【ライブレポート】Knight A - 騎士A -、過去最多本数のツアー<EDEN -楽園->終幕+武道館ワンマンを8月開催

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Knight A - 騎士A - (以下、騎士A)が、2ndシングル「EDEN」を携え、3月から4月にかけてキャリア史上最多公演数となる全国6会場15公演のツアー<Knight A - 騎士A - 2nd LIVE TOUR 2024 EDEN -楽園-『Adam』/『Eve』>を開催、気炎万丈な姿を見せつけた。4月28日に大阪・Zepp Osaka Baysideにて行われたツアーファイナルより、<Adam>と題した昼公演および<Eve>と題した夜公演のオフィシャルレポートをお届けしたい。

◆Knight A - 騎士A - 画像

旧約聖書の冒頭『創世記』に登場するアダムとイブ。天地創造によって生を受けた初の人類である2人を神が住まわせたのは、苦しみのない楽園“エデンの園”だった。エデンの園の“善悪を知る知恵の木”を思わせるオブジェが存在感を放ち、シャンデリアやクリスタルカーテンなどナイトクラブさながらの装飾が施されたゴージャスなステージ。そこは、“Adam=騎士A”と“Eve=リスナー(ファンの総称)”にとっての楽園だ。


パイプオルガンの音色が荘厳な雰囲気を演出し、バンドメンバーによる骨太なインストゥルメンタルが期待感を高める中、姿を見せないままに5人が歌声を響かせたのはシングル「EDEN」収録の「ファミリー」だ。まひとくん。、しゆん、そうま、ばぁう、てるとくんがマントのフードを目深にかぶって代わる代わるステージに現れ、5人揃って“♪光は要らない 仲間がいればいい それがファミリー”と気高く歌えば、もはや神々しい。

「AllVIN」では、そうま、まひとくん。、しゆん、てるとくん、ばぁうの順にカウントアップしながらフードを外し、メンバーの顔が露わに。マントを脱ぎ捨てた5人は、メンバーカラーのスパンコール&それぞれの個性に合ったデザインが映える黒基調衣装で、“♪俺たちが最上最強のオンリーワン”というフレーズに相応しく、ラップもダンスも気迫たっぷりだ。


昼公演では「俺たちの姫になれ」、夜公演では「俺たちのものになれ」というばぁうのひと言も起爆剤となったアンセム「Q and A」、それぞれのメンバーカラーバットを手に勢いよくかっ飛ばした自己紹介ラップ曲「Knight Game」と畳みかければ、とんでもないボリュームで巻き起こるコール&レスポンス。ツアー初日から約1ヵ月、メンバーのパフォーマンスの彩度にしても、メンバーカラーのペンライトを振るリスナーとの一体感にしても、驚くほど高まっている。

個々のメンバーカラーを取り入れた私服衣装に着替え、静かなモノローグから5人が歌声を丁寧につなぎ重ねていったのは「春風と君」。“君”への想い、歌声、表情、全身で伝える“届かない気持ち”を抱く切なさ、痛みにしても、初日に増して心を動かすものだったように思う。「春風と君」は、“声”を武器とする5人、その歌力が映えるエモーショナルなナンバーだ。


中盤と終盤、さらにアンコールは、昼公演と夜公演でセットリストを変えていた今ツアー。中盤、昼公演ではタイトル通り跳ねたくなるような「Jump!」、難易度の高い歌もダンスもスタイリッシュにきめた「NOPE」を披露した。一方の夜公演では華麗なステッキパフォーマンス(しゆんとてるとくんのステッキ交換も!)で沸かせた「Attention Lies」、マイクスタンドの前に立ち“永遠に続くアイ”を誓った「Dreamy Night」を披露。楽曲ごとにがらりと異なる表情に翻弄されるのもまた、楽しい。

騎士Aにしか歌えない歪な愛の歌「乙女警察」。続く「ask yourself」ではベンチや街灯がステージに運ばれ、「春風と君」の導入部分同様、ばぁうは“光”、てるとくんは“色”、しゆんは“声”、そうまは“時”、まひとくん。は“花”をモチーフにした終わりのモノローグも、とても美しかった。


一転、ラグジュアリーなラウンジソファ&ガラステーブル&赤絨毯の登場で途端にステージが不夜城と化したのは「HIME×GOTO」だ。黒スーツにそれぞれのメンバーカラーを配したシャツを合わせた姿で掃除道具を手に下積み開始、どんどんのし上がっていく破竹の勢いと強烈なカリスマ性を感じさせる5人に、きっと売れっ子ホストも真っ青だ。

シャンパングラスを手にステージを躍動し、最後に5人で乾杯する姿も新鮮だった「『A』BYSS」。メンバー同士ゼロ距離になる瞬間目白押しで艶っぽさ全開、覇者の風格も漂わせた「KING」。澄んだハイトーンやファルセット、インパクトあるダンスで騎士Aの新たな扉を開いた「EDEN」。いざなわれた楽園は、とても奥が深い。


リスナーのすさまじい熱量に、「みんなの声やばいね!」と満面笑顔の5人。関西弁で愛を告白し、昼公演ではたこ焼きポーズで、夜公演では通天閣ポーズでリスナーと記念撮影をして、あまりに高揚した夜公演ではTikTok投稿用の動画撮影も。1公演1公演を、瞬間瞬間を大事にする騎士Aなのだ。

序盤で着用した黒基調衣装を再びまとった終盤は、流れるようなラップ、キャッチーな振付、“やりたいようにやる!”という強い意志が顕著なキラーチューン「GO!!!」を挟んで、昼夜公演のセットリストをチェンジ。昼公演では、しなやかで柔らかな歌声で包んだ「Thirsty」、鮮やかな剣舞で“天下無双”を改めて示した「真世界」、リスナーが大きくクラップした「Shall we Dance!!」を。夜公演では、オトナモードなR&B「The Night」、勇ましい剣舞にも不屈の精神が宿る「OVERDRIVER」、“見せつけるよNo.1”というフレーズが似合いすぎる「ShowTime」を。多才で多彩な5人だからこそ、なせる業だ。


本編ラストは、まひとくん。が「きみのすべてを捧げてくれ」と呼びかけた「Sweet Trap」。騎士Aの“甘い罠”にならいつまでも溺れていたい、リスナーなら誰もがそう思っただろう。

メンバー全員おそろいのラフなTシャツに着替えて登場したアンコール。昼公演では、軽快なダンスナンバー「Tokyo Lover's Night」、夏の夜風のような歌声が耳に心地よい「Night Escape」を。夜公演では、リスナーが大きくクラップした「アイビー」、がなりや巻き舌で荒ぶるメンバーとともにリスナーも大合唱した「生まれたときから地球の癌です」を。さらに、夜公演のみのダブルアンコールでは「Night Escape」を届けてくれた5人。有終完美である。


最後、メンバーの誇らしい「騎士A!」に、「ナンバーワン!」と全力で応えたリスナー。どこにいてもつながれるインターネットはもちろん、血の通ったやりとりができるライブもまた、騎士Aとそのリスナーにとってかけがえのない居場所、楽園だ。

ツアーファイナル公演終了直後の生放送では、2つの嬉しい発表もあった。ひとつは、待ちかねた「ask yourself」の動画投稿。同曲は今回のライブツアーのタイトルにもなっている2ndシングル「EDEN」収録の1曲だ。もうひとつは、結成4周年の記念日である2024年8月2日に、日本武道館での初ワンマンライブを開催すること。ついに、夢のステージに立つのだ。どんな困難も乗り越えてきた強さと挑戦心、揺るぎない覚悟が、騎士Aにはある。彼らは、誰にも踏み荒らすことのできない“楽園”をこれからも守り抜いていく。


取材・文◎杉江優花
撮影◎林晋介

■<Knight A - 騎士A - 2nd LIVE TOUR 2024 EDEN -楽園-『 Adam 』>4月28日(日) @大阪・Zepp Osaka bayside セットリスト

01. ファミリー
02. AllVIN
03. Q and A
04. Knight Game
05. 春風と君
06. Jump!
07. NOPE
08 乙女警察
09. ask yourself
10. HIMExGOTO
11.『A』BYSS
12. KING
13. EDEN
14. Thirsty
15. GO!!!
16. 真世界
17. Shall we Dance!!
18. Sweet Trap
encore
en1. Tokyo Lover‘s Night
en2. Night Escape

■<Knight A - 騎士A - 2nd LIVE TOUR 2024 EDEN -楽園-『 Eve 』>4月28日(日) @大阪・Zepp Osaka bayside セットリスト

01. ファミリー
02. AllVIN
03. Q and A
04. Knight Game
05. 春風と君
06. Attention Lies
07. Dreamy Night
08 乙女警察
09. ask yourself
10. HIMExGOTO
11.『A』BYSS
12. KING
13. EDEN
14. The Night
15. GO!!!
16. OVERDRIVER
17. ShowTime
18. Sweet Trap
encore
en1. アイビー
en2. 生まれたときから地球の癌です
W encore
en3. Night Escape

■<Knight A - 騎士A - 2nd LIVE TOUR 2024 EDEN -楽園-『 Adam 』 / 『 Eve 』>

3月26日(火) 愛知・Zepp Nagoya
3月27日(水) 愛知・Zepp Nagoya
3月30日(土) 北海道・Zepp Sapporo
4月04日(木) 福岡・Zepp Fukuoka
4月07日(日) 宮城・SENDAI GIGS
4月19日(金) 神奈川・KT Zepp Yokohama
4月20日(土) 神奈川・KT Zepp Yokohama
4月27日(土) 大阪・Zepp Osaka Bayside
4月28日(日) 大阪・Zepp Osaka Bayside

■日本武道館ワンマン決定

2024年8月2日(金) 東京・日本武道館
※結成4周年記念日となる2024年8月2日(金)に初の日本武道館ワンマンライブ開催決定
※チケットなど詳細は後日発表

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