ジューダス・プリーストのロブ・ハルフォード、立ち入り禁止とは知らずAC/DCの楽屋に進入
André Banyai, CC BY 2.0
ジューダス・プリーストのフロントマン、ロブ・ハルフォードは、2023年10月、米カリフォルニアで開かれた<Power Trip>フェスティバルに出演した際、同じ日にプレイしたAC/DCのメンバーに挨拶しようと、彼らの楽屋を訪れ、ちょっとした騒動を巻き起こしたそうだ。
スタッフがハルフォードの入場を許可したため、無理やり入り込んだわけではないが、AC/DCの楽屋は関係者以外立ち入り禁止で、ハルフォードはそれを知らなかったという。
彼は、UKの音楽誌『Metal Hammer』のインタビューで、その逸話を明かした。「俺と(ツアー・マネージャーの)Gideonしかいなかったときだ。俺が、“バギーを止めてくれ。(楽屋へ)行って、彼らに挨拶する”って言ったんだ」「彼らはデカい目隠しされたフェンスの中にいた。ゲートにいた誰かが、“いいですよ。でも、あなただけ”って言ったから、俺は中に入ったんだ。そしたら、誰もいなかった! Gideonを見たら、“行け、行け!”って言われたんだ」
「俺はうかつだったよ! みんな、準備してたんだ。久しぶりのライヴだったんだから。俺が引き返そうとしたら、“ロブ? ロブか?”って声が聞こえた。振り返ったら、ブライアン(・ジョンソン)だった!ブライアンは長椅子に座り、タバコを吸ってた。“ブライアン!”って言って、ハグし合った。俺が“本当に申し訳ない。俺はここにいるべきではない”って言ったら、彼は“いいんだよ。俺らただ、落ち着いていたいだけだ”って言ってた。だから、俺は彼とちょっとお喋りし、グッドラック、アンガス(・ヤング)やみんなによろしくって言って、去ったんだ」
これが、ちょっとした騒ぎになったそうだ。「10分後、Gideonが“大変だ、面倒なことになってる!”って言い出した。“なんで?”って訊いたら、“彼らは俺らを入れるべきではなかったんだよ。アンガスは厳格なルールを設けてて、バックステージには誰も入れないんだ。誰も!”って」
「重要なライヴだった。誰もが集中せねばならず、妨害は禁物だ。俺は完全にそれをリスペクトする!よく考えていなかった俺が悪い。でも、俺を知ってるだろ。俺は誰の楽屋にだって押しかける!ハハ!」
その日、AC/DCのライヴ・パフォーマンスは、2016年9月以来7年ぶりだった。
ジューダス・プリーストは先週、通算19枚目のスタジオ・アルバム『Invincible Shield』をリリース。AC/DCは5月半ばからヨーロッパで、約8年ぶりとなる新ツアーをスタートする。
Ako Suzuki
この記事の関連情報
ジューダス・プリースト、74年リリースのデビュー作が50周年を記念してリミックス&リマスターで再登場
ロブ・ハルフォード「カミングアウトするのは、今の時代でも簡単なことではない」
ティム“リッパー”オーウェンズ「K.K.ダウニングはメンバーだろうがクルーだろうが平等に扱う」
ジューダス・プリーストのスコット・トラヴィス、ドラムスティックを逆さまに握る理由を説明
AC/DC、『Back In Black』がアメリカで26プラチナ・ディスクに認定される
ロブ・ハルフォードとジェイムズ・ヘットフィールド、そろってTURNSTILEのライヴを鑑賞
メタリカのカーク・ハメット「ジューダス・プリーストはヘヴィ・メタルの立案者」
AC/DC、スペインでの最新のライヴ映像が公開される
【コラム】BARKS烏丸哲也の音楽業界裏話018「まさか泣くなんて」