【インタビュー】文藝天国、アルバム『破壊的価値創造』が導く原点「最高傑作であり、ロックンロール魂を忘れずにという決意の作品です」

ポスト
no_ad_aritcle

■挫折をエネルギーに創作していきたい
■ロックンロール魂を忘れずに活動したい


──「奇跡の再定義」に続いて「破壊的価値創造(もっと!)」が来ることで、音楽的にもメッセージ的にも、文藝天国のスタンスがしっかり伝わってきました。

ko:自分で言うのはなんですけど……最高傑作だと思っています。今自分ができることを出し切って作りました。僕らの活動形態として、事務所に入らずに自分たちで活動してきて、挫折もトラブルもたくさん経験してきたので。「破壊的価値創造」に“♪儚く夢砕けるエネルギーが 翼をまた与える”という歌詞があるんですけど、その歌詞どおり、挫折をエネルギーに創作していきたい。ロックンロール魂を忘れずに活動していきたいという決意のアルバムです。

──ちなみに、フィジカルリリースはカセットテープのみというアイデアはどこから?

ko:「破壊的価値創造(もっと!)」のミュージックフィルムでのラストに、音楽を入れたカセットテープをAKAIのカセットデッキに入れて、そこにアンテナを立てて全世界に発信するというシーンがあって。そのシーンに出てくるアイテムなんです。

すみ:今年5月に出したシングル「緑地化計画」で初めてカセットをリリースしました。カセットテーププレイヤーも持っていないし、最初、私はそんなに乗り気じゃなかったんですけど、koくんに「カセットテープの音がいいんだよ」って力説されて(笑)。

──カセットテープって、世代的にリアルタイムで使用していたわけじゃないですよね?

ko:世代的にはそうですけど、ひいおじいちゃんがたくさん持っていて、小学生くらいの頃にデッキで聴いていた記憶があります。家族みんな音楽好きだったので、カセットもMDもCDも家にあったんですけど、カセットの後に出てきたMDもCDもデジタルデータじゃないですか。だから、カセットテープがアナログ音源の最終進化形だと思っていて。そこが好きなんです。

すみ:時代に逆行していってる(笑)。

──となると、アナログレコードにも興味ありますよね。

ko:レコードはいつか出したいですね!


──楽しみです。そして2024年、ついに2回目のワンマンライブ開催が決定しました。日本橋三井ホールという場所なので、しっかり作り込んだライブができそうですね。

ko:中途半端なものを見せたくないから、ちょっとチケットの価格は上がってしまうかもしれないんですけど、みんなに納得してもらえるものを作りたいと思っています。

すみ:会場規模が前回のワンマンライブ<文藝天国 1st one-man live「瞬間的メタ無重力空間」>の約10倍のキャパなんですよ。やっぱり規模が大きくなればなるほど、文藝天国をよく知っているお客さん以外の方々も来ると思うので。いろんな距離感で文藝天国を見てくださっている方全員を納得させるためにはどうしたらいいんだろうって、今すごく考えています。今回はバンドセットではなく、koくんがギターを弾いて、私がVDJをして、そこにボーカルを加えた3人編成でのライブになることは発表済なんですけど。ロックを聴きたい人に満足してもらえるのか不安な部分もありつつ、新しい形でお届けできるようにいろいろ練っています。

──前回はバンド編成だったので、曲のアレンジも変わりそうですか?

ko:そうですね。曲によってはアレンジを変えるつもりです。あと、ただミュージックフィルムを流しながら演奏するとかじゃなくて、その中に入り込めるライブになればいいなと思っていて。

すみ:いつも画面越しに映像を見ているお客さんが多いと思うので、その画面の中に行けるような作り込みをしたいというイメージですね。

ko:今回のライブはひとつの集大成にしたいんです。音楽から始まって、映像を作って、香水ブランドを立ち上げて、喫茶店とかいろいろやってきて…文藝天国という世界の集大成のようなライブになればいいなと思っています。

取材・文◎後藤寛子
撮影◎野村雄治


■force album『破壊的価値創造』

2023年9月20日(水)リリース
※各種サブスクリプションサービスにて配信
NexTone / ArtLed
https://nex-tone.link/BungeiForce
▼収録曲
1. フィルムカメラ
2. 七階から目薬
3. 緑地化計画
4. ゴールデン・ドロップ
5. 奇跡の再定義
6. 破壊的価値創造(もっと!)


【『破壊的価値創造』カセットテープ版】¥3,900 (税 / 送料込)
・全12ページ歌詞カード
・ジャケット写真ポスター付属。裏面はセルフライナーノーツ
・音源ダウンロードリンク付き
▼収録曲
1. フィルムカメラ
2. 七階から目薬
3. 緑地化計画
4. ゴールデン・ドロップ
5. 奇跡の再定義
6. 破壊的価値創造(もっと!)

【破壊的価値創造 demo CD #1】¥2,500円(税 / 送料込)
【破壊的価値創造 demo CD #2】¥2,500円(税 / 送料込)
※2枚セット価格 ¥4,000円(税 / 送料込)
▼demo CD #1 収録曲
シュノーケル demo 2021年4月28日
フィルムカメラ demo 2022年3月6日
七階から目薬 demo 2022年11月4日
マリアージュ demo 2021年5月14日
天使入門 demo 2020年4月19日
凍える金魚(未発表demo) 2020年7月28日
生活をとめて ギターソロ demo 2020年4月20日
破壊的価値創造 demo 2022年4月20日
▼demo CD #2 収録曲
エア・ブラスト demo 2020年10月1日
緑地化計画 demo 2022年9月13日
奇跡の再定義 demo 2022年10月13日
花咲く君の滑走路 demo 2021年10月25日
inst demo 2020年4月7日
メタンハイドレート demo 2020年7月
おいしい涙 demo 2020年5月26日
破壊的価値創造 demo 2022年4月20日

■<文藝天国 2nd one-man live「アセンション」>

2024年2月17日(土) 東京・日本橋三井ホール
▼抽選限定チケット
販売期間:10月15日21:00〜11月15日23:59
※当落発表は11月下旬以降を予定
https://t.livepocket.jp/e/bungei-2nd
▼先着チケット販売 (枚数少数)
販売開始は12月中旬を予定
▼バタフライエフェクト チケット選考 (3枚限定)募集開始は12月下旬を予定
※バタフライエフェクト チケットとは、文藝天国が提案する「誰もが文化享受の機会を得られるための制度」です。
https://www.bungeitengoku.com/butterfly-effect-ticket



◆インタビュー【2】へ戻る
◆インタビュー【1】へ戻る
この記事をポスト

この記事の関連情報