー自らが会社の経営、運営を行うことを発表した7ORDER。結成5周年のタイミングでは同じメロディで異なるアレンジの2曲「But(裏)」「But(表)」を発表したことも記憶に新しい。
ソロでの活動も行いながら7月1日からはシングル「But」のリリースツアー<7ORDER NEW SINGLE RELEASE TOUR 2024>を開催するなど精力的な活動を続ける彼らが、<LuckyFes 2024>の初日・7月13日に登場する。
7ORDERが夏の野外フェスに出演するのは<LuckyFes 2024>が初となる。メンバーのうち安井、真田佑馬、諸星翔希の3人に、観客目線と演者目線それぞれでフェスについて語ってもらいながら、「But」収録の2曲、現在のグループのモードについて訊いた。第2章に突入し、果敢にオリジナリティを開拓し続ける彼らは、我々にどんなステージを見せてくれるのだろうか。
<LuckyFes'24>タイムテーブル
LuckyFesオフィシャルサイト:https://luckyfes.com/
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◾️自分たちで決めることが増えたぶん、発信するもの全部に僕らの体温が通っている
──第2章の幕開けとして株式会社L&L’sにてメンバー自らが会社の経営、運営を行うことを発表してから、反響はいかがですか?
安井謙太郎:各所で「社長!」といじられるようになりました(笑)。あだ名がもう1個増えましたね。このインタビューもそうなんですが、これまで関わりのあった皆さんに「改めてよろしくお願いいたします」と出会い直している感覚があるので、新鮮さもあります。
諸星翔希:会社を発表したことで、世間からの見られ方は今までとちょっと変わってくるのかなとは思っていて、安井社長からも常日頃「いち社会人として恥ずかしくないように生きろ」と命じられております(笑)。やっぱりこうやってちゃんと発表したからには、それを継続していかないといけないなって。
安井:そうだね。メンバー同士で意見を出し合うことが増えた気がする。
──7ORDERはもともとそういうグループだったとも思いますが。
安井:そこからさらにもうひとつ深くなりましたね。さっきモロ(諸星)が「いち社会人として~」と言っていたように、クリエイティヴ面以外にも日々の言動や、周りの人たちへの接し方のような、細かいところまで言い合う機会がすごく増えました。自分たちで決めることが増えたぶん、発信するもの全部に僕らの体温が通っている実感はすごくあるし、これからもっともっとそうなっていく気がしますね。自由度が高くなりましたし、責任も大きくなりました。
真田佑馬:最近はエンタメシーンにもいろんな運営方法があって、自分たちで会社を運営していくこと、自分たちなりの方法を見出していくことも選択肢のひとつになってきていると思うんです。現時点ではかなり手探りなところも多いですが、1歩ずつ自分たちのオリジナリティを追求していくことが大切だと思っていますね。
安井:もともとパフォーマンス以外の部分にも関わっていたいというメンバーが揃っているから、こういう体制が成り立つんだと思います。これまでも「え、これはどういう流れで決まったんだっけ?」みたいなことがあると、なんだかうまく回らないことが多くて。
諸星:みんな自分で何かを企画したり、自分で進めていくのが好きなんですよね。プロデューサー気質のメンバーが多いというか。
──それに加えて、皆さんを支えてくれるチームの方々がたくさんいらっしゃるから、7ORDERもフレキシブルに活動できるのかもしれませんね。
安井:支えてくれる人たちがいてくれるのは、ほんと運がいい以外の何物でもないです。この前みんなでお蕎麦を食べたときに、サポートベーシストの憲人くんと「縁がつながって運になって、運が縁になるよね」と話していたんです。7ORDERは今までもずっと人との出会いには恵まれているから、本当に感謝しかなくて。
真田:運が良かったから今も7ORDERを続けていられるなって本当に思うんですよ。怒涛の5年間でしたけど、ここまでこれたのはファンの皆さんや周りのスタッフさんのおかげでもあるし、僕らの運の強さもあると思っていて。
諸星:不思議なことが多いよね。7ORDERとして動き出したのが令和元年になってすぐの2019年5月なんですけど、グループ名の候補に「order of harmony」があって、そこから「7ORDER」になったんです。そしたら新元号発表時に、「令和」の「令」は秩序を示す「order」の意味があると海外メディアが報じていて、それに対して日本側が「令和」は「beautiful harmony(美しい調和)」という意味だと訂正した……みたいなニュースがあったんだよね。
真田:そうそう。自分たちにとってタイムリーなワードがふたつも出てきてびっくりしたんだよ。
諸星:「やばい、元号が俺らを応援してくれてる!」ってなったよね。あと「この日は777日目ピッタリ」みたいなことも過去にあったりして。
安井:僕らはこういうふうにこじつけみたいに「運がいい!」と勝手に勘違いする長所があります(笑)。
真田:<LuckyFes>にも「機会をいただけるならぜひ出たいな」と思っていたらほんとに出演の依頼をいただけて、それもご縁のおかげなんですよね。運がちゃんと縁を引き寄せてくれている気がします。おまけに茨城は長妻怜央の地元なんです。長妻以外はみんな東京周辺出身だから、メンバーの地元にみんなでライブに行ける経験は初めてで、それがすごくうれしいんです。
──7ORDERは<LuckyFes'24>の初日、7月13日のWING STAGEにて11:40からの出演です。
真田:夏の屋外ステージに立つのは実は初めてなんです。自分はいろんな夏フェスに遊びに行っていた側なので、<LuckyFes>の会場のあるひたちなかの暑さも実際に肌で感じていて(笑)。いろんな人から「炎天下のステージはやべえぞ」と言われつつも、屋外ならではの気持ち良さはあるからわくわくしていて。
諸星:夏フェスはずっと出たかったので、決まったときはすごくうれしかったです。時間的に見るとRAINBOW STAGEに出演するFLOWと気志團のちょうど真ん中なので、これも俺ら運がいいな!と思いますね。特攻服着てステージ立つのどう?(笑)
安井:炎天下で?(笑)。僕はもともとコンサート系ばかり観に行っていたので、そんなに夏フェスに行くタイプではなかったんですけど、人生で初めて行った夏フェスはすごく思い出に残っていて。さなぴー(真田)に連れてってもらったんですよ。
真田:みんなでレンタカー借りて行ったんだよね。7ORDERになる前だったと思う。6年くらい前かな? やっさん(安井)がラジオをやっていて、そのスケジュールの兼ね合いで日付を決めた記憶があるから。
安井:7ORDERのメンバーと……あと拾った人(笑)。
──拾った人?
安井:高速道路のサービスエリアで朝ごはん食べて車に戻ろうとしたら、「大阪」と書いてある段ボールを持ったヒッチハイク風の男の子から「できるところまで連れて行ってもらえませんか?」と声を掛けられて、その子を途中まで送り届けた後にフェスに向かったんです。懐かしいなあ。それで夏フェスの会場に到着して……衝撃的だったんですよ。なんだこの楽しいイベントは!?って。みんながごはんを食べたり、お酒を飲んだりしながら音楽を楽しんでいる姿が本当に新鮮だったんです。
──確かにコンサートとは全然違う文化ですよね。
安井:フェスはいろんな楽しみ方ができるんだなと思いました。あと、いろんなアーティストと出会えるのも楽しいですよね。全然知らなかった、聴いたことがなかったアーティストも、ライブを観たらすごく好きになって、それ以降に聴く音楽がガラッと変わったりもする。新しいもの、新しい感覚と出会える場所だと思います。
真田:ドリンクを買っているときでもどこかで誰かがライブをしているので、音楽が逃げていかないんですよね。みんなで「いつか俺らもこういう夏フェスに出てみたいよね」「お客さんとファンの人とスタッフさんたちで一丸となって楽しむ!みたいなあの感じを、ステージに立つ側で味わいたいね」と話したのを覚えています。そこから時が経って、7ORDERになって5年経って<LuckyFes'24>に出演が決まったので、本当に何年越しの思いが叶ったんですよね。すごくうれしいです。
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