【俺の楽器・私の愛機】1433「パワーブースター内蔵ベース。」

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【Greco JB-550】(東京都 釜じじ じじ歳)


140114141423と愛機のご掲載有難うございます。こんなのはどうでしょうか?

GrecoのJB-550です。所謂グネコロゴ期の物でオリジナルはメイプル指板、黒ブロックポジション、黒バインディング有りのネックが付いておりました。 そして最大の売りはパワーブースター内蔵という何とも攻めた企画の1本です。

んでこのブースターがスライドスイッチによるオン、オフのみでレベルコントロール無しという漢仕様となっております。一度スイッチをオンにすると一気に+20dBくらいブーストされます。当時の神田商会さん漢ですわ。

なのでこのベースの正しい取説ですが、
1、ブースターは常時オンでこれありきの音造りをして、ブーミーなベーシストとして生きていく。元オーナーのパイセン(♀)はこれでした。
2、ベースソロ等でオンにしステージ上でのけぞる。ただし、ミキサー卓前でオペレーターさんが目点で固まってしまうというリスクを孕む。
といった所でしょうか。

これ元々は軽音サークルのパイセン(♀)の所有物でして、そのパイセン(♀)がリハ帰りにリアル・ストーリーファイトをかました際に、ガードレールにネックを激突させてナット部分でぼっきり折れちまった物でした。雑談中にパイセン(♀)から「アンタ直して使うんだったらあげるわよ。」と言われロハで譲り受けました。

代替のネックには当時の神田商会さんのsuper rialシリーズから60年代ジャズベ風のローズ指板、ブロックポジション、グリップ細めのブツをチョイスして装着。この辺がディタッチャブルの利点ですな。そして同時期にブリッジをBADASS IIに変更。私好みになりました。

メインベースにはしずらいけれどサブとして重宝し、現役を引退してからも時折引っ張り出してのけぞっておりました。しかし数年前に出してみた所、肝心要のブースターがご臨終。少し後にリアのピックアップもお亡くなりになりました。

それでいつものリペア屋さん(Function Music さんお世話になっております。)に泣きついて診てもらいました。結果ブースターは、回路部分が何か樹脂でヨーグルトの様に固められており手出し不能。ピックアップも死亡が確認されました。

それでブースターはリペアマンさんのお勧めで、EMG/After Burnerをチョイス。トーンノブ部分に埋めてプルでオン、ツマミでレベルコントロールも可能と操作性アップ致しました。ピックアップは私の希望とリペアマンさんお勧めを擦り合わせ、bartolini の9CBJD L1/S1をマウントしました。こいつデュアル・インラインコイルでジャズベ特有のハムノイズが無く実に良好です。

ウン10年の間に紆余曲折有りで色々パーツ交換を余儀無くされ、オリジナルはチーク材のボディとピックガード、コントロールパネル、ペグくらいになってしまいましたが、この先も相棒として一緒にのけぞって行こうぜ。



   ◆   ◆   ◆

いきなり「グネコ」と言われても「?」と思う方もたくさんいらっしゃる気がしたので軽く説明しますと、「グレコ」なのですが、長年の中でロゴデザインも変更を重ねており、一時期「Greco」の「r」が「n」に見えてしまうデザインがありまして、その時期のモデルが「グネコ」と呼ばれております。このベースはネックが差し替えられているのでちゃんと「グレコ」と読めますが。ということで、グネコ時代に発売されたJB-550は、余りある開発パッションを止めることができず、ついリリースしてしまったかの漢ベースですね。フェンダーのコピーですけど、いかにして本家を凌駕してやろうかと血気盛んに開発に勤しんでいた様子がうかがえるというものです。言ってみればアクティブベースの魁とも言える素性ですから、こういうチャレンジが後のスタンダードを生み出していく最初の一滴だったのかもしれません。そう考えると1970年代の日本製ってやっぱ凄いっす。(JMN統括編集長 烏丸)

★皆さんの楽器を紹介させてください

「俺の楽器・私の愛機」コーナーでは、皆さんご自慢の楽器を募集しています。BARKS楽器人編集部までガンガンお寄せください。編集部のコメントとともにご紹介させていただきますので、以下の要素をお待ちしております。

(1)投稿タイトル
 (例)必死にバイトしてやっと買った憧れのジャガー
 (例)絵を書いたら世界一かわいくなったカリンバ
(2)楽器名(ブランド・モデル名)
 (例)トラヴィス・ビーン TB-1000
 (例)自作タンバリン 手作り3号
(3)お名前 所在 年齢
 (例)練習嫌いさん 静岡県 21歳
 (例)山田太郎さん 北区赤羽市 X歳
(4)説明・自慢トーク
 ※文章量問いません。エピソード/こだわり/自慢ポイントなど、何でも構いません。パッションあふれる投稿をお待ちしております。
(5)写真
 ※最大5枚まで

●応募フォーム:https://forms.gle/KaYtg18TbwtqysmR7

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全国約1,000カ所の音楽関連スポットで、毎月20日に配布されるフリーマガジン「music UP's」にて、楽器人の特集を掲載、【俺の楽器・私の愛機】で紹介された投稿の中からあなたの愛機をご紹介させていただきます。

※毎月の掲載数は2~4件ほどの予定です。選出はBARKS編集部で行ないます。
※掲載の選出対象は【俺の楽器・私の愛機】コーナーにて2022年5月30日以降に掲載された投稿が対象となります。

引き続き【俺の楽器・私の愛機】をお楽しみください。今後ともBARKS楽器人をよろしくお願いいたします。

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