ツーリスト、4月リリースのニューAL『Memory Morning』からメランコリックな新曲「Valentine」発表
エレクトロニックミュージック界のパイオニアであるツーリストが、自身のレーベルMonday Recordsから、2024年初となるニューシングル「Valentine」をリリース。同時に5枚目のアルバム『Memory Morning』を4月19日にリリースすると発表した。
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新曲「Valentine」は、「EST」、「Second Nature」、「A Little Bit Further」に続くニューアルバムからの先行シングル。本作品は分断されたボーカルを使った、自然に流れるようなプログレッシブハウス。既発の3枚のシングルと同様に、アトモスフェリックなサンプルをベースに、哀愁漂うボーカルで「あなたの愛を十分に得られるだろうか?」と歌う。11年に及ぶ音楽キャリアを懐に、メランコリックなアンビエントハウスの巨匠としての本領を見事に発揮していると言えるだろう。
「Valentine」について、ツーリストはこう説明する。「この曲はジェレミー・スペンサー・バンドの『Travellin’』にインスパイアされたもの。こんなふうにインスピレーションが爆発するのは、めったにないことです。ボーカルパートだけを取り出したコーラスは、まるでニュー・オーダーのようでした。完成したトラックは、今まで聴いたことがないような感じでありながら、懐かしさもあり、二面性を持っていました」。
このノスタルジアと幻惑的な方向性は、4月19日にリリースされる5枚目のアルバム『Memory Morning』にも象徴されている。前作までのアルバムとは非常に対照的であり、ツーリストは次のように語る。「『Memory Morning』は、書いていくうちに形になったアルバムです。どこから手をつけたものか、まったく手掛かりはなく、それが開放的であると同時に困難でもありました。私の音楽は、人生のある出来事にインスパイアされることが多くありますが、このアルバムは私の想像力の中に生きており、そこから生まれたものです。皆をどこかへと誘ってくれるような曲を作りたいと思っていました。聴く度に新しい発見があり、独自の世界をもった“場所”のようなアルバムです。私が受けてきた影響の全てが反映されている、と初めて思える作品です。私はポップを愛する傾向があり、『Memory Morning』にもその本質が見えるはずです。基本的には夢や記憶、その間にあるさまざまな経験にインスパイアされたアルバムであり、音楽を通しての方が上手く表現できることもあるのです」。
アルバム『Memory Morning』に収録の全10曲は、ツーリストの音楽マップをいっそう大きく押し広げる。スロウダイヴ、マイ・ブラッディ・ヴァレンタイン、コクトー・ツインズ、ビーチ・ハウスなどを愛し、シューゲイザーやサイケデリックミュージックの虜となり、彼にとっての“完全たるヒーロー”=ザ・アヴァランチーズや、アカデミー賞をはじめ多数の賞を獲得した映画『aftersun アフターサン』のコラージュ的ノスタルジアにインスパイアされて制作された本作。赤裸々な実体験の告白調からは距離を置き、ムードや直感に重点を置いたエレクトロニックソングへと移行。ピアノがうねるオープニングの「Lifted Out」から、ヴァンゲリス風シンセの「Ithaca」、脈打つハウスビートの「Crush」まで、多彩なソニックワールドを飛び交いながら、各トラックが独自の投入感をもった夢のようなサウンド空間を生み出していると言える。
『Memory Morning』
配信リンク:https://orcd.co/memorymorning
ALBUM TRACKLIST
1. Lifted Out
2. A Little Bit Further
3. Valentine
4. Siren
5. Ithaca
6. Blink
7. EST
8. Second Nature
9. Crush
10. Memory Morning
ニューシングル「Valentine」配信中
配信リンク:https://orcd.co/touristvalentine
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