スティーヴ・モーズ「サイモン・マクブライドのほうがディープ・パープルに適合している」
Frank Schwichtenberg, CC BY-SA 4.0
2022年夏にディープ・パープルを脱退したギタリストのスティーヴ・モーズは、自分より彼の後任、サイモン・マクブライドのほうがいまのディープ・パープルには適合していると考えているそうだ。
モーズは、ステージ4の癌を患う妻と過ごすため、ディープ・パープルの活動から身を引いた。最近、『Sea Of Tranquility』のインタビューで、それがなかったとしても、そろそろディープ・パープルを離れるときだったと思うかと問われたモーズはこう語っている。
「それは答えを見つけるのが不可能な質問だ。現場の近くにいると、離れているときのようには見えないことがある。いま、2年間離れてみて、自分の素質や才能、欠点なんかが見える。フライング・カラーズや(ディキシー・)ドレッグス、スティーヴ・モーズ・バンドでやっていることは僕に適している…。収まりやすい。でもね、脱退しなかったと思うよ。なぜなら、僕は(ディープ・パープルは)多分、あと1枚アルバムを作り、あと1回ツアーをやったら終わりだと思ってたんだ。だから、僕はあのバンドの終わりに立ち会いたかった。それが僕のマントラだった」
「だから、僕は“ここを離れられて嬉しい”なんてことは言っていなかった。でも、こういうことになり、離れてみると、僕はいま、音楽的により自分に適した場所にいると思ってる。そして、サイモンは僕より彼らに上手く適合していると思う。彼らは多くの公演を開いているからね。僕は、“このツアーは本当に長い。疲れが出るときがくる。もっと短いツアーにしたらいい”って言ってたんだ。誰もそんなこと聞きたがらなかった。特にマネージメントはね」
モーズはディープ・パープル脱退後、無理のない範囲で、スティーヴ・モーズ・バンドのライヴ活動を行っている。彼は昨年春、『Beaver County Times』のインタビューで、これならば「短期間にし、9割の時間は家にいられるし、妻を連れ出すこともできる」と話していた。
Ako Suzuki
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