【速レポ】＜LuckyFes'24＞大トリを飾るNEWS、音楽に集い繋がったフレンズたちの思いをのせて──

3日間に及んだ＜LuckyFes'24＞も、とうとうフィナーレ。大トリを飾ったのはNEWSだ。

◆ライブ写真

野外フェスにこれまで何度か出たことはあるものの、意外にも夜のステージは初めて、と事前コメントを出していた彼ら。いったいどんなステージを見せてくれるのか、会場にはワクワク感が漂っていた。

そんな超満員の中、まずはヒットナンバーであり、ライブの定番曲「weeeek」をお披露目。カラフルな灯りの中、3人とも小高いところから会場を見渡し、火花と共にパワフルにライブをスタート。2番のAメロBメロ部分では、加藤シゲアキが「＜LuckyFes'24＞、俺たちがNEWSだ！」と吠え、小山慶一郎は「ジャンプする準備できていますか！？」と煽りサビへ。曲の最後には「最後までよろしくお願いします！」と増田貴久が丁寧に挨拶をした。


「BLUE」では、序盤「どのアーティストのでもいいので、タオル掲げてください！」と小山。そして喜んで応じるフレンズたちのタオルは色とりどり。さまざまなアーティストの、そして音楽のファンが集うフェスならではの光景に、3人も嬉しそうな表情を浮かべていた。

ステージが暗転したのちに披露されたのは、2012年、彼らがNEWSとして再始動した際の思い出深い一曲「フルスイング」。今までの軌跡を振り返るような楽曲の世界観、そしてそれを野外で歌う光景はどことなくエモーショナルな気分にさせてくれる。笑顔で歌う増田、一言一言噛み締めるように歌う加藤、観客一人一人と目を合わせるように語りかける小山、これはNEWSの歌であり、聴いた“キミ”への応援ソングだと感じた。


3曲歌ったところでMCへ。小山は「最後の最後を任せられました！　ありがとうございます！」と声を弾ませる。これに対し、増田は「熱気がすごいね！」と観客たちを称賛。「昼間から見ている人、雨に濡れたんでしょ？」と聴くと、加藤が「昨日までは、この時間も雨予報が出ていて。みんな帰っちゃうんじゃないかと思ったもん」と不安を吐露した。

そして「ここから結構ハードなの続くよ！」と予告。増田の歌唱力が、これでもかと言わんばかりに発揮される「BURN」では、火柱と赤いライティングの中、3人の熱気を感じるステージに。「ROOOTS」では、歌詞がモニターに目まぐるしく表示される中、レーザーの中で大盛り上がり。観客は手を挙げて、負けじと応戦してみせた。


そこからガラリと印象を変えたのは、メロウな雰囲気と疾走感、両方を持ち合わせた「夜よ踊れ」、そこからヒットナンバー「チャンカパーナ」へと繋ぐ。増田が《約束するよ　チャンカパーナ》の部分を《約束しよう　＜LuckyFes＞》と叫ぶと、観客も大喜び。さらに雰囲気を変えて、爽やかな夏の思い出を歌ったサマーチューン「SUMMER TIME」へと繋いだ。

曲終わりに小山は「みんなが盛り上がってくれたから、月が見えてきたね！」とコメント。空を見上げると、昼間の土砂降りが嘘のように、くっきりとまるい月が浮かんでいた。


そして、グランドフィナーレとして披露されたのはGRe4N BOYZ提供の楽曲「U R not alone」。「NEWSのファンじゃない人たちも大丈夫です！　NEWSのファンが先導してくれるので、ぜひついてきてください」と小山が言った通り、最終的には会場が一体となりシンガロング。メンバーがステージの端っこまで行き、できるだけ多くの観客と目を合わせる姿が印象的で、その姿はタイトル通り“ひとりじゃない”ことを感じさせた。

──ここに集まった人たちのつながりを思わせる光景。この3日間の締めくくりに相応しいラストとなった。夏の夜も“陽”のオーラでポジティブに盛り上げたNEWS。《約束しよう　＜LuckyFes＞》という増田の一言があったとおり、またいつかこの場所にきてくれることを期待したい。

※フレンズ＝＜LuckyFes＞参加者の呼称


文◎於ありさ
写真◎高田真希子/team SOUND SHOOTER