【ライブレポート】モーニング娘。'24、日本武道館単独公演で「もっと好きになってしまいました」

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モーニング娘。'24 が5月27日、東京・日本武道館で単独ライブ<モーニング娘。'24 コンサートツアー春 MOTTO MORNING MUSUME。FINAL>を開催した。同公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆モーニング娘。'24 画像

9年にわたってグループのリーダーを務めていた譜久村聖が、2023年秋ツアーをもってグループを卒業。新たに生田衣梨奈がリーダーとなった新体制で臨む春ツアーのファイナルとして行われたのが本公演だ。会場に約9000人のファンが訪れたほか、全国47都道府県の50以上の映画館でもライブビューイングを実施。さらにはオンライン動画サービスHuluでもライブ配信されるなど、全国13都市31公演を巡ったツアーのラストにふさわしい公演となった。


ライブ中には、新体制後初となる通算74枚目のシングル「なんだかセンチメンタルな時の歌/最KIYOU(両A面)」を8月14日に発売することをサプライズ告知。また、ライブ前日の夜に、今秋のツアーをもってグループから卒業すること発表したサブリーダーの石田亜佑美が「最後まで魂を燃やして駆け抜けます!」と、卒業への思いに触れる一幕もあった。

開演前の会場は、卒業を発表した石田のメンバーカラーである青一色に。ライブは「One・Two・Three(23Ver.)」でスタートし、「Wake-up Call~目覚めるとき~」「Happy birthday to Me!」「HEAVY GATE」とアップチューンをたたみかけ、ファンを自分たちの世界へ冒頭から引き込んでいく。

冒頭のMC でリーダーの生田が「日本武道館にお集まりのみなさん! こんばんは」と挨拶したのち、石田が「たくさんの応援の声や、寂しいという声も届いています。本当にありがとうございます」と、自身の卒業発表に関しての周囲の反応を告白。続けて「私はモーニング娘。の魂が大好き。卒業発表しましたが、今日はツアーファイナルなので、モーニング娘。の魅力を皆さんにぶつけます。どうか最後までお楽しみください!」と力強く宣言し、ファンから大きな拍手が巻き起こっていた。


さらにここで「皆さんの“もっと”に応えるべく、新曲を世界初披露したいと思います!」と小田さくらがサプライズで発表すると、会場から再び大きな歓声が。ファンからの声援を受ける中、8月発売予定の両A面シングルから「最KIYOU」を初披露する。「最KIYOU」は山﨑愛生と北川莉央のフェイクでスタートし、2人のフェイクが会場を一気に新曲の世界へと引き込んでしまう。ほかにも、先日加入1周年を迎えた17期メンバーの井上春華と弓桁朱琴のサビ前のパートや、野中美希と横山玲奈によるラップなど、随所に聴きどころが散りばめられていた。

新曲披露のあとは「ギューされたいだけなのに」「私のなんにもわかっちゃない」「青春小僧が泣いている」「KOKORO&KARADA」と最初のターンとは異なり、ミディアムナンバーを披露。グループとしての楽曲の多彩さ、メンバーの表現力の幅の広さでファンを魅了していく。


その後MCコーナーを挟み、懐かしいシングルやアルバム曲を歌うシャッフルユニットコーナーへ。生田、石田、野中による「恋は時に」でコーナーがスタートすると、今の季節にぴったりな「春 ビューティフル エブリデイ」を羽賀朱音と北川が優しく歌い、岡村ほまれと山﨑は元気いっぱいに「彼と一緒にお店がしたい!」をパフォーマンス。ほかにも「Style of my love」(小田・牧野真莉愛・弓桁)、「INDIGO BLUE LOVE」(横山・櫻井梨央・井上)、「怪傑ポジティブA」(生田・小田・羽賀・横山・北川・井上)と、このツアーだけの魅力がギュッと詰まった時間が続く。また、石田・野中・牧野・岡村・山﨑・櫻井、弓桁が歌う「色っぽい じれったい」では、冒頭の色っぽいセリフを牧野と櫻井が担当。2人の吐息まじりの声に、会場からは大きな歓声が起こっていた。

その後は、モーニング娘。のライブには欠かせないメドレーへ突入。毎回、作り込まれた曲間のつなぎや、ノンストップでパフォーマンスを続けるメンバーが話題となるが、今回も怒涛のメドレーを展開。「SONGS」「Tokyoという片隅」「君さえ居れば何も要らない (updated)」「Teenage Solution」「What is LOVE?(23Ver.)」などを歌い、会場を埋め尽くしたファンを熱狂させ続けた。


メドレーの後は、ファンへ向けた感謝の気持ちとライブの感想をメンバーが述べていく。1年前の武道館公演でお披露目された17期メンバーの井上は、その際に客席からライブを見ていたことを振り返り、「その時の感動が蘇ってきた。いつまでも初心を忘れないように頑張りたい」とコメント。櫻井と山﨑、岡村はツアーを振り返り、ファンへの感謝を口にする。「たくさんの歓声に包まれてコンサートができたことが嬉しい」(櫻井)、「上を目指して頑張ることを目標にツアーに取り組んできました。これからも成⾧できるようにがんばります」(山﨑)、「ライブのない平日はファンの方に会えなくて寂しかった」(岡村)。

ライブ中に涙を流すファンを見たという北川は「楽曲の持つ力を実感しました」と語り、「これからも、その力を私たちが大きくして届けていきたい」とさらなる飛躍を誓った。横山は、声援をアラームにしたいとファンに懇願。「“横山!”とちょっと強めに言ってください」とリクエストし、ファンからの大声援に「毎日、いい目覚めができそうです」と笑顔をみせていた。

羽賀は「私はモーニング娘。の曲が大好き。もっと上を目指して、いろんな人に曲を伝えていきたい」と話し、同期の牧野は「6月2日、エスコフィールド北海道で待っています!」と大好きな日本ハムファイターズで自身が行うファーストピッチをPR。野中は「素敵なコンサートありがとうございました」とファンへの感謝を口にし、小田はライブ途中で体調不良になってしまった弓桁に触れ「あこちゃん(弓桁)は皆さんに楽しんでいただくために頑張っていたので、赤いサイリウムはそのままにして楽しんでいってください」と弓桁のファンへ優しく語りかけていた。

石田は大量に汗をかいてしまい照れ笑いをみせるも「でも、こんなに本気になれるのがモーニング娘。ライブをしている時間が生きているなと思える」と達成感にあふれた表情を見せ、最後を締めくくるリーダーの生田は「もっともっとみんなにとって、今のモーニング娘。が続けばいいなっていうグループになればいいなと思います」と、今のグループの体制に自信をのぞかせていた。


ラストスパートでは「Are you Happy?」「君の代わりは居やしない」「Password is 0」というライブの定番ナンバーを歌い上げ、最後は「わがまま 気のまま 愛のジョーク(23Ver.)」へ。サビ部分のコール&レスポンスで、ファンの“愛されたい!”の大合唱が武道館に響き渡り、本編は終了となった。

アンコールは、先に披露した「最KIYOU」の両A曲のもう一方となる、つんく♂作詞作曲の「なんだかセンチメンタルな時の歌」でスタート。体調不良で途中退場していた弓桁も復活し、全員そろってのパフォーマンスを果たす。その後は「HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~」を披露したのち、再びMCへ。MCでは昨日卒業発表をした石田が、再び卒業に対する今の思いと、感謝と決意を口にした。


「私は今日、“もっと”モーニング娘。が好きになってしまいました。モーニング娘。には⾧い歴史がありますが、どの時代にもその時ならではの素敵なところがある。だから今も、今にしかないグループの魅力があると思っています。みんなで今を積み重ねて、最後まで魂を燃やして駆け抜けますので、最後まで応援をよろしくお願いします!」──石田亜佑美

ラストは「Be Alive」「ここにいるぜぇ!(23 ver.)」を歌い、新体制による春ツアーを締めくくった。ツアータイトルの<MOTTO (もっと)>には、“もっとやれる、もっと上を目指す”など、現状で満足するなというメッセージが込められているという。まさに今回の武道館公演は、新体制のもと、もっと上を目指すグループの今が感じられるライブとなっていた。

■<モーニング娘。'24 コンサートツアー春 MOTTO MORNING MUSUME。FINAL>5月27日(月)@東京・日本武道館 SETLIST

01. One・Two・Three(23Ver.)
02. Wake-up Call~目覚めるとき~
03. Happy birthday to Me!
04. HEAVY GATE
05. 最KIYOU
06. ギューされたいだけなのに
07. 私のなんにもわかっちゃない
08. 青春小僧が泣いている
09. KOKORO&KARADA
10. 恋は時に / 生田・石田・野中
11. 春 ビューティフル エブリデイ / 羽賀・北川
12. Style of my love / 小田・牧野・弓桁
13. INDIGO BLUE LOVE / 横山・櫻井・井上
14. 彼と一緒にお店がしたい! / 岡村・山﨑
15. 怪傑ポジティブA / 生田・小田・羽賀・横山・北川・井上
16. 色っぽい じれったい / 石田・野中・牧野・岡村・山﨑・櫻井・弓桁
17. ロマンスに目覚める妄想女子の歌
18. よしよししてほしいの
19. SONGS
20. Tokyo という片隅
21. 君さえ居れば何も要らない (updated)
22. Teenage Solution
23. 純情エビデンス
24. What is LOVE?(23Ver.)
25. Are you Happy?
26. 君の代わりは居やしない
27. Password is 0
28. わがまま 気のまま 愛のジョーク(23Ver.)
29. なんだかセンチメンタルな時の歌
30. HOW DO YOU LIKE JAPAN?~日本はどんな感じでっか?~
31. Be Alive
32. ここにいるぜぇ! (23ver.)

■74枚目のシングル「なんだかセンチメンタルな時の歌 / 最KIYOU」

2024年8月14日(水)リリース
※両A面シングル
「なんだかセンチメンタルな時の歌」
 作詞:つんく 作曲:つんく 編曲:神谷礼
「最KIYOU」
 作詞:児玉雨子 作曲・編曲:大久保薫

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