【俺の楽器・私の愛機】1446「癖だらけ」
【K-GARAGE KAT-150】(岩手県 Kay 22歳)
1143で紹介させて頂いたギターのその後になります。
宅録専用ということで潔く使わないパーツを削ったギターですが、とある理由から練習でアコシミュを使いたくなる場面に出くわしました。一般的なアコシミュと言えばフロントPUを用いるのが一般的ですが、リア一発でポッドも通していなかったこのギターでは耳が痛くなるような音しか出せません。そこでフロントPUの増設を決意しました。テレキャス用なのはたまたま手元にあったためです。
しかしながら、何故か他のギターと同じ仕様にするのは嫌だなと思い、今まであまり見たことがないような配線を試してみることにしました。キルスイッチでボリュームのon/offを切り替えるのはそのままですが、onにした際にボリュームポッドを用いてフロントPUの音をリアPUの音に追加する形……ややこしい説明になってしまいました。改めてまとめると、
・キルスイッチがマスターボリュームを兼ねる。onにすればリアは鳴りっぱなし。
・ボリュームポッドをブレンダーのように使ってリアにフロントの音を足していく仕様。フロントのみで鳴らすことはできない。
…といった感じです。余計にややこしくなっている気がしますが。リアがフル10固定のジャズべを想像した方がわかりやすいかもしれません。因みに、LEDには特に意味はありません。光ってた方がなんかかっこいいなと思ったので光らせてみました。
それで、実際どんな音なの?って話なんですが、これをアコシミュに噛ませると結構それっぽい音になるんです。ライン録りだと正直微妙ですが、アンプに繋いでギターの生音が聞こえるくらいの音量で弾くとアコギなんじゃないかと思うレベルです。元々練習用のお試し配線なので、この結果には正直驚きました。
また、このブレンダー配線ですが、歪ませても結構気持ち良い音が出てくれるようになりました。フロントのバランスのみをいじれるため、一般的なセンターポジションの音よりは抜けが良く、かつリアのみの音よりはほんの少し丸い、絶妙な感覚です。
自分の思うままに、邪道とも言える改造を施せるのが所謂安ギターの利点ではありますが、他で見たことがない仕様なだけにますます愛着が湧いてきました。
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以前投稿いただいたときは、必要最小限まで絞り込んだ…というか、オン/オフのキルスイッチがあるだけで、ボリュームすらないリア一発の漢仕様だったわけですが、そこからスタートしてKayさんにとっての正当進化を正しく歩んでいるようですね。自分が求めるものがあってそこに向かって手を加えるという、正しく理想的な工程を踏んでいるのが眩しすぎる。当たり前のことなんですけど、できる改造をふらふらと行なって「いいことがあればいいな」と改造自体が目的になってしまった若かりし自分と比べると、歩んでいるレイヤーが違うなーと痛感します。私もそういう世界線を歩みたかったな。LEDを付けちゃう中二病具合は、私と同じだけど(笑)。(JMN統括編集長 烏丸)
★皆さんの楽器を紹介させてください
(1)投稿タイトル
(例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
(例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
(例)トラヴィス・ビーン TB-1000
(例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
(例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
(例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
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※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。
引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。
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