【俺の楽器・私の愛機】1613「なんで皆これを使わないんだろう...?」
【Line6 Variax 300】(岩手県 Kay 22歳)
ギターに限らず楽器はメーカーやモデルによってれぞれ音に特徴があり、自分が欲しい音を出すためにはそれに応じた楽器を選択する必要があります。でもズボラな自分にとって、それらの行為は面倒以外の何者でもありません。キーボードみたいに色々な音が出せるギターがあればなぁ......。ありました。
所謂モデリングギターと言えばこのVariaxの他にVOXのStarstreamなどもありますが、あの近未来的な見た目に比べ、こちらは幾分オーソドックスな見た目です。目に見える所にピックアップが無いため違和感こそありますが、それはこのギターがピエゾを搭載しているためです。そこで拾った信号を加工し、様々な楽器の音として出力しています。
このギターはテレキャスやストラト、レスポール等エレキの音を出せるのはもちろんですが、バンジョーやシタールといった少し変わり種の楽器の音を出すことができます。更にはアコギ(12弦含む)の音もモデリングされており、宅録など大きい音を出せない環境でもアコギの録音が出来ます。自分はこのアコギのモデリングが大好きです。
モデリングされている楽器によっては少し物足りなさを感じることもありますが、基本的には楽器の特徴を捉えた完成度の高い音をしており、更には5x2通りのユーザープリセットを登録できるため、1曲の中でコード弾きはアコギ、カッティングはストラト、ソロはレスポール。というようにほぼほぼ不可能に近い持ち替えを実現することも可能です。
恥ずかしながら自分で撮った動画で失礼しますが、この動画の音源の録音には全てVariaxを使用しています。
モデリングギターはどれほど弾き込んだところで音がメロウになったり程よく枯れたり。ということがありません。楽器を育てる楽しさは他に比べて劣ります。ですが自分はそんな、いつでも同じ音を出せる安心感が大好きです。
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このKayさんの投稿、Variax開発者が読んだら「そうそう、そのように使いこなして欲しかった」ときっと泣いて喜ぶぞ。ある意味夢のようなギターですからね。でも発想に対して技術が追いつかず「ん…」という歴史もあります。私は1980年代にセイモア・ダンカンが満を持して発表したコンバーチブル2000というアンプを発売日当日に買いました。40万円くらいした記憶があります。こいつが画期的でして、パワーアンプこそEL34×4で固定ですが、プリ部がモジュールになっていて、別売のモジュールに差し替えると様々なアンプに様変わりするというもの。モジュールもノーマルからクラシックからハイゲインとかプレゼンスとか様々なものがあり、刺す順番を変えるだけでも音が大きく変わっていく。フェンダーアンプにもマーシャルにもメサ・ブギーにもなるぞ、なんならトランジスタモジュールもあるのでJCにだってなっちゃうよ、という夢のアンプだったのです。でもね、いろんなトーンが自在に作れたものの、常にセイモア・ダンカン臭が出るという個性がありました。その個性は消せないのよね。でもいいアンプだったなぁ。(BARKS 烏丸哲也)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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